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33万円で五十肩を克服!50代女性の体験談【前編】
あなたは五十肩を経験したことがあるだろうか?
五十肩と聞いて、イメージされやすいのは、「肩から上に腕が上がらない」だと思う。
本当にその通りで、腕が上がらない。
何をしても痛い。
横に寝ることができない。
痛みは激痛というより、地味にずっと痛い。
それが五十肩だ。
過去、私はこういう投稿をしたことがある。
2016年の記事なのだが、これが五十肩デビューで、この後、回復→再発 を何度か繰り返したのだった。
2024年の春、私は悶えていた。
また五十肩が痛みだしたのだ。
しかし今回の痛みは、なんか違う。
今までのケースで痛かったのは、肩というより腕の側面。今回は、腕の付け根で前側が痛む。
女性ならキャミソールの紐のあたり、と言えば解ってもらえるだろうか。男性なら、タンクトップの袖のあたり、を想像してほしい。
まあなんせ、そこが痛い。
腕の可動域もいつもと違う。
いつもは肩から上に上がらないのだが、今回は上には上がる。後ろには回らず、なんと腰に手を当てる動作ができないのだ。リュックを背負う動作もできず、痛い方の腕に通して背負ってから、反対の腕を通して背負っていた。
あと、肩を回すと肩甲骨がゴリゴリ言う。
それも可愛い音でなく、ボリボリボリ!とえげつない音だ。まるで肩甲骨で石臼を回しているかのような音だ。
腱板断裂を疑って、整形外科に行ってみた。
診断結果は「五十肩」。断裂してなかった。
そこから治療とリハビリを始めた。
これが2024年5月のことだ。
毎週のリハビリとピラティスに通うが、肩の痛みは一向に無くならない。むしろなんか、痛みが長くなっている気がする。
痛みはどんどん、鈍さを増してゆく。激痛ではなく我慢できる痛みなだけに、我慢してしまう。
だけど痛いもんは痛い。
そのまま、7月になった。
7月に私は仕事の関係でイギリスに行った。
手荷物には肩凝り用のクリームと低周波治療器を入れて。
この時期には、低周波治療器を使わないと、痛みが楽になることはなかった。飛行機内でも片道2回くらいは当ててた気がする。
7月後半から、肩の痛みで夜寝れなくなった。
寝ても早朝には目が覚めてしまう。
疲労がどんどん溜まってきて、限界に近くなっていた。
そんな時、検索してある治療法を見つけたのだった。
血管カテーテル療法に出会う
出会いは検索。
ほんとに「五十肩 治療」とかで出てきたと思う。
あるクリニックの画期的な治療方法が引っかかった。
そのサイトでは、五十肩は毛細血管が増えたことによる症状で、その毛細血管を「モヤモヤ血管」と呼んでいた。
モヤモヤ血管に沿って、神経も増える。
だから痛みが出る。
そのモヤモヤ血管にカテーテルを入れて、抗生物質で血管自体を塞いでしまう。そんな治療方法だった。
あなたはこれを読んでどう思っただろうか?
私は「ほんまか?胡散臭くないか?」と思ったのだ。
自分がしこたま胡散臭いくせに、こう言うのは疑ってかかる。
だけど調べていって、この治療法で論文を出されていること、大学病院でも行われている治療だと知った。
この治療は、軽いものなら注射でも治るそう。
私は藁をも掴む思いで、診療予約を入れたのだった。
初診
初診の前にLINEで症状についてクリニックに送る。
その内容を医師が判断した結果、治療効果が得られそうであれば、初診の予約を入れる。
治療効果が得られそうだ、と回答を得て初診に。まずは問診から始まり、痛みのある部分をエコーで見る。
「あ、ここ血管たくさんありますね」
エコーの画面には赤と青の線がいっぱい走っているのが見える。これが血管なんだそうだ。
血管あるの当たり前やん、とか思ってたら、この位置には血管無いらしい。反対側の肩のエコーを見せてもらったら、血管は全く映らなかった。
診断結果は「重度の五十肩」。
治療をすれば、3ヶ月程度で大幅に改善するだろう、とも説明された。そしてその場で手術案内を貰って、日程を決める流れになった。
しかしこの後に及んで、私は手術を迷っていた。
なぜならこの治療法。
自由診療なのである。
そう、自費診療。
手術料金 33万円。
33万円。
チロルチョコなら11379個。
うまい棒なら22000個買える計算。
そんな金額「いいですよ!」ってすぐに言えん。
なので一旦、持ち帰って検討することにした。
33万円は高い。
しかし今、夜も満足に寝れず、生活に支障が出ているし、口を開けば「痛い」としか言ってない。
これから先の人生、痛み無しで過ごすことを考えたら、ちょっとでも早く受けたほうが、早く元が取れるんじゃね??
よし、じゃあ受けよう!そうしよう!
そしてお盆明けに手術を受けることにしたのだった。
(続く)