E.T.歌巫女☆通信『光の宇宙樹の歌』第4話:古代の野外劇場で歌って気づいたこと




❇本稿は、著者の体験をもとに書いた「物語」です。


大学卒業後の約2年間、私は東京のマンションで、細々とヴォイス・トレーナーの仕事をした。お一人お一人の心・体・声と向き合い、寄り添いながら、自分自身のそれらを見つめ直す日々を送った。
母親と声楽科教授が敷いたレールの上を走る人生から、ようやく離脱できたおかげだろうか。心因性の音声障害は、短期間のうちに治っていった。

そんなある日のことだ。
デパートのプレイガイドの前を通りかかった時、なぜか1枚だけ、光っているように見えるチケットに遭遇した!好奇心が湧き、そのチケットを買って、すぐに最寄りの映画館へ。

こうして私は、フラメンコに出合った。そして感じたワクワクのままに、単身、スペインへ行ってみることにしたのである。



首都マドリードに着いた翌日、私は、語学留学中の日本人女性と出会い、意気投合。彼女に誘われるまま、スペイン南部をいっしょに旅することになった。

南部というので、てっきりフラメンコの故郷、アンダルシアなのだと思っていたら、メインの旅先は、アトランティスの一部だったといわれている(と、帰国してから知った)、カナリア諸島。そしてイベリア半島南西部、エストゥレマドゥーラ州メリダの、古代ローマ遺跡群だった。

紀元前24年に建てられた野外劇場を訪れた時、私は、久しぶりに舞台で歌ってみたい!という衝動に駆られた。

何と言うか……、初めて訪れた場所のはずなのに、不思議と懐かしく、まるでホーム・グラウンドに戻って来たかのような安心感があったのだ。

幸い、他の観光客たちは皆、円形闘技場のほうにいる。今がチャンス!とばかり、発声練習もせずに歌い始めると……、自然に口をついて出てきたのは、あのコンクールの時のオペラのアリア。青空の下で歌っていることもあってか、とても清々しい音空間だ。

久々の歓びと安らぎに、自分をゆだねて歌い続けていると………なんと!実に7年振りに、あの「銀河系高次元中心太陽の黄金の光」が、天上から降りてくるのが心の眼で観えた!

しかもそれは、コンクールの時と同じく、「超々巨大な十字架状の人型の光」だったのである!!

ただし、その黄金の光は、今回も劇場上空で止まり、地上まで完全に降りてきてはくださらなかった。「どうしてなのですか?」と心の中で問うと、間髪入れず、その答えを直感理解した。


西洋のクラシック音楽の発声法だと、これが限界なんだ!地上まで降臨しきっていただくためには、また別の発声法で、「地球とつながる歌声」も出せるようになる必要があるんだ!!


そういうことなら…と、心惹かれたスペイン民謡を独学しよう!と決心。本場でレコードやカセット・テープを買い、帰国の途に就いたのだった。



❇次のE.T.歌巫女☆通信『光の宇宙樹の歌』第5話:「地球とつながって歌うには?」も、どうぞご覧ください。


❇また、古代野外劇場に対する「不思議な懐かしさ」の原因について、お知りになりたいかたは、
E.T.歌巫女☆通信『光の宇宙樹の歌』第22話:「未来地球の進化した劇場芸術!」を、どうぞご覧ください。


❇さらに、「アトランティス滅亡時の記憶」についてご興味があるかたは、この物語の後日に執筆し投稿した、E.T.歌巫女☆通信『光の宇宙樹の歌』エピローグ:「天変地異を生き延びる人たち」を、どうぞご覧ください。



愛燦々ア~イオ~~ン~💞🌏💞

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