排気音 揺れる空気の音 弾ける陽 カーテン越し 人の気配 今日も狭い部屋で一日が始まる くじらが飛んでいた 快晴の空 光を乱反射させて 嗚呼 空を揺蕩う 幾頭のくじら 漫然と飛んでいる くじらが飛んでいた カーテン越しの外 見ることもなく ただ 飛んでいた 幾頭のくじら まだ居るのだろうか 衣擦れの音 滞留した空気 淀んだ時 カーテン越し 人の気配 今日も狭い部屋で一日が終わる いつの日か 何頭いるのか くじらよ 数えることもなくなってしまった いつからなのか そん
2019年、11月23日。 20時半周辺。 私は秋葉原駅の中央改札近くにいた。 プレイしているMMORPG「FF14」のオフ会を主催した帰りだった。 幹事だったので殆ど食事もとらなかった3時間。 しかし友人達と交流して高揚した気分。 何かお腹に入れようと考えていた。 改札近くを通りかかった時、歌が聴こえた。 この日は雨が降っていた。 雨脚は弱くなったとはいえ、まだ霧雨が辺りを舞っている。 どこで歌っているのだろうと思うと、柱を背にして女の子が歌っていた。 小さなアンプに
ヨルシカがリリースし、沢山の歌い手さんやVTuberさんがカバー。 人気の楽曲に「だから僕は音楽を辞めた」というものがある。 とても難しい歌である。 今まで「言って。」や、「ヒッチコック」等。 数々の楽曲で悲しみをアップテンポの歌唱で表現していたヨルシカ。 彼女が、楽曲の中に「怒り」を表現した作品がこの曲だ。 曲調はとても爽やかで、流れるように歌は進む。 そのどこにも棘はなく、頭の中に染み渡るようにメロディが入ってくる。 しかし、この楽曲が表しているものは「怒り」そして
よくYouTubeで、様々な歌い手さんがカバーする曲を聴く。 歌い手さんやVTuberの方。 最近はとても歌が上手な方が、ネットには溢れている。 そういう方々の歌を聴いていてよく思うことがある。 皆さん、歌はとても上手だ。 カバー元と寸分違わない程の歌唱をしている方も多い。 しかし、カバーはカバーだ。 どんなに頑張っても原曲の方がMIXは素晴らしいし完成している。 なら、原曲の方を聴くよね、と私は思ってしまう。 これはとても勿体ないことだ。 歌とはエネルギーである。 心
先日、私がやっているオンラインゲーム「FF14」内のユーザーイベントで、あるVTuberのことを知った。 花譜(かふ)さんという、十五、六歳ほどの女の子のようだ。 何とはなしにその子が歌うカバー曲を、後ほど何曲か聴いてみた。 まず驚いたのは、あいみょんの曲。 「生きていたんだよな」のカバー。 ショッキングな内容な歌だ。 「死ぬ」という言葉を一切使わず、「死んだ」という苦しみを歌っている。 物凄い作品だと思う。 とても、とても難しい歌だ。 歌をうたうというのは、感情を乗
2019年、9月13日。 お台場のZepp DiverCity東京で、歌手の福山芳樹さんのライブがあった。 アニメ「マクロス7」で熱気バサラの歌パートを担当してらした福山さん。 その人が、「熱気バサラ」としてライブをするらしい。 発表されて告知を観た時、どうしても行きたいと思った。 お台場……少し遠いけど、身体的に無理すれば行けない距離ではない。 ライブに参加するのは初めてのことだった。 申し込み可能になる瞬間を見計らって抽選の申込みをした。 結果は落選だった。 とて
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地面の底から空を見上げる、人になりそこねた産廃物の一つです。 Amazonで「天寧霧佳」名義で電子書籍を販売中。 (http://u0u0.net/SRwS) 今日も泥の中をもがいています。