見出し画像

成功体験は無益。予測は無力。【ミスチルが教えてくれたこと #1】

平成~令和にかけてドームツアーするバンドがいます。平成が生んだモンスターバンド。

Mr.Children。

平成最後の、そして令和最初となるツアーを始めた彼ら。そして、その歌を気づけば平成の、少なくとも25年間は聞いてきた私。

世の中のことは大体ミスチルから学んできたといっても過言ではありません。

平成も終わるし、ドームツアーも始まるし、ここらでひとつ心の中のHERO、Mr.Childrenの描いてきたfantasyについて、そして数あるシーソーゲームをyouthful daysから繰り返す私の終わりなき旅に送られたGIFTについて、ふと書き綴ってみようかと思い立ったわけです。…だけど、すべてはフェイクかもしれない。

もう、語りたい曲はありすぎて困るくらいなのですが、ひとまず今回は、ミスチル史上最多売上シングル、ということに敬意を表して「Tomorrow never knows」について語ろうかなと。

※以下、引用部分はMr.Children「Tomorrow never knows」(作詞:桜井和寿)歌詞より引用。

時間は、止まらない。

とどまる事を知らない時間の中で
いくつもの移りゆく街並みを眺めていた

時間は止まらないし、街並みは移りゆく。なんて残酷な現実を教えてくれたのでしょう(発売当時10歳の私に…!笑)。

時間がとどまらないということは、自分が進歩しない、進化しないと、置いていかれるということでもあります。現状維持は後退なのだと、イントロ終わって一言目でいきなり突きつける桜井和寿。

しかも、街並みも移りゆくんです。いくつも。こんなこと言われちゃうと、過去の成功体験なんてまー無益だろうなと。過去の成功が今の、将来の成功を保証するわけじゃない。

「オレの若い頃はさー」とか言ってるのが、どれだけ寒いことか考えろって言われているような、強烈なAメロからこの曲は始まっているわけです。

人は、忘れてゆく。

人は悲しいぐらい忘れてゆく生き物
愛される喜びも 寂しい過去も

悲しいぐらい、忘れてゆく。

人の記憶の不確かさは、実際に脳科学でも証明されていることなんですが、そのことを大人になった私が知る20年以上前にミスチルは教えてくれていました。

人は、忘れてゆく生き物。記憶なんて不確かなもの。だから、時に記録することが必要だし、過去に囚われないことが大事だし、今を大切にしなきゃいけない。

…と思いながら、娘の写真をひたすら妻と撮りまくっています(笑)。

人は、戦わなければならない。

今より前に進む為には
争いを避けて通れない
そんな風にして世界は今日も回り続けてる

自分が前に進むために、争いを避けて通れないことがある。これも衝撃ですよ(10歳の子どもにとっては)。

でも人生においてはこういう時が必ず出てきます。それは誰か人が相手かもしれないですし、時によっては学校や会社のような組織であったり、常識とか、社会の理不尽とかいうものが立ちはだかることだってあるでしょう。

その時に「これ、ミスチルの歌にあったアレや!あの時が来てるんや!これを乗り越えたら前に進めるはず!」と思うか。それとも、「面倒くさいなー。やだなー。」と思うか。

前者のメンタルが鍛えられると、「戦うべき時に戦い切る」ことができるようになってくる気がします。

少なくとも私の場合は、上京とか、就職した1年目からの10年戦士たちとの不毛な戦いとか、高収入で現状維持にしか興味のない社内のコンサルタントたちとの不毛な戦いとか、収入を大幅に下げての転職とか、さらに収入を下げつつの離島への移住とか、はすべてこのパターンで戦ってきたつもり、です。つもり。

果てしない、闇の向こうに

果てしない闇の向こうに oh oh 手を伸ばそう
誰かの為に生きてみても oh oh Tomorrow never knows
心のまま僕はゆくのさ 誰も知ることのない明日へ

結局、明日なんて分からない。

この曲はタイトルが表す通りの結論に着地していきます。Mr.Childrenの楽曲ではよくある、2番のサビで本当に言いたいことを言っていたり、メッセージをぶつけていたりというパターン。

誰も知ることのない明日。そう考えれば、ああだこうだ悩んでもしょうがないし、心配し過ぎるのは損だし、いろんなデータを引っ張り出してきて予測したって結局無力なもんだ、と思えてきませんか…?

そう言われてみれば、世の中に存在するだいたいの予想や予測というのは外れるためにあるわけで、ある程度当たれば大したものです。

iPhoneのような大ヒット商品だって、「将来を予測して」最初からヒットする前提だったわけではなくて、むしろヒットすることによって「新たな将来の選択肢を創った」という方が正しいような。

そう考えるとやっぱり、人間が千里眼を持っているわけではない以上、将来の予測なんてものは無力で、今の行動によってどう将来を変えるのか、ということこそ大事なんじゃないかと思います。

将来なんて何が起こるか分からない、果てしない闇の向こうにあるもの。将来の予想に必要以上に振り回されたり、心配しすぎたり、悩みすぎる必要なんてない。

この歌が伝えているのは、最終的にはそんな前向きなメッセージなのかもしれません。そして、気づけば25年、そのメッセージは私の生き方にも、ビジネスにも、マーケティングにも、影響を与え続けているのかもしれません。

この度は私のnoteをご覧いただき、本当にありがとうございます! これからも移住や働き方、南の島ってぶっちゃけどうなの?といった話をのんびりレポートしてまいります。 スキや感想のコメント投稿、サポートなどいただけると、とってもうれしいです。今後ともよろしくお願いします!