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『さとゆみライティング道場』面談所感 ―①ハッシュタグ編

一昨日は、『さとゆみライティング道場』個人面談の日だった。
今年2月に行われた2日間の道場のアフターフォローとして、
すべての受講生に20分間の個人面談枠を設けてくれたのだ。

わたしは、と言うと、zoom開始後8秒で早くも結論が出た。気持ちよく斬られた。

―   四の五の言わずに、さっさと書け。 ―

ああ。痺れるくらいに鮮やかだ。いやほんとうに、それなんです。

わたしは今一度、自分に問う。
Q:あなたはいつまで、自意識過剰おばけをやるのですか?
A:………。
Q:えっと今は中学2年生かなにかですか?
A:ちがいます。41さいです。

インスタのストーリーズに、神社で引いた大吉のおみくじをアップする20代の友人がいる。
こないだは「引っ越し前にどうしてもお礼を言いたかった人。今バッタリ会えた!」みたいな、大吉の横展開バージョンだった。
そんな縁起の良い投稿の隅で花を添えるハッシュタグは、いつも決まって『#さすが私』。

リアルの彼女は、佇まいにいつも嘘がない。静かなんだけど天真爛漫で、透明な匂いがする。このひとは強運の持ち主だという空気をナチュラルに身に纏っている。
わたしは薄目を開けてインスタの投稿を見つめる。そして目の健康を守るため、おもむろにスマホを30cmほど顔から離す。ふぅ~っと息を吐く。
はぁ。うらやましい。
そのツイてるねノッてるね人生が、というわけではない。
ただ、わたしも彼女のようにあっけらかんと、『#さすが私』のハッシュタグをつけたい人生だった。

いや待て。わたしの人生だって、まだ終わってはいない。

自意識に対する一撃必殺の技は正直全然分からない。けれど、何かこう、いつもと180°違うことをしなければいけない気がする。今こそ殻を破らねば。
というわけで、いつも注意深くスナイパーのように周りを見渡し、石橋を叩いて叩いて叩き割るわたしが、普段なら絶っ対に手を出さないことをあえてやろうと思う。

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面談ではさとゆみさんに、たくさんの言葉の花束をいただいた。
それをあえてここに羅列し、ひとさまの目に晒してみようと思う。

・おくるみーちゃん(道場ネーム)はもう、さっさと書いたほうがいい。
・筆力はとても高いと思っている。
・圧倒的に読ませる力が強い。読んでて発見があるしグイグイ読ませる。
・書き手として、目の付けどころのセンスや着眼点がとてもよい。物事の見方にオリジナリティがある。
・養蜂場代表挨拶もめちゃくちゃ良かった。じんわりする、読んだらそのひとのファンになっちゃうような文章はなかなか書けるものではない。
・ひとの言葉を預かって、そのひとの思いを文章に乗せるのが上手い。物語をつくる力があるんだと思う。

春だ一番!「#さすが私」祭り

ああ。こんなふうに褒められて、とんでもなく嬉しい。全部の言葉を忘れたくなくて、タトゥーにして全身に入れたいくらいだ。
そう、ほんとにとんでもなく嬉しい(2回目)。道場が始まるとき「私は思ってないことは言わないし、言ってないことは思ってない。」とわざわざ前置きのアナウンスを入れたさとゆみさんの言葉。信じていいぞ!と高揚している。

でも違う。今の段階でこの言葉たちを握りしめ、自意識とプライドの山をせっせと高く積んでいくのは120%違うんだと思う。

「うまいこと書いてやろうとか、良いものが書けたら世に出そうとか。それが一番の課題なんじゃないかな。」
さとゆみさんは、完璧主義をこじらせ、自意識過剰で身動きが取れない受講生(わたし)への処方箋として、たくさんたくさん褒めてくれた。とにかくバッターボックスに立っていけ、とグッと背中を押すために強い言葉を使ってくれた。

褒め言葉は、それに依存するためにあるのではない。おみくじの大吉も、これまでの自分をねぎらい、周りに感謝し、今一度ふんどしを締め直せという意でもあると言う。

実は今回さとゆみさんには「東京・大阪の道場22人見てきて、圧倒的に個性的な文章を書く。」と言われた。上手いとか下手とかそういう話じゃない。個性的。これはわたしがこれからやると決めた「書くことを仕事にする」をある程度方向づけるものになるんだろうな。(そのことについての考察は、所感②に書くつもりだ。)

言葉の力を信じるけれど、寄りかからずに力を抜く。
ひとりでボールを持ちすぎるのでなく、世界を信じてパスを出す(毎回ゴールできなくてもいい)。
まずはここに気づけたことに、わたしはわたしへ『#さすが私』を送りたい。

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