思惑通りにいかないからこそのおかしみを満喫するなぞ
思ったように転職活動がうまくいっていない。なんなら受かると思ってたところに祈られてほん𝒎𝒐𝒏𝒆𝒚展開である。
まあ、それも経験しすぎてて痛みを感じなくなりつつある。
そんなわけで先週は面接的なものが全然予定に入り込まず、日がな一日を過ごせるらしいことが確定した。悲しむべきか喜ぶべきかで言えば前者なのだけれど、こればかりは仕方ないことで。
いろいろと自分なりに楽しみを作って過ごしている。
だって、自分の人生の楽しみは自分で作るものだし、自分の機嫌は自分で取るべきですからね、大人たるもの。
そんなわけで今週したあれやこれです。
アマプラ更新が迫ってて解約前に「あんのこと」「アイデアオブユー」「アップロード」を見た
録画で撮り溜めていた大河ドラマ「光る君へ」を1話から一気見した(2.5日くらいで追いついたしなんなら裏話トークなんかも見た)
習い事からの銭湯に行った
秋めいてきたから午後散歩したあと、締めに公園に行ってブランコに乗った
1つずつ話したいからまず1から。
アマプラの更新はするか迷って、また見たい作品が追加になったら加入すればいいかと思い、その前に駆け込みで見た作品。
この中では、特に「あんのこと」が印象的だった。今年見た映画の中でも上位だし、人生の中でも忘れ難き作品になった。
これが事実を元にした作品と知ったのは見終えてからなんだけど、それが余計に悲しさを増幅させて咽び泣いてしまった。
ネタバレになってしまうので内容は割愛するけれど、家庭環境に問題があってそこから抜け出そうとしていたところにコロナ禍がやってきて人との関わりが物理的に途絶えたことの影響に大きさを改めて感じた。
孤独は人の心にいつも在るけれど、それが巣食ってしまって小さな幸福や未来への希望が見えなくなってしまったらどうしたらいいんだろうと答えの出ない疑問を自問自答した。だから、これからも考え続けたい。
作品の中で、主人公のあんの母親があんを「ママ」と呼んで自分の思い通りにあんを動かそうとするシーンが複数回あるんだけど、その度にその母親に虫唾が走った。言葉では言い表せないほどの嫌悪感。それは、ただただ自己愛のために子供を利用しているように私には見えたからだと思う。
その言葉を言われる度にあんの心が死んでいく冷え切った温度感が伝わる。絶望の向こう側に立っている彼女の思いに触れた気がした。
メンタルのつらいときには避けて欲しいけれど、そうじゃないならぜひ見てほしい。映画館に行きたかったのに見逃してしまっていたのが勿体なかったなあと思わされた。
河合優実さんの作品をほかも見ようと決心した。
2の「光る君へ」は8か月以上録画を撮り溜めてたのを2.5日くらいで見た。むせび泣いたシーンも多かった。
朝ドラの「虎に翼」が終わりに向かってて、そのロスを埋めるために見たんだけどここにきて「女性への無自覚/自覚的な差別」をたくさん見てより泣けた。虎に翼は現代に生きる人全てに見てほしい作品。この作品に出会えて毎日を楽しみにできたことで乗り越えられた日々があります。
本当に関わっていた全ての方に感謝しかない。
話は戻って、「光る君へ」は後の紫式部ことまひろと道長の恋模を中心に描かれる大河ドラマ。2人は心は通じ合っているけれど身分差があって、まひろは正妻にはなれない。それでもそばにいたい気持ちと1番でないつらさを耐え難いと思う気持ちで揺れ動くまひろと道長が尊かった。若い頃の2人の情熱と真心が光る演技で、時を経て邂逅した2人の離れ難い縁がまた胸を打つ。
この2人が実際に恋仲だったのかは諸説あるけれど、それよりも道長がこんなにいい人に描かれているのが意外でそれに驚きと新鮮さを感じた。
純粋で欲がなくて争いが嫌いで。だから争うことなく正しい政がしたい。それが道長の素敵なところで、その核にあるのがまひろだっていうのは少女漫画より少女漫画みたいでときめきを禁じ得なかった。
「光る君へ」も「虎に翼」もどちらも良作だからぜひ時間がある時に見てみてほしい。
3はほんとうに大したことじゃないのだけれど、習い事の終わりにスーパー銭湯に行った。行きたいなと思いつつサウナや銭湯がブームになって行きづらかったから平日の何もない暇を持て余しているうちにと思い行ってきた。
そしたら、常連のおばあさま方が幅を利かせていて喧嘩も始まるしで白目を剥いた。地元密着型ってもっと平和だと思ってたよ。
でも温泉も少し雨が降る露天風呂もサウナもミスト風呂も楽しくて、ご飯も食べてゆっくり過ごせた。
休憩室もあって少しのぼせた体を休めたらもう一度お風呂に入ろうとスマホ触ってたら寝落ち。そこからスマホをなくしたのに2度目の温泉入る直前で気づいて大捜索したら休憩室のソファの上に鎮座しててもはや笑ってしまった。微睡からの目覚め。スマホはもはや俺の臓器という気持ちを再確認した。
温泉で英気を養ったからまた転職活動を頑張りたいなと少しだけ気持ちが上向きになりながら帰路についた。
4も本当にしょうもないんだけど、「このままだと寝るな」ってなって午後散歩に出かけて2時間以上ラジオを聞きながらかなりの距離を歩いた(今見たら1万歩超えてた)。途中スーパーやコンビニに寄ったり、街の秋めいた空気を満喫したりしてとてもいい時間だった。
帰りにどうしてもブランコに乗りたくなって人があまりいない近所の公園に行った。子供とおばあさんの横でブランコに乗っていたら足を20箇所も蚊に刺された。夏の終わりに必死にあがく蚊を数匹叩いてしまってそれは申し訳なくもあり、もう少し遠慮してくれたら手で払うにとどまったのにという気持ちになった。
残夏に足掻く姿が今の自分みたいで、叩かれたのはうまくいかない今の心の痛みみたいで少しだけ悲しくなった。そしてかゆみに鈍くなった体に色々と複雑な思いが駆け巡った。
先週の平日は大体こんな感じでゆったり過ごしてしまった。今週もさして変わり映えしなさそうではある。
次が早く決まればこの苦しみからは逃れられるし、必要とされたんだと安心できるんだろうなあという安直な思いを抱えている。そのために妥協に妥協を重ねたとしても。
秋風が気持ちを穏やかにしてくれる。寒さに凍える前に私は私の人生を幸せにしたい。
by noname
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