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#35. 誕生日前夜一夜物語
こんばんは🌙
昨日誕生日を迎えた。
前日の夜22時頃からなぜか慌てて日付が変わる瞬間どこかに行こうか、何をしていようかとぼんやり考えていた。
結局夜から行きたい場所は見つからず家で本を読むことにした。
最後にライブに行ったKarin.というアーティストの詩集と写真で構成されたzineである。
1つ目のsolitude time、孤独な時間である。
このsolitudeはlonelinessとは違い積極的で意図的に選ばれた孤独を意味している。
孤独を自分から選ぶの感覚は何かに似ている、今はうまく思い出せない。
このzineはどうやって生まれたかどんなストーリーがあるのか書いてある。
かつて楽曲をどんなふうに作っているか興味があってインスタで質問をしたことがある。
彼女のメモがスクショされた画像と共にアンサーが返ってきた。
彼女の内側を知った気になれて少しだけ嬉しかった。
彼女はこの時期solitude abilityとsolitude minorityという2部作のアルバムを発売していた。
その中のいくつかの曲の背景やストーリーが物語の世界観に沈み込むように記されていた。
zineを読んでいると、あっこのフレーズはこの曲のAメロに使われてる、サビのところだと思う部分が多々あり、あの曲はこの考えにちなんで生まれたのかと感慨深くなっていた。
その曲を聞きながら読むと余計にイメージしやすくて理解を深めることができた気がする。
はて、初めて曲を理解しようとしたのかもしれない。
それだけ考えさせられるし、醜くとも何かに抗おうとしているその歌詞に似たようなものを感じた、そういうことにしておこう。
前回好きなところの言語化が難しいという話をしたと思うが、いまだにその状況は変わっていないが曲は聴き続けている。
曲という形で言語化されてはいるがその曖昧な感じや不安定で今にも壊れそうな感じがどうしようもなくたまらない。
気づけば日付は変わって歳を跨ぐ最後はKarin.とともに過ごした。
その日は珍しく寝付けなくていつもはSpotifyで聞く楽曲をYoutubeで聴いた。
おすすめに出て来たKarin.が主題歌をしている純猥談の作品まで見てしまうほどに。
誕生日に見なきゃ良かったとほんの少しだけ後悔した。
あの頃に戻りたい
あの頃の二人には戻れなくていいの
愛は透明 / Karin.
彼女が作り続ける作品を見続けたいとも思うし、こんな作品を作ってみたいとも思う。
そういえばあなたも小説を書いてるって言ってたのを思い出した。
完成したら見せますねといった約束は今日も叶いそうにない。
いったい何が敵うんだろうか。
悲しきかな運命。
良い夜を🌙