3人で歩くとき、私は平気なフリをするだろう。
幼少期から仲良し3人組ができたとき、
真ん中で歩くともだちが羨ましかった。
わたしはいつも話についていけない。
横にも並ぶことができない存在になることが多くある。
その度にわたしは平気なフリをしている。
「一人で全然大丈夫。一人行動してるだけ」
っていう顔。
でも本当は
「今無理やり入ったら嫌な思いするよね。入り辛いな。しんどいな。」
ちょっぴり心の中では悲しい気持ちになっている。
一緒の輪に入れていない感覚は目に見えていなくても感じ取れるし結構しんどい。だから、一人でいることを選択している。未だにその癖が抜けない。
3人になるくらいなら、最初から距離を保って歩こうとまで考えるほど3人組に怯えているまでもある。
別に大人しいタイプでも人付き合いが苦手なタイプでもない。むしろ飲み会があれば一番盛り上げたいし、人と楽しむのが大好きな方だ。
私が真ん中を歩くときは必ず横にそれないよう、自分が一歩前に出て歩いたり、エスカレーターでは一番下に乗ることを勝手出たりする。
ただ話すだけなのに、たわいのない話をするだけなのにこんなに気配りをしているのはもしかしたらやり過ぎなのかもしれない。
ある友人にこんなことを言われたことがある。
「3人組は私も苦手だけどあなたとなら3人でも話せるようになった」
その言葉はすごく救われた。だって本当は3人で話すこと、凄く楽しいんだから。盛り上がるんだ。
おもしろさを知っていても怖いこと。
でもきっと知っているから
誰かの悩みに寄り添えるんだと思う。
3人で歩くとき私はいつも平気なフリをしてしまうけれど、それがきっと誰かを救える鍵に繋がるはずだから。