24/10/14

いつもそうだ。
いつもスイッチはそこら中に落ちている。それを起動させずに逃げるのは、臆病な故のところなのだ

電車で立ったまま隣の人は寝ていた。私は動画を見ていたものだからすぐには気づかなかったが、動画を見ている視界に入ってくるほどうつらうつらしていたのだから相当疲れていたのだと思う。その時は電車は満席でかつ、立っている人も多かった。
(空いたら席空きましたよ〜)と伝えてあげよう。そう思っていた。だが今は空いている席がない。だから席が空いたらと思っていた。

電車が進み郊外になってくにつれ立っている人も減っていった。
ある駅の停車アナウンスがなった時、後ろの席の人が立つ気配がした。やはりその人たちは停車駅で降りた。そのタイミングで隣でまだうつらうつら頭を揺らしながら立ったまま寝ている人に声をかけるべきであった。だが、私はしなかった。私はせずに空いた席に座った。
そして席から罪悪感に苛まれながらその動き続ける頭を見上げる。(え、そもそも罪悪感に駆られるのであれば声掛けなよ)と自分でも思う。なにしてんの。


「勇敢な決断をするのは勇気」
という歌詞があるが、勝手に最後(You)だと思ってた。音がそう。

スイッチ起爆しないと意味ないんだよ。
スイッチをまず一つ、起爆させよう。

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