奄美大島に移住してフルリモート社員として働く中で得た、リモートワークのポイント。
2020年はリモートワークが話題になる!東京五輪中は出勤なんてしてられないだろうから!
とかって話は前々から聞いてましたが、世の中分からないもので、五輪より半年早く話題になってしまいました。新型コロナウイルスのせいという、皮肉な話ではありますが…。
というわけでこの機会に、奄美大島フルリモート社員として東京から旅立って働いてきた日々で得た学びをここでまとめようかなと思います。ざーっと思いつくままに書いたので、どなたかのなにかの参考になれば幸いです。
リモートワークに重要なのはインフラ。
リモートワークをするうえで重要なのがインフラです。この整備が、仕事の効率と快適性を決めます。
世の中の大体の「リモートワークなんて…」って人はここがイケてないんじゃないかと勘ぐってます(笑)。
週に1回とかくらいのリモートワークならまだしも、毎日リモートワークするとなると「自宅にオフィススペースを構える」くらいのレベルの方が快適です。
なにより、その方が生活と仕事の切り替えが楽。
私が奄美大島フルリモート社員になるにあたっては、家探しの際にオフィススペースに使える部屋が確保できる間取りであることを重視したくらいです。
いろいろ紆余曲折はありますが、今の主なインフラはこんな感じ。
・作業部屋
・作業デスク&チェア(快適めなヘッドレスト付きのやつ)
・光回線&家庭内無線LAN
・予備回線のモバイルルーター(WiMAX)
・ノートPC(カメラ付き)
・サブディスプレイ
・イヤホンマイク(ゲームの音声チャット用のやつ)
作業部屋が確保できる場合、デスクもしくはPCを設置する向きに気をつけると良いと思います。じゃないとWeb会議の度に部屋の散らかった様子を中継することになり、妙な緊張が走ります(笑)。窓もしくは壁などが背景で映るような配置にできるとベターかなと。
作業部屋や作業デスクが確保できない場合は、作業スペースを明確にするのがオススメです。横浜に住んでいた頃は私もリビングのカウンターで作業していましたが、そういうときには、「今日はここで作業する!」という意識で一旦モノをどけるなどしてスペースづくりをしていました。スペースを明確にすると、気持ちが切り替わりやすく、仕事しやすい気がします。
あと、噂によると「家にインターネット回線なんかない!」って人も多い昨今(そりゃスマホがあれば普段困りませんもんねえ)。
そんなときに(都会なら)オススメなのが私が今予備回線として使っているWiMAXです。地形によって厳しいケースもありますが、少なくともダウンロードは仕事に困らない速度が出ます。Web会議とかも全然問題なし。ただ重いファイルのアップロードとかは・・・うん・・・。
※予備回線を持っているのは、奄美大島は台風が来て停電したり光回線が断線する可能性があるためです。
まあ、回線ない人には会社からモバイルルーターとかなにがしか提供されるような気もしますが・・・。
あと、家族と同居してたりしたらイヤホンマイクはこだわった方がいいです。会議が多い場合とくに。そしてどちらかというとヘッドホンよりはイヤホンの方が向いている気がしています。
リモートワークの便利ツール。
ツールとかについては、まあ会社の縛りが出てくるトコなので便利だから使えるというものでもなく、一概に何がいいとか、どれにするべきと言い切れるものではないかと思います。
が、チャットツールとWeb会議ツールがきちんと快適なものであるほうが良いのは間違いないです。
チャットツールはまあ使い慣れればなんでもあんまり変わらない気がしています。世の中ではSlackが多いのでしょうか。私の会社はチャットワークですが・・・。
とくにWeb会議ツールは、ちょっとしたことで10分とか15分でもすぐ使いやすいようなものの方が便利。1対1であればSkypeとかHangoutでも全然困りませんが、一定人数集まるとなると、経験上Zoomが一番良い感じです。
Web会議ツールが使いづらい場合は、仲が良ければLINEとかFacebook Messengerでとにかく音声通話して話しましょう(笑)。電話代気にならない人(社用携帯持ってるとか)は電話を普段より面倒くさがらずにすると良いと思います。
ちなみに、Web会議が多い場合はイヤホンマイクがイケてるのはもちろんのこと、サブディスプレイがあると便利です。どちらかのディスプレイで会議を映しながら別のディスプレイで議事録取ったり、データ眺めたり検索したりと、段違いにやりやすくなります。
あとたぶん、ですが、リモートワークになってくると、Googleのすばらしさがより分かるかもしれません。
ふだん気にしてないかもしれない、Excelじゃなくスプレッドシートを使う方が便利な理由とかができてきます。(別にリモートワーク関係ないのですが)会議のアジェンダをドキュメントに書いておいて、議事録を埋めていくとか。
あ、Office365だったらExcelとWordでもできるんだっけ。そんな気もします(笑)。
リモートワークの心がけ。
リモートワークが大変というか、慣れていない人にとってハードルが高いと思えるのは心理的障壁がいちばん大きいのではないかと思います。
その壁を越えるための大前提として、「オフィスにみんながいる時と同じではない」ことを認めましょう。
どんなシステムでリモートワークしているかにもよりますが、基本的に同じ空間にいないゆえに分からない事、把握しきれない事、タイムラグが出る事は発生する前提でより丁寧にコミュニケーションを取り、仕事を進める心構えを持つ、把握できないことや分からないことに必要以上にストレスを感じないのが良いと思います。
そのうえで大切なのは「リモートワークだからできないのではない」という考え方で取り組むことです。言い方を変えれば、「リモートワークは言い訳にならない」。
「リモートワークだからできない」のではなく「普段できていない事がリモートワークだと顕在化」するのです。
コミュニケーションの取り方、仕事の進め方、マネジメントの仕方などなど。
コミュニケーションが雑な人は、リモートワークだとよりその雑さが明確に行き違いにつながりやすい。
質問や報告が粗い人は、リモートワークだとその粗さがより際立ち、無駄なやり取りや不明瞭な連絡が発生しやすい。
仕事の進め方が下手な人は、オフィスにいると仕事しているように見えていたけど、リモートワークだと仕事が進められていないのが明らかになりやすい。
オフィスにいるからなんとなく会議してマネジメントしている風だったマネージャーは、実は適切なマネジメントができないとバレる。
ただ、それだけのことです。だから、できる人は別にリモートワークでもオフィスワークでもできるわけで、リモートワークが原因でできる人ができないってことはほぼないんです。
まあ、恐ろしいといえば恐ろしいし、心理的な障壁がますます高くなる可能性もあるのですが、事実なのでお伝えしないわけにもいかず・・・。
逆にリモートの私から見て東京の(複業・副業含め)一緒に仕事する方でも仕事しやすい・しづらいは結構ハッキリ分かれます。
仕事の進め方、管理の仕方、コミュニケーションが上手な人はやはり仕事しやすいですし、逆もまた然りです。
そしてそれが、オフィスという場所にごまかされなくなる分、ハッキリ分かれる傾向は強いと感じます(これは自分への戒めも込めて・・・)。
もちろん、慣れていないからしっくりこない。というのはあるかもしれませんし、特に最初は大変だと感じることも多いでしょう。
しかしそこを逆手に取って腕試しだと思って、自分の力が試されるいい機会だと捉えて自分なりの仕事のペースをデザインしてみるのがオススメです。
うまく自分のペースが掴めれば、むしろオフィスなどの周りの状況に流されず集中して仕事を進められるので効率が上がったり、快適に仕事できたりして、楽しくリモートワークできるのではないかと思います。
心がけというところで、もうひとつ。
家にせよカフェにせよどこにせよ同じ場所にこだわりすぎない。というのも大事です。
煮詰まったり、ちょっと集中力が落ちてきたら、場所を変えるなり、ランチやドリンクを買いに行くなり、ちょっと散歩に出てみるなり。
リモートワークということで、オフィスにいるより逆にずっとPCの前に張り付いていなければ・・・と生真面目に取り組みすぎると、心身ともに疲労して逆に効率が悪くなると思います。
なによりも効率!成果!という観点で自分の仕事のペースをデザインすることが大事ですし、そのために適度に気分転換やリフレッシュも取り入れていくことが結果的にリモートワークが成功するポイントではないかと。
まあ、不要不急な外出は控えるようにという状況だとちょっと難しいかもしれませんが・・・。
だいぶ長くなってしまいましたが、まとめると、こんな感じでしょうか。個人的な考えの域は出ませんので、あくまで参考程度に、役立つ部分があれば、ぜひ参考にしていただければと!
・インフラは大事。できる限りこだわるべし。最低限、オンオフの切り替えを自分なりに決めるのがオススメ。
・ツールも大事。特に、これまでと違う使い方を発見する良い機会になる可能性があるので、前向きにチャレンジすると楽しい。
・「把握できないことが増える」前提で、そのことに必要以上にストレスを感じないのが大事。
・「リモートワークだからできない」のではない。できる人はできるので、良い腕試しだと考えると良い。
・自分にとって最大効率なペース、やり方を見つければ楽しく仕事できる。
この度は私のnoteをご覧いただき、本当にありがとうございます! これからも移住や働き方、南の島ってぶっちゃけどうなの?といった話をのんびりレポートしてまいります。 スキや感想のコメント投稿、サポートなどいただけると、とってもうれしいです。今後ともよろしくお願いします!