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「…レナちゃ~ん、今から着く席~…常連になったら困るんだけど不機嫌にもしたくないんだよね…
そっぽを向いてタバコをふかす横顔を見ながら、一気に親近感が湧き出した。 あれは小学生低…
「ふふ…わかります。そういえば、お名前はなんてお呼びしていいですか?」 初めてまとも…
私の含み笑いを横目で確認したアサクラ様の口角も、一瞬だけ上がったように、私にはそう見えた…
「お疲れさまでーす」 深夜二時。本日の仕事は終了。 秋の夜。冬の匂いが季節を迎え、薄手…
――― 「おはようございまーす」 翌日、私は同伴の予定が入っていた。 仲良…
「お話中申し訳ございません、レナさん少しだけお借りいたします」 ぐっさんの手の指毛を抜いて遊んでる時だった。 ヘルプで着いてくれる女の子を引き連れて、ボーイが私を呼びに来た。 「お、なんだよ人気者~今日は俺と同伴の予定だろ~客来てんの?」 おどけつつ、瞳の奥が不安げ。どんなに心が曇ってもおちゃらけキャラを脱ぎ捨てることはできない。ぐっさんのこういう所、憎めなくて可愛いと思う。けれど、言葉にできない想いは届かない。ぐっさんには悪いけど、最後までノリを遂行させる