見出し画像

ど真ん中

自分が興味を持ち始めたことに呼応する、
心のど真ん中をついてくる、
とても刺激的な小説に出会ってしまった。

それが

砥上裕將『線は、僕を描く』

元々、
事実を元にした小説
職人、芸術の世界を見せてくれる小説
が好き。
原田マハさんの作品は、
ほぼほぼ読んでいる。

他にも、頭に思い浮かぶ
こんな作品達↓が好み。

宮尾登美子『序の舞』『藏』
澤田瞳子『若冲』
吉田修一『国宝』
中島京子『帝国図書館』
恩田陸『蜜蜂と遠雷』
辻村深月『辻村深月』

まだまだ読んでみたい作品が目白押し。
一色さゆりさん、実石沙枝子さん、
梶よう子さん、などなどなど。
ただ、ここフランスでは、
簡単には手に入らない。
お金も時間も必要なのだ。

さて、話を元に戻すと、
砥上さんのこの作品は、
水墨画の世界を描いている。

両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。なぜか湖山に気に入られ、その場で内弟子にされてしまう霜介。それに反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけて霜介と勝負すると宣言する。水墨画とは、筆先から生みだされる「線」の芸術。描くのは「命」。はじめての水墨画に戸惑いながらも魅了されていく霜介は、線を描くことで次第に恢復していく。

Amazonより出典

主人公の自身の物語にも惹かれるし、
何より、表現の仕方が美しい。
心を魅了する言葉の数々が胸にささる。

小さな時から読書感想文が苦手な私なので、
何を言いたいのかよく分からないだろう。
それを知りたい方は是非ご一読を。

いいなと思ったら応援しよう!