見出し画像

いぼてんぐたけ食べてみた

今年はキノコも早い!


久しぶりです。こんにちは。今年は梅雨入りも例年になく早く、毎年梅雨時から発生するキノコも早々に出てきました。ドクベニタケやニオイコベニタケみたいなベニタケ科、キタマゴタケのようなテングタケ科がポコポコ。やっぱり季節が早ければキノコも早いんですかね・・・・

ニオイコベニタケ

ニオイコベニタケ。なぜかカブトムシの匂いがする。

キタマゴ

キタマゴタケ。一応食用ですが、暑い日が続いたからかボロボロになってました。

イボテングタケ2

イボテングタケ3

イボテングタケ

イボテングタケ4

そして、生えてました。イボテングタケ。そこそこ虫が食ってますがれっきとした毒キノコです。虫が食ってるから安全なんてことはありません。これの赤バージョンであるベニテングダケはよく童話やアニメに毒キノコとして登場しますね。もちろんそのベニテングダケはこいつ(イボテングタケ)の仲間です。ベニテングタケは主にシラカバの根元に発生します。そしてシラカバは寒冷地に発生するので本州の低地での発生は稀。対してこのイボテングタケは雑木林(主にアカマツ林)に生えるので普通に見られます。

イボテングタケ、旨いらしい


で、イボテングタケ、毒キノコなんですけどとにかく無茶苦茶旨いらしい。なんたってイボテングタケの主要な毒成分であるイボテン酸は、旨味成分であり化学調味料に使用されるグルタミン酸の10倍もの旨味成分を持っているとのこと。少なくとも猛毒ではないので死ぬようなことはないらしいので(大量に食ったら多分死にます)、直径10センチで50グラム程度の幼菌1本をテイクアウトして食ってみることに。

取り敢えずキノコの素の味を味わえるであろうホイル焼きにしてみよう!

焼く前2

そして、食べてみた


【警告】危険なので絶対にマネしないでください。どうなっても一切責任は   負いません。

見るからに怪しいホイル焼きの完成です。

イボテン焼

はい。イボテングタケのホイル焼きです。毒だと分かっていての摂取なので内心ドキドキしながら食べます。そんなビクビクしながら食うくらいなら毒キノコ食うなよって話ですが()

味は・・・めちゃくちゃ旨いです。旨味がある=口に合う=美味しいとは限らないし、旨味があるかどうかと美味しく感じるかどうかは別次元だと思うので、今まで食べたものの中でいちばん旨いとは言えないですが、今まで食べたキノコの中ではいちばん。シイタケやヒラタケなんかより断然上です。

かけた醤油を舐めるだけでギュッとした旨味が口に張り付いてきて、実際に本体を食べるとシイタケの味を何十倍にも濃くしたような旨味に襲われました。噛めば噛むほど味と旨味が出てきたいつまでも口にコクが残る感じです。最高だ・・・

しかしこれは毒キノコ。Gakken日本の毒キノコの本には食後30分程度で症状が現れるとのことなのでちょっと待ってみることに。

やっぱり当たりました


はい。当然です。摂取して32分後くらいから軽く腹が締めつけられるような感覚を覚え、しきりにゲップが出るように。57分後くらいには腹がギュルギュル何度も繰り返しなり続けて鳴りやまなくなりました。え、ちょっとやばい?って思ってたら、さらに15分後(食後72分)には顔が火照ってきて軽くフワフワする感じ。毒が中枢神経に作用したのか、ちょっとお酒を飲みすぎた感じに。脈は1分あたり85回ほど。普段が70回くらいなのでちょっと早めかなという程度。さらに30分くらい経つと腹の膨張感と締め付け感に襲われ、軽い吐き気とともにおならが止まらなくなる。あいかわらずゲップもお腹の鳴りも多い。さらに40分後、猛烈な眠気に襲われたのでベッドに横になって寝ました。2時間半くらいしてアラームが鳴って目が覚めると、めまいと頭がボヤボヤする感じが。視界がゆがむとか幻覚がとかそんなことはありませんでしたが、吐き気がして2回ほど嘔吐。二日酔いの激しい感じ。嘔吐した後ふたたび横になって軽く寝ていると症状は快方に向かっていき、次起きた時にはだいぶ楽になっていました。胃腸系の症状よりも神経系と症状が主で出ました。24時間以内には完治しました。

これで済んだのは運が良かっただけなのかもしれません。非常に危険なので絶対にマネしないようにお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!