「自分トリセツ」編集ワーク ❷
❷ストレスサインについて
こんにちは!
「自分トリセツ」編集ワークの❷回目にようこそ。
前回は、ストレスに関する基本的な事柄についてお伝えしました。
❷回目を読んでくださっているということは、興味や関心を少しでも持っていただけたのかしらと思います。もしかしたら「自分トリセツ」を作ってみようかな・・・と、思っていらっしゃるかも???しれませんね。
お役に立てたら嬉しいです。
❷回目は、ストレスに晒されたときに、「自分」に現れるサインについて取り上げます。ちゃんと「自分」は、お知らせを出してくれているんですよ。
ここを切り口にして、自分と向き合うとか、自分を見つめるとか、自分を知っていく・・・そういった内面世界の観察をしていけるようになります。
まずは捉えやすいところから、より深くご自分を知っていってくださいね!
思いがけない自分の側面が見つかるかもしれませんよー♪
●ストレスを放っておくとどうなる???
ストレス状態が続くと、3つのストレス反応段階を経過すると言われています。
それを「警告期」「抵抗期」「消耗期」といいます。
警告期における自分のサインを知っていれば、早い対処が可能になりますね!
何がストレスになるのかを知ることもできます。
対処とは小さな習慣を見直して、変化をつくり出すことです。
日常的な暮らしの中で、小さな創意くふうから習慣をリデザインしていくことは、自分に対する主導権を握っていくようなもの。受け身なあり方から能動的なあり方へと変容していくことにもなる思います。モノの観方が変わります。
前向きな未来と繋がる内なる力を発掘していくことができます。
それでは早速、ストレス反応段階を見ていきましょう。
<警告期> 自分から自分に黄色信号を発信している
「疲れた」「調子悪い」「食欲ない」というようなサインが出される時期。「気分がのらない」「悪い方に考えがちだ」「心が重い」「だるい」など人それぞれです。あなたの場合は、どんなサインでしょうね!
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<抵抗期> 黄色信号に気づかないと貯えを切り崩す
疲労感が興奮に変わって好調に感じたり、溜まりきった疲れによりあちこちに不具合が出る等自分特有のサインが出てくる時期。
徹夜が続いてハイテンションになっていく・・なんていうのも抵抗期のサインだったりします。
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<消耗期> 貯えを使い果たして立ちゆかなくなる
自分の力ではどうにもならなくなる。重い身体症状が出たり、病気を患うなど、ちょっとしたセルフケアではリカバリーが難しくなってしまいます。
朝、目は覚めたけど起きれない、燃え尽き症候群などもここに当たると思います。誰かの助けが必要な時期。
いかがでしたか?
あなたの場合はどうでしょう? 思い当たるふしはありましたか?
●ストレスサインのヒント
ストレスを放っておくとどうなるかについて知っていただけたと思います。
消耗期になってしまってからでは、取り戻すことがとても大変。だけど、それまでに出来ることがたくさんあるんですよ!
なぜなら、ストレスに晒されると、かならず「サイン」が現われてくるからです。サインを知っていれば、対処も出来るし問題にも気づくことができますね。
サインは「変化」と言い変えてもいいですね。
どんなところに現れるかというと、「身体」「精神」「行動」に、です。
どんなストレスに晒されると、どんなサインが出てくるのかは、人それぞれなので、自分のサインを知る必要があるのです。
ある方は「駄洒落が面白くなくなる」(^ u ^) というのが、疲れのサインだと言っていました。あなたの場合はどうですか?
以下は、実際にご自分のストレスサインを発見した方々の声を集めたもの。
参考にして、ご自分のサインを探してみてくださいね!
もしかしたら似たようなものがあるかもしれません。
○身体に現れるサイン(症状)
頭痛、頭が重い、耳鳴り、耳の閉塞感、口の渇き、痛み、疲れ目、涙目、渇き、喉の異物感、圧迫感、動悸、めまい、立ちくらみ、息苦しい、息が詰まる、吐き気、胃の不快感、便秘、下痢、ガスが溜まる、手足のしびれ、痛み、湿疹、蕁麻疹、アトピー、多汗、かゆみ、肩こり、背中の痛み、腰痛、微熱、倦怠感、疲れやすい、手は足の裏に汗をかく、夕方より朝方の方が気分も体調も悪い、日中ぼーっとしていることが増える、熟睡できず朝の目覚めもよくない、寝つきがよくない、朝起きると体がだるい、夜中に目が冷めることが多い、よく眠れない、眠った気がしなくなる
などなど
○精神に現れるサイン(症状)
気分が不安定になる、敏感になる、不安になる、涙が出てくる、緊張する、不満や怒りを感じる、イライラする、興奮しやすい、思考が混乱する、楽しくない、落胆しやすい、無気力になる、恐怖心に襲われる、焦る、感情の起伏が激しい、何事にも興味がわかない、楽しくない、億劫、だるい、面倒くさい、何もする気がしない悲しい、キレちゃう、羨む、嫉妬深くなる、興味関心が湧かない
価値のない人間だと思う、仕事をしたくない、前向きに考えられない、客観的に考えられない、仕事は結果が全てだと思い込んでいる、白黒はっきりさせたい、自分にできないと納得いかない、自分以外に問題の原因があると考える、人からどう思われているかが気になる、他者や自分に対して要求が多い、失敗が頭から離れない些細なことが気になる、周囲に対して申し訳なく思う
などなど
○行動に現れる症状
飲酒、喫煙量の増加、ネットやテレビ閲覧時間の増加、美味しいものを食べたいと思わなくなる、早食い、食事が不規則、周囲との交流を避ける、人に会いたくなくなる、外に出かけることが減る、趣味などが楽しめない、職場や家庭で声を荒げる機会が増える、身だしなみを気にしなくなる、落ち着きがなくなる、笑わない
荷物の数が増える、歩幅が狭くつまづきやすい、椅子に浅く座る、つい横になって手枕でテレビを見てしまう、電車に乗るとすぐに座りたい、横座りが殖える、散らかることや掃除に気がいかなくなる、貧乏ゆすり、一人の時間をうまく過ごせない、いつも同じ服を着ている、身だしなみを気にしなくなる、チョコがやめられない
遅刻・早退・欠勤が増える、以前は素早くできた仕事に時間がかかる、以前は正確にできた仕事にミスが目立つ、ルーティンの仕事に手こずる、取引先や顧客から苦情が増える、頻繁する口論やトラブル、トラブルの解決策がわからない、やるべきことに集中できない、記憶や集中力が低下する、ケアレスミス、失敗を恐れて行動しない、自己決定が苦手になる、人の迷惑を考えなくなる、目標が設定できない
●自分のストレスサインを見つけよう!
さて、いかがでしたか?
「これ、わたしにも心当たりがある!」というものがありましたか? 上記をヒントにして、ご自分のストレスサインを、反応段階ごとに書き出してみてください。
そして、2週間から2ヶ月くらいの期間をかけて自分を観察してみてください。
あるサインが出たあとに放っておくと、次のサインが出てくる・・・なんてことが分かるようになっていきます。そうすると、どこまで無理がきくかも判断できるようになりますね。そうなったら、ストレスマネジメントの達人です!
自分からのサインが、どんな風に変化していくのかを捉えられたら、ご自分のことをより良く面倒みている感覚が掴めてくることでしょう。
サインは、自分では気づかなくても、周囲にはお見通しということがよくありますから、身近な人に、尋ねてみるのもとても参考になりますよ!
【自分でわかるサイン】
警告期 抵抗期 消耗期
【周囲の目にもわかるサイン】
警告期 抵抗期 消耗期
【周囲の指摘がなければ気づかないサイン】
警告期 抵抗期 消耗期
❷回目の終わりに
今日のところは以上となります。
今回は、ストレスがかかった時に、ご自分の身体、精神、行動に、必ず現れる「変化=サイン」を見つけていくためのヒントをお伝えしました。
ストレスサインを見つけていくことは、自分がどんなふうに機能しているのかを、つぶさに知っていくことです。これは、ご自分と向き合う第一歩になります。
ぜひ、自分について主導権を握り、取り組んでみてくださいね!
時間がかかっても大丈夫です。
目安としては2週間くらいでコツを掴んでいかれる方が多いですが、コツコツ取り組んでいけばいくほど、自己観察に慣れてきますし、感覚が掴めてくると思います。そうなったら、いつでも発見の機会になりますから、こっちのものです!
面白いサインが見つかるといいですね!
蛇足
わたしの場合、ストレスに晒されているのを知らせてくれる、警告期のサインの中には「キムチ」が無性に食べたくなるというものがあります。(^ ^ ;
その食べたい感じは「無性にぃぃぃ!」っていう感じで、キムチの前を素通りできません。このサインは、仕事系です(笑)
これが来ると、あ、疲れてるかなって自覚し、何がストレスになっているのかを点検するようにしています。自覚が出来ると(キムチは食べますが)ちょっとペースを落としたり、スケジューリングを見直したりして、ぼーっとする時間を取るようにするのです。その際に、時間の使い方や習慣をリデザインします。
思いがけず、あの事がこんなにキツかったんだなーと再確認することも多々あるので、警告期のサインを知っておくのはとても役に立ちます。
そして・・・「わたしって、○○が苦手なんだな、○○にダメージを受けるんだな○○をされると弱っちゃうんだな、○○という状況は嫌いなんだな、etc」というように、自分がどんな風に機能するのかを知っていくことが出来ます。
そうすると、なんだか少し、自分を愛おしく思えてくるから不思議です。
ストレスは、別の言い方をすれば、「わたし」を動かしている「系」がどんなふうに機能しているかを知る、絶好の機会であるとも言えますね。
楽しみながら、取り組んでみてください。
さて、次回は!
ストレスサインに気づけるようになったら、自分に合ったセルフケアを実験していくプロセスに入ります。自分にはどんなケアが効果的なのか、検証しますよ。
そのための考え方やヒントをお伝えしたいと思いますので、よかったら次回も楽しみにしていてください。
ではでは、❷回目は以上です。 お疲れ様でした〜(^^)