【旅行記】ドゥブロヴニクの城砦歩き(10年くらい前のこと)
海外旅行が夢の世界になってしまった今日この頃、もう一度見たいなぁ…とまぶたによく浮かぶのはクロアチアのアドリア海沿岸の景色だ。
なかでも「アドリア海の真珠」と称されるドゥブロヴニクでは、旧市街を取り囲む城砦をぐるり歩けるようになっていて、小さな街をいろんな角度から堪能できる。
旧市街の全景は、山の上のほうまで行かないと撮影できないので、無料ダウンロードサイトから写真を拝借(Image by yarb from Pixabay)。
ね、紺碧の青、城砦のまぶしい白、連なる屋根のレンガ色、濃い緑がつくりだすコントラストが、えもいわれぬ美しさだよね?
学生のときに雑誌で読んで以来(当時はまだユーゴスラヴィア紛争の傷跡も生々しかった頃だと思うが…)憧れ続け、10年ほど前の春、イタリアから入ってアドリア海沿岸を南下していく旅が実現した。
旅の最後を飾るハイライトが、ここドゥブロヴニクだった。
まるごと世界遺産! ドゥブロヴニクの旧市街
ここからは実際に訪れたときの写真。
旧市街の入り口は、石橋を渡ったところにあるピレ門だ。
頭上ではドゥブロヴニクの守護聖人である聖ヴラホが、旅人を見張っているぞ。
門を入ってすぐのところに、城砦への登り口がある(入場料は当時70クーナ、約950円だった)。
さあ、一周1940メートルの城砦歩きのスタートだ。
北の方向はミンチェタ要塞の背後に山がそびえている。
南の方向、海へ向かう。
ドゥブロヴニク旧市街の中央を貫くプラツァ通りを見下ろす。
左手前の塔のある建物がフランシスコ会修道院、突き当たりがスポンザ宮殿だ。
はためく洗濯物も見どころ!?
世界遺産である旧市街にも、普通に人々が住んでいるのである。
歩くうち、ふんだんに干されている洗濯物に、だんだんと目が奪われていく。
覗き見をするつもりではないのだが、目の前に堂々と干されていて、景色としてのインパクトが強いのでついつい…。
観光客が多く行き来する場所だし、ある程度は見栄えを意識しながら干してるのかな…下着を隠そうという習慣はないのかな…。
しかしこの10年のあいだにスマホやSNSがすごい勢いで普及したから、さすがに最近はここまで大らかではないかもね。
まだまだ続く城砦歩き
要塞のすぐそばを、遊覧船が通っていく。
聖イヴァン要塞の上のスペースは、いい記念撮影スポットだ。
港の景色も気持ちいい。
こんなところに住んで、ヨットを所有できたらなぁ!
そしてミンチェタ要塞へ。
小高いミンチェタ要塞から旧市街の家並みを一望。
沖合にはロクルム島も見える。
ああ楽しかった!
このあとは地面に降り、城砦から眺めた建物のあいだを縫って、細い道をそぞろ歩くのも楽しくて時間を忘れる。
おまけ:クロアチアは料理も最高!
きれいな海からは当然、最高に美味しいシーフードが獲れるのである。
地理的にも歴史的にもイタリアと関わりが深いため、料理の味付けも近いものがあってなじみやすい。
旅のあいだ、どの店で食事をとるかは特にガイドブックやネットで下調べすることもなく、ふらりと直感で選んで外れたことはなかった。
オープンエアのテラス席で、風を感じながら、ワインとともに海の幸をつまむひとときは至福以外のなにものでもない。
個人的なおすすめはシーフードリゾット。
たいていどこでもメニューにあるし、具や味付けは少しずつ異なっていて、間違いなく美味しいから、毎日でも食べたいほどだった。