ドラマから考える“学級委員長タイプ”にこびりついたイメージ
今季のドラマ『院内警察』と、先日テレビで放送された映画『イチケイのカラス』を見て感じたことをつらつらと。
・真面目
・ルールを守る
・頭がかたい
というタイプと、
・ルールに縛られない
・型破り
・周りを困らせつつ結果は出す
というタイプの、正反対のキャラクターがメインの登場人物として描かれていました。
なんとなく私がひっかかったのは、
前者がナンセンスで、後者がイケてる
というような描かれ方に思えた点です。
(どちらも前者が女性、後者が男性だった点にもいろいろ思うところはありますが、またいつか…)
今回私が言いたいのは、作品に対する意見ではなく、こびりついたイメージってあるよねということです。
作品は、異端というか、型破りで一見問題児のようなタイプが問題を解決するところに面白さがあるわけで、その引き立て役というか、対比として真面目なタイプが出てくるのはわかります。
ただ、「学級委員長やってたでしょ」というようなセリフには、嫌味や皮肉が込められているように感じました。
ルールを守れと口うるさく言ってくる対象に対する反発心のような…
実際、ルールを守れと言う側も、本当の意味で相手や全体のためを思って言っていなかったり、なぜ守らなければならないのか、自分の言葉で語れないという実態もあると思います。
そこにも考える余地はあるなぁと思いつつ、ドラマや映画での「ルールに厳しいやつってめんどくさい」というような表現に対し、ほとんどの人は違和感なく受け入れているのかもしれない、と思いました。
私自身、数年前は特になんとも思わなかったと思います。
でも、そう描かれる背景を想像してみたり、当たり前に受け入れず一旦立ち止まって考えてみるのもいいんじゃないかなぁと思いました。
今回の件で私が辿り着いたひとつの結論は、
前提を疑ってみると、いろんなことが見えてくる
ということです。
・ルールを守ることって悪いことなの?
・なぜ煙たがられるんだろう?
・守ることは必要だけど、それを周りに押し付けるのは違うのかも
・そもそもこのルールってなんのために存在するの?
などなど、芋づる式にいろんな疑問が出てくるなぁと。
なにが正しくてなにが間違っているか、という見方じゃなく、いろんな角度から考えてみると、他のことにも繋がって、考えることがどんどん楽しくなるなぁと思いました。