窓際ならぬ、ロッカーに入れる
定点観測:キッチンからの景色
この冬一番の寒い朝。
空気はピリッとしているけれど、
気持ちは正反対。
私の仕事場に、
40年勤めている女性がいる。
昨年、数ヶ月に渡る病欠から
秋に復帰した。
フルで働くのはまだ無理なので、
週に二日勤務。
その彼女に言い渡されたのが、
リモートワークだった。
しかも、現在の勤務先の仕事に
携わるのではなく、
グループ会社のサポートらしい。
まだ使われているかは分からないが、
いわゆる「窓際」に置かれた状況。
フランスでは「mettre au placard 」
(ロッカーに入れる)と表現される。
もちろん、彼女は黙っていない。
労働条件視察官の肩書を持つ人に
事の顛末を話すと言っている。
かく言う私の立場も危うい。
人事配置見直しが行われていて、
ロッカーにも入れられず、
お役御免になる日も近い。
多分。
そんな訳で、
気持ちがピリッ、ではなく、
じめっ、という感じ。