第38回知的財産管理技能検定2021.3.7

結果

学科37/40問、実技39/40問(速報)

費用

①知的財産管理技能検定2級公式テキスト[改訂10版] 4600円(税別)
②アップロード 知的財産管理技能検定2級厳選過去問題集 2640円
③早稲田経営出版 知的財産管理技能検定(R) 2級学科スピード問題集 1800円(税別)
④早稲田経営出版 知的財産管理技能検定(R) 2級実技スピード問題集 1600円(税別)
⑤アップロード 2級完全マスター改訂6版(1)特許法・実用新案法 2000円(税別)
⑥アップロード 2級完全マスター改訂6版(2)意匠法・商標法・条約 2000円(税別)
⑦アップロード 2級完全マスター改訂6版(3)著作権法・その他 2000円(税別)
⑧ビジネス著作権検定公式テキスト第2版[初級・上級] 2200円(税別)
検定料15000円

所感

第37回3級(2020年11月14日)からの連続受検でした。3級が3肢択一なのに比べて、2級は4肢択一なので格段に難易度があがります。上記①~④までをしっかりやれば2肢はすぐに消去できますが、残りで悩む問題が多くありました。悩む問題の大半は「正答はこっちだと思うが、他方が間違っていると断定できない」というものでしたが、まれにまったくわからないというのがありました。特に日常的に特許情報プラットフォームを使用していない場合は、1問は「捨て」かもしれません。

上記①~④までをしっかりやれば70%程度の正答率にはなると思いますが、2級の合格ラインが80%なのでこれでは足りません。公式テキストを丹念に読み込めば正答率はあがりますが、公式テキストに「直接には」記載されていない事項を読み取る読解力が必要になります。法の解釈でいう「反対解釈」などがそれです。例えば「~の期間にできる」の反対解釈は「~の期間以外はできない」というものですが、テキストどおり「~の期間にできる」で覚えていると、選択肢に「~の期間以外はできない」とでてくると戸惑うことになります。

公式テキストに直接には記載されていない事項を処理するには、上記⑤~⑦があると便利です。「『~の期間にできる』ということは、『~の期間以外はできない』ということ」というように、言い換えた説明もなされています。また関連する条文も記載されているので、実際の法律から該当箇所を探して確認するという手間も省けます。

もちろん、法律なので、「似ている用語でも、異なる用語であれば意味が違う」という理解が必要です。例えば「発送日」と「送達日」は法律では区別されています。「悩む問題」にはこのような用語の違いがあったりします。特に定義規定は、公式テキスト等の「やわらかい表現」になおしたものだけでなく、条文から理解したほうがよいでしょう。

公式テキスト等では、著作権に関する説明がたりないような感じがしました。そこで今回は、⑧ビジネス著作権検定公式テキストも使いました。知財検定のテキストとは文体が異なるので違和感はあるかもしれませんが、著作権の全体像を理解するには⑧のほうがよいと思います。

2級には、3級を満点で合格するくらいの基礎を作ってからの挑戦がよいかもしれません。とくに実務経験の浅い場合、捨てる問題が1~2問はあるかもしれないので、法律部分で取りこぼさないようにすることが必要でしょう。

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