うちのぬこ様のこと。
うちのぬこ様、現在11歳のベテラン仔猫様です。ええ。かわいさでは負けませんよ!(猫下僕にしてバ飼い主なので、どうしてもこういう言い分になります。ご了承ください)
白黒ハチワレ、ぴこぴこカギ尻尾。顎にぽちっと黒ブチのある、愛嬌のある顔の女の子です。おそらくは由緒正しき野良の子。ただほんのり長い毛が混ざってちょいとぽわぽわしているので、もしかしたらどこかで長毛のご先祖様がいたのでは?と勝手な妄想をしています。
いろいろあって保健所方面から我が家に降臨しました、モフモフの天使です。
(上記は我が家に連れられてきた当日の写真、まだ目やにがついているのが見える)
我が家に来た日がちょうとわしの給料日であり、誕生月でもあったので、これはもう、天からの誕生日プレゼントであろう、と思いながらつれて帰りました。
当時500mmのペットボトルよりも小さかったあの仔猫が、いまや約5キロです。スクスクもりもり育った。少々育ちすぎた感がなくもない。
途中までは小さくてなかなか大きくならないねえ、なんて言ってたのに・・・あのときの仔猫ちゃんは随分でっかくなったよぅ・・・いつもいつでも世界一かわいいよぅ・・・。
毛とお肉がみっしりモチモチしてて、とても抱っこのしがいがあります。むっちむちのモチモチ。お風呂に入れてもあまりシルエットが変わらなかった、というエピソードがある時点でまぁお察しください。もっちり。
そしてそのでかくなった生き物の生態、というか謎の行動にも触れてみたい、というか語らせてほしい。かわいいんだってば。
実は我が家につれて帰った日の夜、夜中までずーっとミーミー鳴いていたので、もしかしたら寂しいのかもしれんと思い、ケージ代わりの段ボール箱から出したところ、よじよじ人の体をのぼり、なぜか首の上(喉のあたり)で大人しくなってしまったのでした。
わしはフローリングの床に転がった状態で一夜を明かしましたよ。ええ。
こういう傾向は今もあるのか、人にくっついているとちょっと安心するみたいです。くっつくと途端にグルングルン猫エンジンの重低音が響いてくるのも、もはやド定番。少し撫でただけでもドゥルルルドゥルルル言い出すので、(猫ってこんなに人懐っこい生き物だったっけ?)という気持ちになってしまう。もっとこう、お前、警戒心とか無いのか!?本当に野良出身か!?とか心配になるレベル。
ああでも、これだからこの子は母猫から置いていかれたのかもしれない・・・とか考えると、更に愛おしくなってくる。
(一匹だけ母猫に置いてかれた結果、保健所送りになりかけた模様)
ヘソ天で転がってたり、わしの指を未だにちゅうちゅう吸ったり、お腹や肉球を触られても平気でゴロゴロ言う猫様です。かわいいよ。来た当時みたいに首の上で寝られると多分死ぬけどな!(重い)
ただ今も夜中に人を呼ぼうとドアの前で鳴くのは正直勘弁してくれたまい。眠いのねん(猫様とは別の部屋で寝ています)。
突然ハナシは変わって、ぬこ様の下僕のわしは下戸です。アルコールはあまり得意ではないのです。あえて飲まなくても平気だし、なんなら味が苦手なので飲まない、というレベル(アルコール特有の匂いがだめっぽい)。
だが、我が家のぬこ様はどうやらビールがお好きなようで。
缶ビールの口部分をざりざり舐めるという、ぱっと見行灯の油を舐める化け猫の風情を彷彿とさせるが、やっていることは化け猫ではなくアル中のおっさんと大差ない。
なにゆえ下戸なのに我が家に缶ビール開けたものがあったかというと、酒飲みの友人(通称飲んだくれ姐さん)がビール大好きで、彼女が持ち込んでしこたま飲んでいたのだ。
彼女が我が家に遊びにくるときは、毎回500mm缶×6本入りのセットを買ってきては全部ぐびっと飲んでおった(なお、大抵これにプラスしてデザートと称して甘めのチューハイ等が入る)。毎回大量に出る缶を潰すのが地味に大変なのだが。
閑話休題。
その飲んだくれ姐さん(友人)が飲み干した缶のフチについている僅かなビールを狙ってくるのである。うちのぬこ様は。
人間はともかく、ぬこ様がビールを大量に飲んでいるわけではないので、ご安心ください。
そんなこんなで缶を開ける音がすると飛んでくる、ビール大好き猫(?)になってしまったのだが、わしが晩酌とかする人間じゃなくて本当よかったな、と思っている。だって毎日あの小さい体で酒摂取してたら、どう考えても文字通りアルコール中毒になる可能性が高い。
やだよ、アル中の猫を介護するとか。文字に起こしただけで笑いしか起きない。(状況は悲惨に尽きるが)
しかし缶詰開けて猫が飛んでくる理由がソレってどうなの。普通はネコ缶と勘違いして、じゃないの・・・?
(以前撮った写真で、猫様がビール缶抱えてるやつがあったはずなのだが見つからないので写真は割愛)
しかしそれにしても、猫という生き物は思ってたよりもどんくさいんだなあ、としみじみ思うようになりました。
椅子、ありますよね、椅子。
あれの座面の奥行き、だいたい30cm程度だと思うのですが、想像してください。
それくらいの隙間を飛び越えそこねて足を滑らせる猫の姿を。
はい、それが我が家の猫様です。どんくさ愛おしい。
もっと神秘的な、とか、ミステリアス、とか。機敏な捕食者(プレデター)だと思っていたわしには、違う衝撃がでかかったです。ええ。
目からでかいウロコもボロボロ剥がれ落ちた。いたい。
総括としては、「かわいい」以外はおおむね下僕に似たどんくさい猫様である、という結論に達したので、犬も猫も(他の動物も?)飼い主に似る、は割と正しいのかもしれない。
などと適当ぶっこいてみたりする。想定以上にわけの分からんところに着地してしまった。まあ、いいか。
世界の猫様は全てかわいいけれど、我が家の猫様がわしにとって一番かわいいという事実は揺るがないのだし。
(なお、猫様のプライバシーに配慮して、WEB上ではあえて猫様の真名はお出ししておりません)(イベント等で直接お会いした方にはお話したりしていますので、ご存知のかたはどうぞニヨニヨしてください)
※2019/10/12 13:38文字抜けてたので修正。あわわ。
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