果てのない、「正しさ」論争。
※10分間で書く、下書き・推敲なしのぶっつけ本番エッセイ。毎日更新141日目※
昨日に引き続き、「正しさ」やら「正義」の話。
いやー吉本のアレコレを興味深く拝見してるんだけどね、なんかもうなにがなんだか状態になってる。わたしとしては契約書がないことや大きな企業が反社とつながりをもっていること、パワハラがあったことなんかが気になるんだけど、それは置いといて。
こういう、「倫理的にどうなのか」という問題は、事態の収束がむずかしい。
犯罪を犯したのであれば、司法が適正な罰を判断し、その罰を受け入れることが禊になる。でも法で裁けない「ダメなこと」に関しては、適正な罰というのがあいまいになる。たとえば1ヶ月謹慎しただけでOKとするのか、今後2度とテレビの仕事はさせないのか。このあたりの線引きは完全にその人の個人的感情による。
メンタリストのDaiGoさんも言ってたけど、関わったことが問題っていうなら、会場を貸したホテルもなにかしら罰を受けなきゃ筋が通らないよね。反社だと知っていたかどうかに関わらず、関係したら即「アウト」なのであれば。でもそうじゃないのは謎だよね。
結局のところ、いろんな状況を鑑みて、「どっちのほうがより悪いか」の天秤をかけるんだよ。
嘘をついたのは悪いこと。でも吉本もひどくない? ううん、やっぱり吉本がダメ!みたいにさ。
本来であれば、それぞれ個別の罪に対し、個別の罰やら対応が必要で、「どっちがどれくらい悪いか」という比率の話にはならないはずなんだけど。だってその比率を明確にしたところで、どのみち悪いことしたのには変わりないんだからさ。
でも現状、一部芸人vs.吉本になってるから、「どっちのほうが正しいんだ」という構図になってるよね。たぶん、どっちも正しい面、正しくない面をもっていると思うんだけど。そういうの抜きで、「より正しいほうが正義」になろうとしてる。怖いですねぇ。
倫理的な問題は刑罰のように裁けないから、犯してしまったほうは「ごめんなさい」と謝罪して許してもらうしかない。視聴者のほとんどは迷惑をかけられてないにも関わらず、部外者の人間に許してもらわなきゃ今後仕事ができないって、改めて特殊な業界だと思うわ。しかも「適正な罰」に対する価値観は人それぞれだから、情に訴えて情状酌量を求めるくらいしかないし。
なんかいろいろ、思うところがある今日この頃。
じゃあ、またあしたね。