人生デザイン講座(5)人生プランを描く
【行き詰まり思考】 → ベストの人生を見つけ、プランを立て、実行しなければ。
【人生デザイン思考】→私の中には、楽しい人生が何通りもある。その中の1つを選んで、次へと進む道を築けば良い。
●何通りものベストな自分を受け入れよう
この章では、あなたの今後5年間の3通りの人生プランを想像して書き出してもらおうと思う。これを冒険プランと呼ぼう。
あなたの今後5年間の3通の人生が、あなたの頭の中の映画館のスクリーンにパッと写し出されるかはともかく、あなたの中に、全くタイプが異なり、それでいて現実味のある人生の可能性が少なくとも3通あるのは間違いない。誰だってそうだ。私たちが指導した何千人と言う人はもれなくそうだったから。誰の中にもたくさんの人生が眠っている。あなたがどんなライフステージにいるとしても、3通ぐらいなら確実にあるだろう。もちろん、一度に生きられるのは1つだけだが、クリエイティブで建設的な選択をするためには、何通りもの人生思い描くことが必要なのだ。
3通りの冒険プランのように、いくつかのプロトタイプを並行して考えることのメリットは、スタンフォード大学教育大学院の研究で実証されている。最初に複数のアイデアを並行して考えると、性急に1つのアイディアに絞ることがなくなる。いろいろな可能性に心を開き続け、より斬新なアイデアを受け入れたり考えたりできるのだ。デザイナーはこの事実をずっと知っている。最初から1つの考えに絞ってはいけない。行き詰まる可能性が高いのだ。
冒険プランは、優先順位をつけて考えてはいけない。どの冒険プランもプランAなのだ。どの人生も本当のあなただし、等しくありえるものだ。
とは言っても、どんなその中からどんな人生を選べばいいのか?
心配は無用。「選択」と言う難題に対処するためのアイディアやツールについては、第9章で紹介する。
次の一歩を選ぶ基準は、
資源 「距離、時間、お金」
一貫性「その人生があなたの人生観や仕事観と一致する度合い」
自信「あなた自身がその人生を送れると思うか」
興奮度「あなたにとってその人生はどれくらい望ましいか」
によって変わってくる。ただその話はまた後で。
まずは3通りの人生プランを立ててみよう。大事なのは、3通の全く異なる選択肢を考えること。細部を少しだけ変えて3通りにしてはだめだ。
3通りの人生を手軽にイメージする次の方法を試してみて欲しい。
人生① 現状
プラン①は今あなたが頭に描いていることを中心とした人生だ。現在の人生の延長線上にある人生でもいいし、しばらく前から温めているアイディアでも良い。つまり、現状あなたが抱いているアイディアだ。
人生② プラン①が突然ダメになった場合のプラン
人生①のアイデアが急に無用になったり、選択肢の1つでなくなったりしたら?どうするだろう?その仕事では生計が立てられない。何もできない。どうするだろうか?私たちの経験から言うと、現在の仕事以外で生計を立てるしかないと想像すると、ほとんどの人は何かしらのアイデアをひねり出すものなのだ。
人生③ お金や世間体を無視するとした場合の仕事や人生
不自由のない暮らしが送れるとわかっていて、その仕事をしても誰にも笑われたり見下されたりしないとわかっていたら、何をする?もちろん、現実にそれですぐに生計を立てられるとは限らないし、誰にも現れないと言う保証もない。ただ、こういう選択肢を想像するのも、あなたのライフデザインを探る上で大いに役立つと言うことが言いたい。
●冒険プランの描き方
下記のURLからダウンロードしたシートに1つずつ書き込んでみて欲しい
https://www.hayakawa-online.co.jp/designingyourlife/
①図やグラフを使って5年間の時系列表を作る。
プライベートの出来事や仕事以外の出来事も盛り込む。「いついつまでに結婚する」「スポーツ大会で優勝するためにトレーニングする」「念力でスプーンが曲げられるように訓練する」など。
②その人生の本質を表すような短いタイトルをつける。
③その人生について思い浮かぶ疑問を2つか3つ書き出す。
優秀なデザイナーは、仮説を検証し、新しい発見を導くために疑問を掲げる。それぞれの時系列表を見ながら、様々な可能性を探る
④ダッシュボードにゲージを書き込む
資源(そのプランを実現するための客観的な資源、時間、お金、スキル、人脈はあるか?
実現するための客観的な資源、時間、お金、スキル、人脈はあるか?
興奮度(そのプランにどれくらいワクワクするか?
自信(成功させる自信は満々か?かなり不安があるか?
一貫性(そのプランに矛盾はないか?あなたの人生観や仕事観と一致しているか?
⑤完成したプランを別の人、グループ、またはあなたのライフデザインチームの前で発表する。各プランを発表するときにどれくらいワクワクしたかを覚えておこう。
あなたが発表している間、聞き手には次のルールを守ってもらおう。(「批判、評価、アドバイスはしない」「じっくりと聞き、考え、話を広げる」
●考えるポイント
・場所(どこで暮らすことになるか?)
・得られる経験や知識
・その人生を選んだ場合の影響や結果
・どういう人生が待っているか?あなたが属することになる役職、業界、会社は?
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