あまみのそら

1973年生まれ。ほぼずっと東京在住。 2016年、船の上でみた雲たちに魅せられ、それ以来、雲のとりことなりました。 noteでは雲の楽しみ方を色々、ご提案していきます。 雲を眺める友人がひとりでも増えることを、願っています。

あまみのそら

1973年生まれ。ほぼずっと東京在住。 2016年、船の上でみた雲たちに魅せられ、それ以来、雲のとりことなりました。 noteでは雲の楽しみ方を色々、ご提案していきます。 雲を眺める友人がひとりでも増えることを、願っています。

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  • 雲部!

    note上でひとり部活動をやります。部名は「雲部!」です。空の雲を眺めて楽しむとともに、雲にまつわる文化なども調べて楽しんでいこうと思います。

最近の記事

雲部!vol,54 伊藤洋三著『雲の生態』

こんにちは。きょうは貴重な雲の本そしてその著者について書きます。 今年の春、高校時代にお世話になった地学の先生にお会いし、先生が長年大事に所蔵されていたこちらの本を頂きました。 発行は1967年。先生が学生時代に「雲を研究したい」と思ったときに、どうしても必須の本だったため、入手されたとのことでした。その後、ご事情で雲とは別の分野に進まれたそうですが、一時期取り組んだ雲のスクラップブックも合わせて頂戴しました。広大な空が一枚には収まらず、複数の写真プリントを円孤状につなぎ

    • 雲部!vol.53 雲読『特撮の空』

      こんにちは、あまみのそらです。雲に魅せられて6~7年がたちましたが。「雲の神様」と呼ばれていたこの方を最近になって知りました。もっと早く知りたかった、けれど、今であってもこの本に出合えたことを幸運に思います。 映画、とりわけ特撮ものに詳しい方はご存知かもしれません。島倉二千六さんはこの本の表紙にあるように、ウルトラマンや怪獣映画に始まり「帝都物語」や「日本沈没」、その他にも多くの映画作品の背景となる空を描かれている方で、雲を描かせたら右にでる人はいない、と言われている方です

      • 雲部!vol,52 「テート美術館展~光」にて

        国立新美術館で開催中のテート美術館展へ行ってきました。 以前、雲を描いた絵画をオンラインで探した際、TATE IMAGESに多くの作品を見ることができたので、ぜひ足を運びたかった展覧会です。 やはり目につくのは風景画です。当たり前ですけれど、人間が地面に立ち、遮るものが周りになければ本来視界の大半に入ってくるのは「空」なのですね。東京の街中にいると忘れてしまいそうになりますが。 ハリッジ灯台 Harwich Lighthouse, John Constable, ?exh

        • 雲部!vol,51 空中クラウドウォッチング

          先日、生まれて初めてパラグライダーに乗りました。 天候よし、体調よし。風は適度にあり。 素人ながら絶好のパラグライダー日和だったかと思います。 初めてですので体験パラグライダーで、インストラクターさんとの二人乗りです。時間にしてわずか10分足らずではありましたが、「自分と同じ高さに雲がある!」ことが嬉しくてたまらず、乗りながら泣いてしまいそうでした。実際はもちろん雲の方が高いはずですが。 ちょうど前の日、24時間テレビで”推し”の芸人さんにサプライズで会えた女の子が嬉しく

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        • 雲部!
          52本

        記事

          雲部!vol,50 夕方のこどもたち

          雲部!vol,50 夕方のこどもたち

          雲部!vol49 グレーの雲

          雲部!vol49 グレーの雲

          雲部!vol48 空の指揮者

          雲部!vol48 空の指揮者

          雲部!vol47 ホームセンターの空

          雲部!vol47 ホームセンターの空

          雲部!vol.46 新年。幸先よい雲に会えました

          こんにちは あまみのそらです。 お正月の雰囲気もそろそろおしまいという本日、600メートルほどの山に登山に行ってきました。 登山口でいったん立ち止まり、仰ぎ見た空にあったのが「ダブル幻日」。 太陽の左右、虹色に光るところが見えますでしょうか。 町中からは、建物などに遮られてなかなか左右両方をみることができない幻日。また、わたしは夕方に見ることが多かったので、午前中に見られたものラッキーでした。 何枚も撮り、あとで見返してみたら、うまく飛行機雲の上に幻日が載っている1枚が

          雲部!vol.46 新年。幸先よい雲に会えました

          雲部!vol.45 9月16日の雲を投稿しよう!

          こんにちは あまみのそらです。 今回は素敵なオンラインイベントの紹介です。 その名も「Cloud Appreciation Day」 Cloud Appreciation societyという雲を愛するメンバーの団体が主催するイベントで、9月16日に世界中から雲の写真を投稿し、アトラス上でシェアしよう、という内容です。 同じ日の世界中の空が、それも雲を愛する人たちが撮った空が見られるなんて、とてもわくわくします。 団体の会員ではなくても参加できますし、メールアドレスを送っ

          雲部!vol.45 9月16日の雲を投稿しよう!

          雲部!vol.44 ゴム印画の雲@国立西洋美術館

          前回に続き、国立西洋美術館企画展「自然と人のダイアローグ」の話題です。リヒターの「雲」にひとしきり見とれて振り向くと、小さなサイズのセピアのような色調の作品が目にとまりました。 ハインリヒ・キューン「夏の風景」 山の中腹と思われる景色の向こうに積乱雲が高まりつつあるのがみえます。 この作品は写真? けれど近づいてみると点描のような質感があります。 雲の陰影のぼかしもまた見事です。 キャプションを見ると「ゴム印画」とあります。 ゴム印?はんこ? まったくわからず、帰宅

          雲部!vol.44 ゴム印画の雲@国立西洋美術館

          雲部!vol.43 リヒターの雲@国立西洋美術館

          こんにちは そしてお久しぶりです あまみのそらです。 上野の国立西洋美術館で開催されている「自然と人のダイアローグ」に行ってまいりました。もちろんお目当ては雲。雲を描いたもの、という点でいちばんインパクトを受けたのは、やはりというべきか、展覧会のみどころともされているリヒターの「雲」でした。 実際に見ると、思っていたよりサイズがとても大きかったこともありますが、なによりも「油彩」とは俄かに信じられない透明感、滑らかさに圧倒され、ぽかんと立ち尽くしてしまいました。 ふだん

          雲部!vol.43 リヒターの雲@国立西洋美術館

          雲部!vol.42 かはたれどき

          お久しぶりです。3か月以上ぶりです。 山村暮鳥の詩を読んでいて気になる言葉がありました。 「かはたれ」とはなんだろう? 広辞苑に出ていました。 うっとりしました。 色も形も描かずに、夜明けや夕暮れを言い表す言葉があるのですね。 かわたれどき、と呼べそうな時間の空の写真を探してみましたが、これではもう明るすぎるでしょうか。夜明けの写真なのですが。 かのひとが、誰かどうかわからないほどの仄暗さ。 明るさが溢れ、手元の機器からも常に光を浴び続けている今、 仄暗さの中で、し

          雲部!vol.42 かはたれどき

          雲部!vol.41 雲とビル

          こんにちは 都心で雲を見るには ビルとの共存?は欠かせません。 ビルと雲のコラボレーション、 わたしは結構好きです。 こちらは昨年夏に新宿のビル街で撮った写真です。 ビルの流線と巻雲のラインが共鳴しあっているようで、見ていて楽しかったです。 海外のコミュニティにこちらを投稿したところ、ビルの硬さと羽のような雲のコントラストがいいね、といったコメントもいただき、なるほどそんな視点もあるか、と感心しました。 ビルと雲の組み合わせの妙。 その理由は「情報量」ではないか、

          雲部!vol.41 雲とビル

          雲部!vol.40 冬の朝

          こんにちは 最近の季節は、日中はあまり雲が出ないですね。やはり空気が乾燥しているからでしょうか。 ただ、朝方にはかなりダイナミックな雲が広がっていることが少なくありません。 寒い、とにかく寒い!のですが、目が覚めたらとりあえず空を見てみることにしています。すると思いがけなく美しい空に出会えるのです。 ここ1,2週間で撮った朝の雲をごらんください。 3枚目の写真は「幻日」と呼ばれる光学現象です。夕方の幻日は見たことがあるのですが、朝は初めてだったのでちょっと興奮しまし

          雲部!vol.40 冬の朝

          雲部!vol.39 セルフチェック!雲スイッチ度

          こんにちは。 先日に続き、雲スイッチの話です。 お遊びなのですが、「自分がどれほど雲にハマっているか」その度合いを測るセルフチェックテストを作ってみました。 よかったらやってみてください。 1.  雲を見て、動物や文字などの形を見つけたことがある。 2. 空だけを撮った写真が、スマホの写真アルバムに20枚以上ある。 3. 雲の種類を3個以上、言うことができる。 4. うろこ雲とひつじ雲の見分け方を知っている。 5. 虹を見るととにかく嬉しい。 6. 空の色ですぐ思い浮かぶ

          雲部!vol.39 セルフチェック!雲スイッチ度