甘村鋼

読書と映画が好きです。よく寝ます。

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最近の記事

おいしいお米とksrpについて

Twitterを眺めてたら、こんなツイが流れてきた。 初めて見る人だが、「お米が大好きなんだね〜」と微笑ましい。 そして何気なくリプ欄を覗いてみたら、こんな平和なツイでも、さすがバズったら(引用時RT6500件超、いいね5.2万件)いろんな反応がくるんだな…と感心したので、ksrp(クソリプ)の類型について考えてみた。 以下の架空のリプ例は私が考えたもので(必ずしも)実際のリプとは関係ないし、特定の誰かを貶める意図はありません。 ていうか書いてるうち、自分で自分にイラッ

    • ポーランドのおやつ

      ポーランド料理は概しておいしく、日本人がなじみやすい味と思う。 小腹が空いたときに買い食いできる、ちょっとしたスナックが豊富なところも気に入っている。 特に好きなのはZapiekankaという、バゲット風のパンを縦半分に切って焼いたポーランド版ピザだ。 チーズと乾燥きのことケチャップが載っているのが定番。  軽食にぴったりで、毎日でも食べたくなる。 屋台とかで売られているのだが、作りおきをレンチンしてるだけの店もあるので、よく中を観察して、ちゃんとグリルして焼きたてを提供

      • Apple TV+のオリジナル映画12

        去年iPadを買ったらApple TV+の1年間無料体験がついてきてたんだけど、しばらく存在を忘れてて、残り2か月ほどになったとこで慌てていろいろ映画を観てみた! オリジナル作品の数はまだそれほど多くないものの、良作揃いなので、月額600円のサブスクで集中して観るのもよいかも。ドラマには手が回ってないし、ユアン・マクレガーとチャーリー・ブアマンのバイク旅シリーズにも惹かれたのに途中までで時間切れ。そのうちまた戻ってきたい。 ウルフウォーカーアイルランドのアニメーションスタジ

        • 2021年のミュージカル映画7

          今年後半になってからミュージカル映画がどさどさと公開されましたね〜。スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』は延期されちゃったけど。次から次へとアメリカ映画で、それぞれ役にぴったりの俳優が半端ない実力を披露していて…かの国のショービジネスの層の厚さに舌を巻く。 なかでも大活躍であっちでもこっちでも名前を見るのがリン=マニュエル・ミランダだ。原作・作詞・作曲・主演(舞台)の『イン・ザ・ハイツ』、長編映画の監督デビュー作『tick, tick...BOOM!:チック、

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        記事

          【旅行記】ポーランド国鉄てんやわんや(10年以上前のこと)

          かつて仕事で中・東欧の国々をよく訪れていたのだが、なかでもポーランドには愛着を感じている。波乱万丈の歴史を秘めた街並み、豊かな民族文化、あたたかく飾らない国民性、おいしい料理やおやつ…と美点をいくつも挙げられるけど、鉄道での移動にはしょっちゅう難儀した。 隣国ではスムーズだった鉄道旅が、ポーランドに入ったとたん、思わぬ落とし穴にはまってしまいがちになる。 一人でポーランド国内あちこちを巡っていた当時の日記を読み返すと、トラブルさえも今では懐かしい。 (以下転載) 切符に印字

          【旅行記】ポーランド国鉄てんやわんや(10年以上前のこと)

          『短くて恐ろしいフィルの時代』:脳が、お脳が転げてく〜

          熟れた柿のようなヴァーミリオン色に、紋章めいたかわいいイラストの表紙。 160ページの薄さで手のひらにすっぽり収まり、飾っておきたいおしゃれな雑貨のような本だ。 物語の冒頭はこんな。 うん、不思議の国を舞台にした荒唐無稽なおとぎ話なんだな〜。 …と思うよね。 まあそんな感じで始まり、ある日突然、小さな〈内ホーナー国〉がさらに縮んでしまい、内ホーナー人はたっぷり広々した〈外ホーナー国〉にはみ出て侵略しちゃって、国境で小競り合いが起こっていく様子がユーモラスに描かれる。 最

          『短くて恐ろしいフィルの時代』:脳が、お脳が転げてく〜

          丁寧語っていいなと実感してきた今日この頃

          『アメリカン・ユートピア』は最高of最高な映画体験で、デイヴィッド・バーン率いるブロードウェイでの斬新なステージが、スパイク・リー監督によってライブの興奮そのままに真空保存されている。音楽とか共演アーティストたちとか舞台美術とかメッセージ性とかそういったメインの素晴らしさはもちろんなんだけど措いといて、ちょっといいな、珍しいなと印象に残ったのが、デイヴィッド・バーンのMCが字幕で丁寧語になっていることだ。知的で飄々とユーモア漂う雰囲気にすごく合っている。 ところで、ちょっと

          丁寧語っていいなと実感してきた今日この頃

          『存在しない女たち』:“客観”や“常識”とされているものに潜むバイアス

          男女格差の問題について、自分はそれなりに知っているつもりでいた。日本がジェンダー・ギャップ指数120位なのはよく騒がれているし、政治や経済などのエライ人たちが集まる場面が高齢男性だらけなのは見飽きた光景だし、男女の賃金格差や家事・育児分担割合がエグい状態なのは統計にはっきり出ているし、医学部入試の女子一律減点なども記憶に新しいし、選択的夫婦別姓制度もなかなか進展しない。でも課題は山積みとはいえ、可視化されてるわけで、前の世代よりは少しずつでも確実に進んでいる。そう思ってた。

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          【旅行記】プラハで幸せを感じた瞬間(10年以上前のこと)

          ずいぶん前に仕事でプラハに滞在していたときの写真を整理していたらいろいろと思い出がよみがえり、当時の日記を発掘してみた。 プラハの中心を流れているヴルタヴァ川。 ドイツ名だとモルダウ川で、合唱曲で有名な「ボヘミアの川よ〜モルダウよ〜過ぎし日のごと〜今もなお〜♪」とはここのことかと思いながら眺めるのは感慨深かった。 歴史地区の東西をつなぐ、1402年に完成したというプラハ最古の石橋が、カレル橋だ。 (以下転載) カレル橋で出会った音楽家たちプラハでの最終日、けっこう疲れてた。

          【旅行記】プラハで幸せを感じた瞬間(10年以上前のこと)

          カチューシャで目の体操

          昭和のいなか、田んぼの中にたたずむ公立中学校に通っていたころ、体力づくり推進校に指定されてるとかで、体育とは別途「体力づくり」の時間が毎週あった。ダルかった。 週や学年ごとに内容は変わり、校舎周りの道路をぐるぐる走ったり(馬糞堆肥がくせーと騒いだやつがいて、農家さんに失礼だ!と全校朝礼で校長に怒られた)、校庭でサーキットトレーニングやったり(ダルい以外の何物でもなかった)、教室の床で座禅したり(一番きらいだった)。 その中で、ラクちんだけど何か意味あるのコレ?と不思議だった

          カチューシャで目の体操

          『平気でうそをつく人たち』:人間の悪の根源は怠惰とナルシシズムにある

          先日、友人と雑談してたとき、政治や社会への文句大会になった。コロナ禍での諸問題はもちろん、それ以前からおかしなことばかり蔓延ってるし、世のなか理不尽だらけだ。怒りを感じることはいっぱいある。 しかし、友人が「ああいう輩を叩きつぶしてさえいれば」と言ったとき、「ん?」と違和感を覚えた。政治家の一派を指しての話だが、特定の悪い人間を排除したら素晴らしい世界がやってくるはず、という考え方に幻想を感じたからだ。以前「#安倍辞めろ」ハッシュタグが流行ったときにも思ったけど、そんなの誰か

          『平気でうそをつく人たち』:人間の悪の根源は怠惰とナルシシズムにある

          1日と1週間と1カ月と1年のうち、もっとも長く感じるのはどれ?

          20代、勤め人として仕事に忙殺されていたころ、同僚と雑談してて訊いた憶えがある。 「1日と1週間と1カ月と1年、いちばん長いのってどれ?」 そのとき同僚は、可哀想なものを見るような目つきで優しく教えてくれた。 「1年だよ?」 そうだけどもさ!!! でも私は1カ月だと感じるのだ。 その問いを久しぶりに思い出し、今の自分にとってもやはり1カ月だな、と再確認した。 これ、共感してくれる方っていらっしゃるだろうか? 「1日」は、あれをやってこれをやってと追われているうちに、もしくは

          1日と1週間と1カ月と1年のうち、もっとも長く感じるのはどれ?

          何度観ても良すぎて昂る『インファナル・アフェア』三部作

          『インファナル・アフェア』がとてつもなく面白い名作というのは周知のことと思っていたんだが、つい最近、友人の子供がマフィア映画好きというから薦めてみたら、友人自身も初めて観て感動してて、そっか〜1作目の日本公開は2003年だし、知らない人だっているよな〜と気づいた。 そして自分も久しぶりに観返してみた。 だいぶ忘れていたおかげもあり、かなり新鮮に楽しめた! この、自分好みという事実はわかっているのに、内容のディテールは憶えていない状態で観返すのって最高ですな〜(記憶力が弱いって

          何度観ても良すぎて昂る『インファナル・アフェア』三部作

          ヘルシンキみやげのクロワッサン生地

          ずっと前、仕事でフィンランドのヘルシンキに行ったとき、空き時間にスーパーマーケットをぶらぶらしていて見つけたのが、クロワッサン生地の缶詰だ。 説明書きはフィンランド語、スウェーデン語、デンマーク語のみだが、図によると生地を伸ばして丸めて焼け、と書いてあるっぽい。 おいしそうじゃんか!!と、料理好きな友達へのおみやげにもしようと思い、2つ購入した。 もろもろ終えて帰国し、荷物を解いたら、スーツケースに入れてあったクロワッサンの缶詰が爆発してた…笑笑。 ていうか、缶詰じゃなか

          ヘルシンキみやげのクロワッサン生地

          冷蔵庫にまつわる、自分の辛さだけを辛がってた話

          数年前の11月、冷蔵庫が壊れた。 冷凍室を開けたところ、食品が溶けていて気づいた。 ふだんから冷蔵・冷凍室ともにたいしてモノを詰め込んでいないので被害はそれほどでもないのだが、安いときにまとめ買いして冷凍しといたスープ用の鶏ガラが2袋あり、溶けてポリ袋からドリップがにじみ、あたりが薄赤い汁でびたびたに濡れていた。 涙目になりながら処理し、拭き掃除をした。 実はこのとき、ひどく落ち込んでいる時期だった。 ずっと続けてきた仕事でそれなりに評価されているはずだったのに、依頼された

          冷蔵庫にまつわる、自分の辛さだけを辛がってた話

          夏はエアコン24時間つけっぱなしのススメ

          毎年7月に入った頃から、エアコン24時間つけっぱなし生活に入る。 つけっぱなしを終了するのは9月中頃だと思うから、だいたい2か月間だ。 最初に始めたのは2016年の夏で、当時はペットを飼っていたため、電気代が多少高くなったとしても命には換えられない、と踏み切った。 が、1か月後に請求がきた電気代は、拍子抜けするほどたいしたことなかった。 何より帰宅してすぐに涼しいのは快適で、熱帯夜の寝苦しさとも無縁になるし、こりゃいーやとペットがいなくなってからも続けている。 とはいえ年間の

          夏はエアコン24時間つけっぱなしのススメ