本を片手に、旅に出よう。~新たな文化創造活動『読書ワーケーション』を始動しました
12月29日。一年の振り返りや締めの投稿がインターネット上を飛び交う中、むしろ新たな取り組みを始めて発信するスタイルで行く、「あまのじゃく」な沢渡あまねです。
(人と同じことするのキライ(苦笑)。それに、年明けは決意投稿ラッシュで情報埋もれちゃうじゃんね)
2024年12月27日、私沢渡あまねは志をともにする仲間3人とともに「読書ワーケーション」なる新たな文化創造活動を始動しました。今回は、その背景と思いをお話しします。皆さんがいますぐ始められる読書ワーケーションについても触れていますので、是非最後までお読みください!
1.読書ワーケーションとは
読書ワーケーションの定義は以下の通りです。
キャッチコピーは「本を片手に、旅に出よう。」
本を読みながら旅や散策をする、あるいは本をテーマに旅先などで他者と対話や学び合いをする。その行動を、僕(たち)は『読書ワーケーション』と名付け、広めていくことにしました。
2.立ち上げた背景(沢渡の思い)
僕が(仲間とともに)読書ワーケーションの普及をしようと思った背景は、大きく3つです。
まず1つ目に、人々のワーケーションを体験するハードルを下げたかったから。
ワーケーションは、リモートワークの普及に伴い日本でも新たな行動様式として徐々に定着しつつあります。その一方、まだまだ敷居が高い。
ともすれば「ワーケーション=遊び」のように誤解されたり、一部のノマドワーカーのための雅な嗜みのようにしか思われていない。それが、ワーケーションのハードルを上げる。
ワーケーションが組織や地域や個にもたらすポジティブな影響や効果はたくさんあります。僕たちはワーケーションをビジネスプロセスとして実践している企業として、かつ一般社団法人日本ワーケーション協会の会員企業として、ワーケーションの正しい認知と体験を広めていきたいと考えています。
「旅をしながら読書をする行為も立派なワーケーション」
「近所の公園やカフェで本を読む行為もワーケーション」
その認知を高め、ワーケーションのハードルを下げたいと僕は思ったのです。
読書もワークのうちです。業務時間で、あるいはプライベートの時間を使って本を読む。皆さんも、過去に読んだ本の内容やメッセージがある時仕事の課題解決や価値創造につながった体験があるのではないでしょうか。
2つ目に、本を読む文化を広めたかったからです。
日本人は本を読まなくなったと良く言われます。読書離れ。これは、学力低下やビジネス力低下のみならず、日本の文化度を低下させる由々しき事態です。
僕は作家として、企業経営者として、かつ組織開発や地域開発を生業とする一人として本を読む文化を日本に取り戻したい。そう強く思っています。
当社(あまねキャリア)は2023年5月、事業拠点の浜松市を走る天竜浜名湖鉄道のスポンサーになり、浜名湖佐久米駅に「本を読もう 沢渡あまね」駅の副駅名を命名しました。それほど、本を読む文化の復興と普及に思い入れがあります。しかし、ただ看板を出しただけでは世の中の景色は変わらない。
そこで、今回は仲間とともに「読書ワーケーション」の行動促進に一歩踏み出した次第です。
3つ目の思惑は、地方創生です。
僕は現在、静岡県浜松市の法人(あまねキャリア)と愛知県設楽町の法人(ダム際ワーキング協会)の代表をしています。ここ2年の間に、学びを軸にした地域活性プロジェクト「越境学習の聖地・浜松(ハマエツ)」「あいしずHR」なども立ち上げ仲間とともに運営しています。
全国各地の人々が、本を片手に全国各地を旅して回る。旅先で地域の人と、本をテーマに対話や交流をする。それは、地方での知識活動と経済活動双方の活性化を意味します。
都市部の人たちと地方の人たちの対話および相互理解、そして共創は地方創生に欠かせない所作と言えるでしょう。それは、観光重視の地方活性では実現できません。
(観光重視の地方創生は、ともすれば観光業や飲食業だけしか儲からず、その挙句に訪問客に地域を消費され荒らされ、地域(とりわけ観光客の恩恵を受けない人たち)がアンハッピーになることも。読書ワーケーションを通じ、観光業や飲食業だけではなく書店やワークスペースなど他の産業も儲かって欲しい)
地方都市の企業経営者として何としてもやりたい、やらねばならない。そう決意しました。
読書ワーケーションの3要素:ワーケーション文化の創造、読書文化の創造、地方創生。
はい、ここ試験に出ます!(何の?)
なお、読書ワーケーションの発祥の地を愛知県豊橋市のひとなる図書館としました。豊橋発の全国の新たな文化として育てていきたいと思います。
3.(ぶっちゃけ)僕しか呟いていなくて切なかった……
とまあ、そんな思いを胸に、僕自身が自社のワーケーションオフィス、旅先やカフェなどで読書している様子をSNSなどに #読書ワーケーション で投稿していたのですが、誰もノッてきてくれない。僕しか呟いていない。
ぶっちゃけ、心折れそう(苦笑)
このモードになったときに、僕が最近とる選択肢は二つ。
やめてしまう or チームで突破する。
今回は、どうしてもやめたくなかったので後者を選びました。
「ムーブメントにするには、一人でやっていてもダメ。仲間の力が必要だ!」
そう思い同志を募って推進協議会を発足、推進パートナー企業なども加わり文化創造活動としてキックオフしました。
4.推進メンバー
僕たち読書ワーケーション推進協議会の仲間を紹介します(除く沢渡)。
岩田 佑介さん
僕がまず最初にお声がけしたお方。すぐのってきてくださり、めちゃくちゃ嬉しかったです!
岩田さんはワーケーション社労士の異名をもつ、改革肌の社会保険労務士。
一般社団法人日本ワーケーション協会の公認ワーケーションコンシェルジュ。お住まいは関東地方ながら、愛知県蒲郡市のワーケーションのプロデュースをなさるなど地方創生の熱量も高い方。新刊『経営戦略としてのワーケーション入門』も大好評。
村井 真子さん
「あいしずHR」をともに運営する仲間でもあり、豊橋地域での企業変革・改革の同志。社会保険労務士であり、一般社団法人移住者人材バンク代表理事。豊橋市への移住・定住・関係人口増加に貢献しまくりな方です(ご本人も豊橋への移住者)。著書に『職場問題グレーゾーンのトリセツ』ほか。
村井さんは、ひと言で表現するなら行動力の塊。今回もブルドーザーのような推進力で、豊橋近辺の企業を巻き込みサイトも光の速さで立ち上げてくれました(「ひかり」、もっと豊橋駅に停まってくれてもイイのよ)。
桜田 純一さん
豊橋駅近くの私設図書館「ひとなる図書館」の館長。メンバー唯一の豊橋ネイティブです。本業は金券ショップのオーナーで、私設図書館を始めたロックなストーリーも胸アツ。地域のファン多し。一般社団法人移住者人材バンク理事。
桜田さんと僕は、今年11月30日に豊橋の「まちなか図書館」で開催されたトークセッション「豊橋でカラフルに働く」で共演(企画とモデレータは村井さん)。すっかり意気投合し、今回早速巻き込まれていただくことに。
そして素晴らしいお引き合わせをありがとうございます、村井さん。
https://higashiaichi.jp/news/detail.php?id=23764
ちなみに、なぜ豊橋を読書ワーケーション文化発祥の地にしたかですが……
・ここ数年で「まちなか図書館」「ひとなる図書館」など地域の人も他都市から来た人も快適に読書をすることが出来る施設が充実してきた
・精文館書店さんや豊川堂書店さんなど品揃えが良い書店が多い
・町中のカフェや施設などで、本を広げて熱心に勉強している高校生や社会人が多い
・「モーニング」が盛んで、お茶しながら新聞や本を読む文化がある
などから読書ワーケーション発祥の地とするのに相応しいと判断しました。
ちなみに、最近僕がお世話になり始めた豊橋のカーディーラーはショールームに書店・読書コーナーを備えています。なかなかやるでしょ、豊橋。
5.読書ワーケーションのはじめ方!
読書ワーケーションは、僕たち推進協議会メンバーがただ騒いでいる取り組みではありません。皆さんにも是非実施し、発信いただきたいです。
皆さんが読書ワーケーションを始めるにはどうしたら良いか?
<最もハードルが低い参加方法>
旅先や近所の施設(公園や図書館やカフェなど)などで、オススメの本や読書の様子を #読書ワーケーション でSNSなどで発信してください。
年末年始の旅の道中、帰省先などで読んだ本や感想を #読書ワーケーション で発信するだけでもOKです。
読書ワーケーションを企画する側に回りたい方は、是非全国各地で読書会などを開催してみてください。職場の仲間と、業務合宿のようなスタイルで読書会をしてみるのもアリでしょう。その際も、是非 #読書ワーケーション で発信いただけると嬉しいです。
僕も以下のように、読書ワーケーションの様子をSNSなどで発信しています。こんな感じでよろしくお願いします!
6.読書ワーケーションスポット、推進パートナー募集中!
読書ワーケーション推奨スポット(図書館やワーキングスペースなど)、読書ワーケーションを掲げたプログラムやサービスを提供する推進パートナー企業や行政機関なども募集しています。読書ワーケーションを冠した、有償プランやサービスなどもどんどん創って展開してください!
東京・人形町の人事図書館さんが、読書ワーケーション推奨スポットとして既にお仲間になってくれました。またKii Companyさんと、オトバンクさんが推進パートナーになってくださいました。ありがとうございます!
推奨スポット、推進パートナーともに募集していますのでよろしくお願いします。是非一緒に、読書ワーケーション文化を広めていきましょう!
読書ワーケーションの詳しい活用イメージなどは、以下のサイトをご覧ください。
それでは、皆さん良いお年をお迎えくださいませ。
合言葉は、「本を片手に、旅に出よう。」
おまけコーナー)以下は、僕の新刊です。よろしくお願いします!