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【ルームツアー】新日本海フェリー あかしあ・ステートB和室(511)
舞鶴から小樽まで乗船した新日本海フェリー「あかしあ」。今回はステートB和室という等級を利用しました。個室内のルームツアーをしてみましょう。511号室は、右舷側に位置しています。
ルームツアー
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和室ですので、居室部分は当然畳敷きです。玄関には洗面台がありますが、個別のバス・トイレはありません。トイレは共用、お風呂は大浴場を利用します。
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この部屋の面積は9.7平方メートルで定員は2~3名です。このタイプの客室は、船内に20部屋あります。
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居室部分に入ってみると、畳3枚分の和室に布団2組と座椅子も2つ。新日本海フェリーでは閑散期に乗ると個室の貸切料金が不要のため、1人でもかなり手頃な価格で乗ることのできる個室です。同じ等級の洋室(2ベッド)版もあります。
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書院のような床の間スペースにはテレビ、電話機、お茶セット、案内冊子が置かれています。室内に冷蔵庫はないので、のどが乾いたら都度自販機まで買いに行く必要があります。
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テレビの横には船内用の電話機。何に使うのかと思っていましたが、その昔別の船のスイートで、寝坊してグリルから呼び出しを頂戴したことがあります。電話機の奥にはコンセントが2口ありますね。
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テレビはBSデジタルをアナログ変換したものが放映されており、「一応見える」画質。私の場合はもっぱら設備案内や現在地を表示する船内チャンネルにしているので、特に気になることもありませんでした。本船といっしょ(?)のグループの三菱電機製のテレビです。
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寝るときに電気を消すのに必要なスイッチパネルにはコンセントが1口。目覚まし機能付きの時計が埋め込まれたタイプです。放送の音量もこちらでコントロールします。
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座椅子は2人分あっても仕方ないので、押し入れに片づけました。和室は家具、寝具を好き勝手にレイアウトできる自由さが魅力です。座布団だけはちゃっかり2枚重ねています。
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押し入れの中には、救命胴衣とプラスチック製ハンガーが6本。消臭スプレーも掛かっています。布団用の押し入れは、こことは別に専用のスペースがあります。
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エアコンは三菱製ではなく、ダイキン製でした。個別の温度調節ができます。
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案内冊子には、エチケット袋やレターセット、アンケート用紙がまとめられています。新日本海フェリーでは船名になった花の写真が1ページ目にくるのがお約束です。デッキプランや港のアクセス、航路上の通過時刻などが書かれているので乗ったらすぐに一通り目を通しましょう。
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広報誌もあります。寄港地に関する特集記事は、読むと訪れたくなるものばかり。北海道発便で今回のような北海道特集を読んでも時すでに遅しですが、また行こうと思うかもしれません。
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布団を敷いてみると、こんな感じになります。畳1枚と布団がほぼ同じサイズなので、3枚敷くと完全布団部屋になると思います。2枚までなら座椅子や机を片付けて快適に使えるでしょう。
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障子を開けると海の見える窓があります。窓の外側は通路になっていますが、誰かお客さんが通ることはありません。救命いかだなどが取り付けられているので、部屋の位置によっては視界が遮られます。公式サイトのPDF版のデッキプランには部屋番号と救命設備の位置が詳しく書いてありますので、チェックしてみてください。
水回り
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玄関スペースにはゴミ箱と使い捨てスリッパ、靴べらが用意されています。扉が通らないところに靴を置く必要があります。
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洗面台はどこか懐かしい雰囲気ですが、水とお湯どちらも出て機能は十分。フェイスタオルや歯ブラシ、プラスチックコップは3人分用意されていました。後ろの壁にはちょっとしたコート掛けがあるのが鏡に映っていますね。
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洗面台自体は広々しており、流しの周りに店を広げる人も困ることは無いでしょう。左側にはコンセントが2口、右の紺色の四角いものはハンドソープです。
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歯ブラシを置いてあるガラス棚の柵が一部浮いており、エンジンの振動でずっとカタカタいっていました。一度気になるとずっと気になるので、歯磨き粉のチューブを隙間に挟んで消音しておきました。
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扉には脱出経路図が貼られています。ちょうど目の前の通路が集合場所のようです。
以上、新日本海フェリー「あかしあ」ステートB和室(511号室)のルームツアーでした。コンパクトな造りでぜいたくな設備はありませんが、約21時間の航海時間を快適に過ごせる部屋でした。最後までお読みいただきありがとうございます。
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