プ(リンセス)P(rinc)e(ssプリンシパ)ルを見てきました
今話題のプPeルを見てきたのでその紹介と感想を書いていこうと思います!ネタバレありなのでまだプPeルを見ていない人は注意してください!ほんとに注意してください!
「えんとつ町のプPeル」について
第1章
19世紀末ロンドン。共和国のスパイ集団であるチーム白鳩に新たな任務が課せられた。
それはとある古本屋店主の共和国への受け渡し。王国により拘置所に拘束されていた古本屋店主をアンジェとドロシー、ちせの連携で奪還に成功する。
一方その頃、王国では女王暗殺未遂事件を契機に“スパイ狩り”が激しさを増し、共和国側のコントロールでは緊張が張り詰めていた。コントロールは、王国王室に派遣しているスパイが“二重スパイ”である可能性があると推測。真相を探るため、チーム白鳩に王室内に送り込んでいるスパイ、コードネーム“ビショップ”との接触を命じる。
果たして、新たな任務の行方は。そして“ビショップ”とは何者なのか―――
物語の舞台は19世紀末ロンドン、共和国のスパイであるアンジェ、プリンセス、ちせ、ドロシー、ベアトリス、そしてプペルで構成されたチーム白鳩は、とある任務を受けビショップと接触し、えんとつ町の秘密へと近づいていきます。
19世紀末のロンドンではまだ暖炉などの暖房器具が一般的に使われており、街中では多くの煙突付きの家が見掛けられました。また、舞台となる工業都市では化石燃料の燃焼や発電によって大量の煙が発生するため大きな煙突がいくつも町にそびえ立っています。本作のタイトル「えんとつ街のプPeル」とは、そんなチーム白鳩が活躍するロンドンの風景をそのまま当てはめたものとなっています。
登場人物
・アンジェ
芸術的な手腕をもつ天才スパイ。
無口で無愛想な性格で、よく突拍子もない嘘をついては、周囲を困惑させている。
17歳のアンジェはチーム白鳩の中でも随一の才能をもったスパイです。自身を「黒トカゲ星」の住人だと称しては、よく周囲に悪意のない嘘をつきます。「えんとつ町のプPeル」のポスターには「信じぬけ」といったキーワードが大きく掲載されていますが、これがアンジェの「嘘つき」といった性格とどう交わってくるのでしょうか…。
・プリンセス
アルビオン王国のプリンセス。
おっとりしているがとても芯が強く、
国民からの人気は高い。
王国のプリンセスでありながら共和国のスパイに属するというややこしい立場の彼女は今作では王国側の都市である「えんとつ町」を舞台にアニメで描かれなかった活躍をします。
・ドロシー
アンジェの相棒で、チームをまとめるリーダー的存在。
車の運転技術などに長け、射撃の腕は超一流。
色仕掛けも得意だが、意外と純情。
チーム白鳩のリーダー的存在であり一番可愛いドロシーの見どころといえばやはりカーチェイスシーンです。抜群の運転技術を持った彼女が煙突から吹き荒れる煙を文字通りケムに巻いて滑走するシーンは今作の中でもとびきりの迫力を誇ります。
・ベアトリス
常にプリンセスの側に付き添う、貴族の少女。
小さいころにプリンセスに助けてもらったこともあり、
彼女を心から敬愛している。
白鳩では2番目に幼く20歳で最年長のドロシーとは5つ歳の離れたベアトリスは人工声帯をもつ少女です。本作では人工声帯の力を遺憾なく発揮し、窪田正孝から芦田愛菜まで多彩な声を披露します。
・ちせ
留学生としてやってきた日本人。
小さいながらも剣術は達人級の腕前。
西洋の文化に慣れていないため、時折世間知らずな言動をしてしまうこともある。
戦闘では白鳩で彼女の右に出る者はいないほどの剣術の腕前を誇るちせは日本からロンドンに潜伏中のスパイです。作中ではえんとつ町の煙突に日本の銭湯の姿を重ね湯船に浸かる姿を想像しているシーンに露骨な煙と謎の光が差し込まれており館内からはブーイングが巻き起こっていました。
・プペル
本作の主人公。生まれも育ちもえんとつ町だが、ひょんなことからアンジェと出会い、チーム白鳩に志願し入団する。アンジェに強い憧れを抱いており、身につけている衣装はアンジェの衣装を模して自前で用意してきたもの。飛び抜けた才能はないが、持ち前の明るさと人の良さで周囲を無自覚のうちに元気付けていく。
・ビショップ
コードネーム「ビショップ」、通称“ゴミ人間”。アンジェとプペルがえんとつ町でコンタクトを取ることになる謎の人物。どうやらえんとつ町の「秘密」に大きく関わっているようだが…
チーム「白鳩」とプペルの出会い
チーム白鳩はコントロールからの司令を受け王国側の工業都市、通称「えんとつ町」に潜伏します。コントロールが言うには、共和国の情報が王国に漏れているらしく、二重スパイの可能性を疑います。今回の白鳩の任務はこの二重スパイの正体を暴くことでした。
物語の舞台となるえんとつ町はその名の通り町の至る所に煙突がそびえ立つ工業都市です。王国が戦争を本格化する際に、軍事機械を製造するために巨大な工場施設と土地が必要になったため、都市をまるまる一つ、軍事兵器の製造のために利用する計画が持ち上がりました。その時白羽の矢がたったのがこの「えんとつ町」でした。今ではえんとつ町では空中艦隊の製造が主な目的となっています。
えんとつ町は1年中町中が煙に覆われており、夜空を見上げることも、空から街を見下ろすことも困難なほどでした。チーム白鳩は時にこの煙に阻まれ、時にこの煙を利用し、活動を繰り広げます。
プペルは貧しいえんとつ町の孤児として育ちました。幼い頃に両親を失くし、体格も小さく、力仕事もできないプペルは盗みをはたらいて生きてきました。そんな彼の日課は、毎晩、夜空を見上げては、見えもしないお星様にこう願うことでした。
「お星様、僕を助けて…」
作戦中のアンジェが降り立ったのはまさにその時です。誰もいないだろうと屋根の上に降り立ったアンジェの真後ろには、驚きと羨望の顔で彼女を見つめるプペルの姿がありました。プペルは確信します。きっと彼女はお星様が願いを聞き入れて寄越してくれた救世主なんだ。
アンジェはプペルをあしらおうとしますが、これまで一人でたくましく生きてきたプペルに自分の境遇を重ね、また彼にスパイの才能を見出し、白鳩およびコントロールに相談を持ちかけます。
すぐにプペルのスパイ適正の高さが判明し、はれてプペルはチーム白鳩の6人目のメンバーとなります。そしてプペルを加えた白鳩はコントロールの指令に従い、ビショップに会いに行くのです。
ビショップとの邂逅
アンジェとプペルは驚きます。そこに現れたのはどう見ても人には見えない、ゴミを寄せ集めて作ったかのようなロボットだったからです。
ビショップは人工知能を有した二足歩行人型のロボットでした。当時、ロンドンで広く流通していた人型ロボットは複雑な動作を行うことができず、主に頭部に搭載されたカメラを用いて写真を撮影する目的でもちいられていましたが、ビショップは体内にケイバーライトを埋め込んでおり、その都度重力を操作することでまるで人間のような複雑な動きを可能にしていると言います。
ビショップは言います
「お久しぶりですな」
アンジェは実は幼少期にプリンセスと入れ替わり、以後、アンジェはプリンセスの、プリンセスはアンジェの人生を全うすることになりました。つまり今ビショップと対峙しているアンジェとは、もともとプリンセスだったのです。
アンジェは幼い頃、城内に見張り用の人型ロボットが常駐していたことを思い出します。
「なにを言っているのかわからないわ」
口ではそう言うものの内心アンジェは焦っていました。もしビショップがあの時の人型ロボットであるならば現アンジェがプリンセス時代の特徴を覚えていても不思議ではありません。アンジェは自分の正体がバレたと判断し、プリンセスに相談を持ちかけますが、しばらくはビショップの命令を受けることで合致します。
ビショップとの探り合い
漏洩している共和国の情報は主にケイバーライトに代表される科学技術関連についてでした。ビショップは元々共和国からえんとつ町に、艦隊や製造に関わる情報を得るために差し向けられたスパイであり、必然的に二重スパイの容疑はビショップにかけられていました。
そして当のビショップは、コントロールから「新たな連絡員を寄越したので使えるか見極めて欲しい」との命を受け、アンジェとプペルを試します。もちろんこれは建前で、本心では前述したようにコントロールはビショップの二重スパイを疑っています。
ビショップは「試験」と称し、アンジェとプペルに次々に工業機械の部品を持ってくるように注文します。部品の用途を調べると、部品はえんとつ町で秘密裏に進行しているある計画のために使用されているということを突き止めます。
プペルは計画の秘密を解き明かすためにビショップに「コントロールからえんとつ町で秘密裏に行われている計画を突き止めよ」と指令があったと嘘をつき工場内に潜入します。白鳩は計画の秘密を暴くとともに、秘密と繋がっているビショップの情報を集め、二重スパイの証拠を手に入れようと思ったのです。
アンジェはビショップに素性が割れている可能性が高かったので、潜入には危険と判断され、プペルがその役を負うことになりました。
プペルはビショップに指示され集めた部品と同じ型番の部品がないか、工場中を探し回り、ある一画の工場地帯に注文された部品が多く使われていることを突き止めます。
そこは、空中艦隊製造のための、ケイバーライトの製造工場でした。
えんとつ町の秘密
そしてとうとうえんとつ町の秘密が暴かれます。プリンセスに扮したアンジェが王国内で執り行われた式典に参加し、ビショップとチェスで戦っている間に、プリンセスがビショップの部屋に潜入し、えんとつ町の計画書を入手したのです。
えんとつ町にはある壮大な構想が練られていました。それは空中要塞の実現です。
王国はケイバーライトを開発し、空中艦隊を擁してから強大な軍事力を手にしました。ケイバーライトの開発・研究はそれからも続き、とうとうそれは街一つを空中に浮遊させるほどにまで進んでいました。
軍事的な要塞を空中に抱えれば、共和国も簡単にはこれを崩せません。空中艦隊に代わる新しい戦力として、王国はプリンセスに悟られないよう、軍備強化を進めていたのです。
アンジェとプペルはビショップの部屋から空中要塞の計画書が出てきたこと、そしてビショップに注文された部品がケイバーライト工場で使われていたことからビショップが王国側に肩入れをしている二重スパイと断定し、ビショップに付きつけます。
そして観念したビショップは、ポツリポツリと、昔話を始めたのでした…
ビショップとプペルの関係
えんとつ町は煙に覆われた都市で、えんとつ町から空を見上げることも、空からえんとつ町を見下ろすことも叶いません。たくさんの煙突が立ち並ぶこの町も、工業都市として機能するまではサンタ信仰が広まっており、各家庭の煙突からサンタがやってきて願いを叶えてくれると信じられていました。
しかし、プペルが生まれた頃にはこの町も煙に覆われてしまっていました。そんなプペルは幼い頃から夜空を見上げては、見えもしないお星様にお願いをします。
そんな彼を見て不憫に思った両親はこう考えます。
「プペルが本当にお星様を見ることができたら」
その両親の想いが生んだ歴史を揺るがす大発明。それこそがケイバーライトだったのです。
そう、プペルの両親とはまさしくケイバーライトの開発者ケイバー博士その人なのでした。
ケイバー・プペル、それがプペルの本当の名です。
しかしケイバーライトが実用化されるよりも前に、プペルの両親は共和国の過激派のスパイに殺されてしまいます。殺される直前、プペルの両親は家で使用していた人型ロボットにケイバーライトを埋め込みました。
そう、そのケイバーライトを埋め込まれた人型ロボットこそが、ビショップの正体だったのです。
ビショップは両親の想いを受け継ぎ、「プペルにお星様が見える場所で生きて欲しい」と願います。そのためにビショップは王国と手を組み、ケイバーライトの情報を渡し、ケイバーライトの量産化と、空中要塞の建設を持ちかけます。そこで王国側に出された交換条件が共和国の情報を横流しすること、即ち二重スパイとして活動することでした。
プペルはビショップと初めて出会った時、「久しぶりですな」と言われたことを思い出します。プペルは小さく、覚えていませんでしたが、プペルとビショップはとっくの昔に出会っていたのです。
寂しい結末
えんとつ町の秘密を知られたビショップはこれ以上の計画遂行は困難だと判断し、ある強硬手段にでます。
それは、ケイバーライトの暴走です。
ビショップの体内にあるケイバーライトが紅く輝きます。
ビショップは王国にケイバーライトの情報を渡す際に、ひとつだけあることを隠していました。それが「暴走」です。ケイバーライト自体の無重力作用を瞬間的に極限まで高め、緑色に発光している時の数百倍の反重力を得る暴走。ビショップはケイバーライト工場のケイバーライトを暴走させ、えんとつ町を浮遊させようとします。
ケイバーライトの暴走には大きな代償が求められます。通常の数百倍の力をもつのです、当然ケイバーライト障害も数百倍になり住人に襲いかかります。
次々と視野障害を起こす工場員たち、アンジェは暴走を止めるため、ビショップに銃を突き付けます。
そんなビショップを守るため、アンジェの前にプペルが立ちはだかります。
「やめて!アンジェ!どうしてもビショップを殺すの?!」
アンジェは答えます
「いいえ」
プペルはチーム白鳩を脱退し、えんとつ町へと帰って行きました。
学園に戻り、ティータイムを過ごす白鳩の面々。
プペルは最後まで、二重スパイのビショップを信じていました。対してアンジェは最後まで嘘をつき続けて、ビショップを殺しました。
「信じ抜け」、アンジェが信じたものはなんだったのでしょうか。コントロールでしょうか、それとも自分の良心でしょうか。それはアンジェにしかわかりません。
しかしただ一言、映画の終わりにアンジェはこう漏らします。
少しだけ、寂しいわ
終わりに
「えんとつ町のプPeル」は煙突と、嘘に塗れた少し寂しい映画でした。アニメでは描かれなかったケイバーライトの設定なども深掘りされて、よりプPeルの理解を深めることができたのではないでしょうか。
そんな僕も今ではすっかりプPeルにハマってしまい4プPeしてしまいました!w いやーやっぱ西野さんってスゲーわ!笑笑
え?これほとんど『プリンセス・ プリンシパル Crown Handler』第1章だしそもそもそいつプペルじゃない?
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(おわり)
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