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不幸の同調圧力

自己紹介とか、経歴とか、
色々順序立てて始めたかったけど、
ちょっと無理そう。

初めまして、天音です。

今日、帰省して戻ってきた妹から
私と絶縁状態にある家族の実情を聞いた。

色々と様子を聞いて私が思ったのは、
あの家の人々は、みんな不幸でやるせない。
しかも、
みんな不幸から目を背けて、
誰も幸せになろうとしないから救えない。

もしかしたら、
本当の幸せというものを
見たことがないんじゃないかとも思う。

じーちゃんだけは、前からなんとか
家庭崩壊を食い止めようと頑張っていたけど
それでもベティが死んで、
「最後の孫」を送り出した気の緩みか
そのタイミングでギックリ腰で動けなくなって
今はヨボヨボになっているという。

ポパイみたいだった、あのじーちゃんが。

じーちゃんも、
もうすぐ死ぬんじゃないかと思って、
今すぐにでも顔を見せに行かなくてはと
そわそわしている。

泥だらけの弱ったベティが
最近夢によく出てくる。

じーちゃんは動けなくなってヨボヨボ、
ばーちゃんのボケも進んで、
ママはもはやセルフネグレクトに近い。

そんな風だから、
誰もベティの供養が出来ない。

ベティは
きっとお前に助けを求めてるんだって
私も感じてたけど妹にも言われて
ベティとじーちゃんのことを思うと泣きそう。

早く会いに行きたい。

模様替え中の今の私の家(居場所)には、
ベティの仏間スペースを作った。

あの家の人々に必要なのは原因療法なんだ。
酒と煙草と、現実逃避で気を紛らせてる。

だからずっと不幸なんだ。

家の中の
「ガン」を取り除かないことには、
何も解決しない。

ママだって、
いくら長生きできないと自他共に見限ったって、
自堕落な生活でからだを余計悪くするより
毎日健康でいることに越したことはないはずだ。

結局、いつ死ぬかなんてわからないのに
それまで責苦を追い続けるなんて
地獄でしかないだろう。

そんなの、終わりのない自傷行為で、
ただの自己満足な拷問だ。

パパは何故、
ママに酒と煙草を辞めさせないのか。

夢の億豪邸に夢中になって遊んでいるより
他に「心を使う」ところがあるだろう。

ママが死んでひとりぼっちになったパパに
億豪邸が一体、何をしてくれるだろうか。

私と次女は幸せになることを諦めなかったが
他はみな、自滅の道を突き進んでいた。

三女のことは、何も知らない。

本当は、家族みんなに幸せであってほしい。
私が家族のことを幸せにしたいと思ってる。
私は、「家族」と認識されているか
わからないけど。

いつ死んでもおかしくない実家の人々。
時間的な余裕はない。

差し伸べる手を振り払うような、そんな人々。

私に「家族」は救えないのだろうか。

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