小ネタ①~大和選手が歴代監督と同じ試合に出た日
2021年の春季キャンプが始まり、3週間が過ぎようとしています。
各球団、練習試合等の実戦が増えており、ベイスターズでも他球団との練習試合では若手選手が多く起用されているようです。
我らが大和選手は宮崎選手とともにいまだ実戦参加はなく(2月19日時点)、2人だけお留守番、といった日が続いています。
2人でいつも何をしてるんだろう、いつ実戦に参加するんだろう……と思いながら、キャンプ情報に目を通すのも億劫になっているこの頃。
そうした日々を送りながら、
「そういえば、大和は金本さんからラミちゃん、三浦さんと、現役時代を知る監督が3人続くことになるんだなあ」
と思い、この4人が(選手として)同じ試合に出たことはあったのか気になったので調べてみました。
4人がスタメンに名前を連ねた試合
4人が同じ試合に出たことがあるとすれば、金本さん・大和選手がタイガースに在籍し、ラミレスさん・三浦さんがベイスターズ在籍だった時期です。
ベイスターズ一筋だった三浦さんを除き、3人は移籍しています。
金本さん:カープ→タイガース
ラミレスさん:スワローズ→ジャイアンツ→ベイスターズ
三浦さん:ベイスターズ
大和選手:タイガース→ベイスターズ
図にしてみました。
(金本さん、三浦さんがプロ野球の世界に足を踏み入れてからもう30年経とうとしているのですね。)
金本さんは2012年、ラミレスさんは2013年に引退されているので、4人が同じ試合に出場した可能性があるのは2012年のみ。
この年、タイガース対ベイスターズの試合は、3月30日の開幕戦に始まり、10月9日の最終戦まで計24試合ありました。
そのうち、ボックススコアに4人の名前が載っている試合は7試合ありました。
しかし、4人がスタメンに名前を連ねた試合は7月29日の1試合だけでした。
2012年7月29日 阪神タイガース対横浜DeNAベイスターズ 15回戦/阪神甲子園球場
この日のスタメンです。
【ベイスターズ】
(中) 荒波
(二) 内村
(三) 中村
(左) ラミレス
(右) 金城
(遊) 渡辺直
(一) 後藤
(捕) 黒羽根
(投) 三浦
【タイガース】
(二) 平野
(中) 大和
(遊) 鳥谷
(一) 新井貴
(左) 金本
(右) マートン
(三) 新井良
(捕) 藤井彰
(投) 能見
9年前。大和選手は24歳。初めて1軍で100試合出場を果たしたシーズン、「センター大和」でレギュラー定着を目指していた頃です。
金本さんは現役最後の年、ラミレスさんは前年ジャイアンツを退団し、3球団目となるベイスターズの1年目でした。
三浦さんは38歳。すでに大ベテランの域ですが、ここからさらに4年、現役生活を続けられました。
1軍の舞台で奮闘する若き大和選手の目に、彼らの姿はどのように映っていたのでしょう。自分のことで精一杯だったでしょうか。
試合はというと、タイガースが9対2で圧勝。
ベイスターズはタイガース戦が苦手と言われ、ラミレスさんも監督時代に「ナイトメア(悪夢)」などと表現されていましたが*、この年はベイスターズの10勝11敗3分(勝率.476)で、負け越してはいますが、悪夢というほどの成績ではなかったようです。
ちなみに、シーズン順位はタイガース5位、ベイスターズ6位でした。
同じ瞬間にグラウンドに立ったことはあるのか
同じ試合に出ていたことはわかりました。それでは、4人が同じ瞬間にグラウンドに立ったことはあったのでしょうか。
可能性があるとすれば、攻撃時に下記のいずれかの状況が生じたときになるかと思います。
【タイガース攻撃時】
・ランナー:大和、バッター:金本
・ランナー:金本、バッター:大和
・ランナー:大和、金本
(守備側)ピッチャー:三浦、レフト:ラミレス
【ベイスターズ攻撃時】
・ランナー:ラミレス、バッター:三浦
・ランナー:三浦、バッター:ラミレス
・ランナー:ラミレス、三浦
(守備側)レフト:金本、センター:大和
※当時の各選手のポジションと打順はほぼ固定されていたようです。
金本:レフト・5番or4番、ラミレス:レフト・4番、大和:センター・2番
これを調べるにあたり、試合経過の記録を見たかったのですが、NPBの公式サイトでは2012年の記録が見つけられなかったので、タイガースの公式サイトの試合経過ページで確認しました。
残念ながら(?)、4人がグラウンドに揃ったことはなかったようです。
ただ、惜しい試合はありました。
2012年5月12日 横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガース 8回戦/横浜スタジアム
この日のスタメンです。
【タイガース】
(遊) 鳥谷
(二) 平野
(右) マートン
(左) 金本
(三) 新井貴
(一) ブラゼル
(中) 浅井
(捕) 藤井彰
(投) 岩田
【ベイスターズ】
(中) 荒波
(二) サラサー
(三) 筒香
(左) ラミレス
(一) 中村
(右) 吉村
(遊) 梶谷
(捕) 黒羽根
(投) 三浦
大和選手はスタメンではありませんでしたが、9回表にマートン選手の代走で出場しています。
9回表2アウト、ピッチャー三浦、一塁ランナー大和、バッター金本の状況となりましたが、この回頭からラミレスさんはベンチに退き、レフトは森本稀哲さんが守っていました。
最後の守備交代がなければ、グラウンドに4人が揃ったシーンが生まれていたかもしれません。
試合は三浦さんが金本さんをサードフライに打ち取り、ゲームセット。
ベイスターズが2対1でタイガースに勝利。三浦さんの完投勝利でした。
おわりに
以上、私以外に興味ある人はいなさそうな、大和選手にまつわる小ネタでした。
また何か思いついたら書いてみたいと思います。
気軽に楽しんでいただければ。ではでは。
おまけ:大和選手と三浦大輔投手の対戦成績
大和選手と三浦さんの対戦成績です。
こちらの検索ツールを利用し、まとめました。
- nf3 - Baseball Data House 打者-投手 対戦成績検索 -
もともと右投手を苦手としていた大和選手ですが、三浦さんからもあまり打てなかったようです。
参照サイト
NPB.jp 日本野球機構 https://npb.jp/
阪神タイガース公式サイト https://hanshintigers.jp/
スタメンデータベース https://sta-men.jp/
- nf3 - Baseball Data House Phase1.0 http://nf3.sakura.ne.jp/
*【DeNA】ラミ監督 苦手阪神戦は「悪夢。なぜか勝てない。今季は最低5割」|スポーツ報知(2020年1月23日)
見出し画像は「いらすとや」 https://www.irasutoya.com/
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