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コーポレートサイトリニューアルのPMとしてこだわった、たった1つのこと

最近、とあるコーポレートサイトをリニューアルしました。まあ、とあるといっても要するに僕が働いている会社のサイトなんですけど。

みなさんご存じのとおり(?)こういう大イベントには、もうほんといろんな、いろんなトラブルがつきものです。なんだったら予定より4ヶ月くらい遅れてるし。まだいろいろ直さないといけないとこもあるし。

そんな、いろんなトラブルを乗り越えてようやく世の中に放たれたリニューアル後のサイトを眺めながら、BtoBマーケターあるあるなお話を少し書き綴りたいと思います。

サイトリニューアルの経緯

リニューアルって大変ですよね。本当に。ええ。マーケターがやりたくないことランキングでいうと安定の上位じゃないかと思います。

なんといってもですよ。

めっちゃやること多くて大変な割に、その後の成功が保証されない。

なんていう、まーーーったく割に合わない感じの仕事です。だから大抵の場合は、何かと追い詰められてやるもんです。なんかこんな理由とか。

・今のサイトがアレすぎてもうマジやばい
(Windows XPっぽい古さが漂っている、スマートフォン対応できてない、必要な情報がない…とかいろいろ)

・会社の実態とサイトの内容が合わない
(社名変更とか事業ピボットとか・・・色々あって)

・見た目が気に入らないとかリニューアルしようと偉い人が言い出した
(気に入らないじゃないけど、競合がカッコイイサイトつくるとこういう話出たりしますよね)

まああとはサイトリニューアルが趣味だったり、暇で暇でしょうがないからなんか仕事している感じ出さないと…ってケースも…稀にはあるかもしれません。それはもはやサイトリニューアルオタクの域の気がしますけど。

で、今回の当社の場合は主にこんな経緯です。

・ビジョン・ミッションが変わった、ロゴも変わった
・前回リニューアル時より事業が多角化した
・前回のサイトの使い勝手がイマイチだったので改善が必要だった

デザイン的にいうと特にロゴが変わったのが大きく。ロゴ自体はマイナーチェンジなんですが、配色が全然変わったので、ロゴとマッチしたサイトイメージにしようというお話です。

※ ビジョン・ミッションとロゴが確定するのを待ったから4ヶ月遅れたといっても過言ではない

機能的にいうと「事業が多角化し、新規事業もどんどんリリースするけど、メンテナンス性が悪すぎて新しくつくったサービスのページ1つ追加するのも大変」みたいな感じが一番ネックでした。

そうすると、新たなサービスをリリースするたびに個別でつくったLPが乱立。サブドメインでバンバンつくるから計測環境どうしようとか毎回困る。

しかも本サイト側は、乱立していくLPへの導線どうしようみたいになる。結果、LPはどんどん孤立してSEOとかもなんかどうしようってなる。

そしてそれぞれ勝手につくったLPは管理されないし、そもそもつくった時点で失敗感ある構成のリカバリーだとか、成果向上のためのテストだとかをちょっとやるだけでもいちいち大事になってろくろく進まない…から成果も出ない。

という地獄のようなループが…あ、思い出しただけでも頭痛くなってきた。

サイトリニューアルでこだわったこと

なので、今回プロデューサーというかPMとしてサイトリニューアルに関わった立場からこだわったのはただひとつ。

”サイトをアップデートしやすいつくりにすること” 

それだけ。デザインはクリエイティブディレクターにほぼお任せでしたし、実装はエンジニアチーム(と外部パートナー)にほぼお任せ。

ただ最初の設計の段階で、「どんどんアップデートしていきやすいつくりにどうするか」というところは徹底的に考えました。

たとえば、サービスの増減にいかに対応しやすくするか。(主に増加の方ですけど)

これまでのように個別にLPのワイヤーからつくって、デザインとコーディング依頼して、できてきたラフを修正して…ってやってると1週間とか2週間とかすぐ経っちゃいます。

これを、もうできあがっているテンプレートに基づいて(ワガママを許さずに)埋めていくだけ。にすれば、必要な項目の原稿さえ揃っていれば1日あればサービスページがリリースできる。

そうすると、LPどうしようってワーワー言ってた時間に、どうプロモーションするのか議論するとか、サービスの資料を準備するとか、ホワイトペーパーつくるとか、他の仕事を前に進められるわけですよね。

リソースが無尽蔵にあれば別に気にしなくてもいいことですが、リソースが限られる中でいかに最大効率でマーケティングを進めていくかという観点から、「アップデートしやすいつくりであること」にはこだわったわけです。

で、どんなサイトにしたのか

WordPress使いました。(以上)

いや、世の中にもっと便利だったりもっとセキュリティがしっかりしているCMSがあるであろうことは存じております。

実際前職では商用CMSを使ったこともあります。(まー痛い目に遭いましたけど)

ただ社内のエンジニアチームが、アップデートにこだわる私(たち)からのいろいろなオーダーに応えていくためには、彼らがやりやすいプラットフォームが最適だよね、というあたりまえの結論になっただけのことだったりします。

最初は全部静的ページでつくるって話もあったけど、それはさすがにやめになりました(笑)。

あと細かいところでどうなっているのか、ちょっとだけご紹介します。(WordPress触ったことがないとよく分かんないとこがあるかもですが、その場合はゴメンナサイ。。。。)

■サービスページ

ここは固定ページで作っています。基本、【 固定ページ複製→HTMLいじって原稿適用(画像含む)・階層やパーマリンク・プラグイン内の設定 】という流れでメンテナンスできます。スピード重視。

もうひとつの工夫としては、このページはテンプレート化するために情報をシンプルに絞っています。(一部項目は情報が間に合わなかったのであとから追加予定。本来のテンプレートの項目は今見えるものよりちょっと多い)

たとえば成果物イメージとか、そういうサービスごとにバラバラに発生する他の情報はFAQ(記事ページでつくっている)で補完していくつくりになっています。このあたりの話は別の機会に詳しく…するのもありかも。

FAQの整備がまだ全然追いついていないので課題なんですけど。

■事例・実績ページ

これは普通にCMSの記事ページ。たぶん事例とかはそういう作り方のトコ多いですよね。

■資料ダウンロードページ

これもCMSの記事ページ。MA使い始めることにしたので、そのフォームをページに埋め込む形にしたくらい。簡単に資料アップ&更新できる方がいいので、そういう形にしています。

たぶん本来は資料一覧とか見えて、チェック入れて、チェック入れたのは全部一度にDLできる…とかのつくりの方がいいのかもですが、そこは開発リソースの問題などもあり断念しました…いつかリベンジするかも?

ちなみにその他の主なところでいうと、会社概要のところは固定ページ、ニュース・セミナーは記事ページ、採用情報はこれから制作、です。

未完成からのスタート、その先

サイトをじっくり見ていただいた方は分かった(というかバレちゃった)と思いますが、まだいくつかの不具合があって修正しないといけなかったりします。

あと採用ページや英語ページはフェーズ2で数週間のうちに組み上げてリリースする予定だったりもします。

が、この状態でローンチしているのも、「このサイトはアップデートしながら運用していく」という宣言みたいなものでもあります。

市場の状態も、事業環境も、会社としての取り組みも、変化が速いという当社のポジションゆえなのかもしれませんが、発信したい情報をできるだけスピーディーに発信し、機動的にマーケティング施策を打っていくための基盤としての機能性。

今回のコーポレートサイトリニューアルでこだわったのは、まさにその1点といって過言ではありません!(もっといろいろこだわれという声が聞こえてきそう…)

まだまだ未完成なこのサイトが、今後アップデートを続けてある程度の完成形に到達していくのか。それともサムライトにおける令和のサクラダ・ファミリアと化すのか。ぜひあたたかく見守ってください。。。

P.S.
今回のサイトリニューアルは僕は奄美大島からフルリモート&ほぼWebMTGのみで完結しています。全体では6人くらいのチーム+外部パートナーで進めていますが、進行自体は(外部パートナーも)チャットベースでコミュニケーションがメインで問題ありませんでした。

以前に依頼した制作会社と週1回定例MTGとか対面でやりながら進めてたのに比べて負担は少なくそれでいてスムーズに進められたので、いい時代になったな、と。優秀なメンバーに恵まれたから、だとは思いますが。

この度は私のnoteをご覧いただき、本当にありがとうございます! これからも移住や働き方、南の島ってぶっちゃけどうなの?といった話をのんびりレポートしてまいります。 スキや感想のコメント投稿、サポートなどいただけると、とってもうれしいです。今後ともよろしくお願いします!