雨水創作日記02ーむだとたからもの

先日たまたまネットで同人イベント系の感想を見ていたらしきりに「同人イベントで無駄遣いをしてしまった!」とおっしゃる方がいて。別にその方の悪口を言いたいわけじゃないんですよ。ただ無駄な創作物を作る人はいません。心を削ってその心を込めたみんな大切な宝物です。少なくとも私はそうやって作った宝物を売っているつもりです。
時間の使い方として創作に向ける時間をバイトでもしたほうが収入になったりするのに、どうしてここまでひいひい言いながら妄想を形にしてるんだろうって思うこともある。でもそれは全部創作が宝物だから。宝物を形にしたいから心を込めて作ってるのでそれを無駄って言われたらなんだか少し悲しいなあと思ったわけでした。
さて、同人で儲けたいって思う気持ちもわからないわけではないのですが、同人は儲かりませんね。特に一次創作は。プロの方はプロだからね、売れて当たり前だと思うしそうあっていただきたいし。
よくイベントでしきりに売れた売れないとおっしゃってる方がいるけどそれ考えるとつかれるからやめたほうがいいよって私は思います。売れなくて当たり前、一個人の妄想の塊は宝物だとしてもどうしても認知度は低いし私に限って言えば実力は足りないし、売れるほうが奇跡じゃないかって。ただ頑張って作ったから読んでくれるひとがもしもいたら嬉しいなあって気分でイベントに出ています。作った本も見てもらえる場所が欲しいだろうし。そう言えばいつの間にか在庫なくなったね、くらいの感覚でイベント参加したほうがきっと楽。それにイベントではお買い物したり創作の雰囲気を感じられたり売る以外にも得るものっていっぱいある。
私もイベント行くと本作りたくなります。最近は参加するイベントも減らしてしまったのですが、それでも参加するだけで得るものはたくさん。ただ個人的にあまり家に同人誌を増やせないので(家庭内隠れオタク……)お買い物は控えめになってしまっていますが。でも気になったサークルさんの電子書籍を探したりすることはありますよ、Webカタログにリンクとか貼っていただいてると調べられるし。現代は便利!
ところで同人誌を増やせない人間が紙同人誌を何故作るのかって問題もありますが、それがね、本になると嬉しいんですよ。形になったー!ってよろこび、これだね。印刷代もそんなにないから装丁にそこまでこだわれないけれど、文庫本サイズになった我が子を、愛おしいなあとしみじみ感じる瞬間もあるものです。

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