彼・彼女より先に、まず自分を愛そう
誰かを好きになったとき。その人に気に入られたくて、愛されたくて、ついつい頑張りすぎてしまうこと、ありませんか?
無理をして相手の好みに合わせてしまったり、言いたいことが言えなかったり。その結果、楽しいデートのはずなのに、帰り道でどっと疲れてしまう…。そんな経験をお持ちの人も、少なくないのではないでしょうか?(かくいう私も、まさにそうでした笑)
しょうがないです。だって、好きなんですもの。
大好きで大好きで大好きで、嫌われたくなくて、「その人の大好きな自分」を演じてしまうのは、決して悪いことではありません。
ただ、気を遣いすぎるあまり、大好きな人との時間が楽しめないとしたら…ちょっと、もったいないですよね。
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相手に気を遣いすぎているとき。私たちは、他人軸で物を考えています。
「彼(彼女)はいま、楽しいだろうか」
「彼(彼女)はいま、何が食べたいだろうか」
「彼(彼女)はいま、何がしたいんだろうか」
主語が、彼・彼女になるんですね。そして、その結果として
「本当はパスタが食べたいのに、相手に合わせてカレーにしてしまった」。
「本当はアニメ映画が見たかったのに、相手に合わせてアクション映画を観てしまった」。
「本当は遊園地に行きたかったのに、相手に合わせてカラオケに行ってしまった」。
ということが起き、心にモヤモヤが残ります。だって、本当は自分がしたかったことじゃないですから。
このモヤモヤをしっかり見つけてあげないと、モヤモヤはやがて不満になり、怒りの種になります。この怒りが散り積もると、「相手が何もわかってくれない!」と、関係を自ら壊してしまうケースもあるのです。
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そうならないために大切なのは、
彼・彼女より先に、まず自分を愛してあげること。です。
自分が1番大切。彼・彼女は、2番目以降。どんなに相手のことが大好きでも、頭の中であえて、この優先順位を意識してみてください。そのうえで、
相手の快・不快よりも先に、自分自身の快・不快を、
繊細に、とても注意深く、感じてみて欲しいのです。
「私はいま、楽しいだろうか」
「私はいま、何が食べたいだろうか」
「私はいま、何がしたいんだろうか」
相手の気持ちよりも先に、まず自分の気持ちに丁寧に耳を傾けてあげてください。自分自身を、自分の大切なパートナーとして扱うようなイメージです。
いままで外側の誰かの声を聞くことに一所懸命だった人は、最初のうち、自分自身の声が聞こえにくいかも知れません。
でも大丈夫。何度も何度も辛抱強く聞いてあげることで、心の奥底に隠れていた自分が、少しずつ、声を出してくれるようになります。そうしたら、その声をキャッチして、できるだけ叶えてあげて欲しいのです。
それができるようになると、相手とのコミュニケーションも、少しずつ変わってきます。
今まで「あなたは何がしたい?」と聞いていたのが
「私は〇〇がしたいけど、あなたは何がしたい?」
と言えるようになれば、しめたもの。こうして意見を言ってもらったほうが、実は相手も自分の意見が出しやすいのです。
彼・彼女よりも先に、自分を愛する。
相手に合わせてしまい、やりたいことができない。言いたいことが言えない。そんな優しいあなたは、ぜひ試してみてくださいね。
そんなことをしたら、自分勝手になってしまうのでは? という心配は無用です。つい自分以外の人を優先してしまう繊細なあなたは、そのくらいでちょうど良いと思いますよ。
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