ちゃんと読まず買う父のおかげで味わえたパスタ
父が変なものを買ってくるのも、案外悪くないと思えました。
父はスーパーで食材の買い物をするのが好きらしく、あちこち回って安いものを買ってきます。
助かっている部分ももちろんあるのですが、たまに調理が面倒なものを買ってきて、母を困らせています。
父が調理をするなら文句はないのですが、結局できなくて母がどうにかする展開が大半なので、「まーた変なの買ってきたよ」と毎回母と苦笑い。
以前は父に対してすごくイライラしていました。
買うときにパッケージの説明をちゃんと読まないことも、自分じゃやらないのに面白がって買ってくることも。
でも今回は、そんな父のおかげでいつもと違う食事を楽しめたので、悪いことばかりじゃないかも、と思えました。
父は茹でたパスタにかけるだけのつもりで買ってきたのですが、実際には生のトマトと粉を電子レンジで温めて作る、一手間加えるタイプのパスタソースで。
我が家ではパスタが食卓に並ぶことは多くないし、シンプルなパスタソースしか知らなかったので「こういうタイプもあるのか!」と発見がありました。そして美味しかった。
母や私は失敗したくない気持ちが大きいからか、食事に関してはあまり冒険しないタイプだと思います。
それはそれでいいとは思うけれど、知らず知らずのうちに選択肢が狭まり、発見や感動から遠ざかっていたことに気付かされました。
そういう点においては、父の変な買い物も悪いことばかりじゃないのかもしれません。
一度「嫌だ」と感じきったことで、父のいろんなことを受け入れられるようになった気がします。
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