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あなたが返品したそれ、廃棄されているかもしれません

枕って、どうやって買っていますか?

私はこれまで既製品の普通の枕をなんとなく使い続けていたのですが、睡眠の質について考えるようになってから、枕が合っていないことに意識が向くようになりました。

専門店で相談させてもらったことで、自分に合った高さや、求めている素材形状がわかってきました。

ただそのお店にはドンピシャのものがなく、ネットで探してみたところちょうど良さそうなものを見つけたので、たくさん迷った結果それを試してみることにしました。

今日届いたのでしっかり寝るのはこれからですが、ちょっと試した限りではいい感じです。


枕を買うときの難しさって、しばらく普段の環境で使ってみないと分からないことだと思います。

ネットで買う場合はもちろんのこと、お店で試してみても、家のマットレスと違う環境で試しただけでは、実際のところは分からない。

買うのはなかなか勇気がいるなと思いました。


ネットで買おうか迷っていたところ、30日間のレンタルを行っていると知り、「これはいい!」と思いました。

多少の金額はかかるものの、高い金額を払って買ったのに合わなかったことを考えると安いものです。

ところが、私が検討していた種類は在庫がなかったため断念しました。


さらに調べていると、購入した場合でも20日間は返品可能と知り、「これなら万が一合わなくても安心だ!」と思いました。

ただ、気になるのが返品した場合の商品のゆくえ

これについてもきちんと記載があって、
返品されたものは廃棄しています
とありました。

衛生品だから再利用が難しい、クリーニングをしての再販売は現在行っていない、とのことでした。


クリーニングをするくらいなら廃棄してしまった方が、コストがかからなかったり、再度梱包する手間がかからないのだと思います。

それに、新品として買おうとしている枕が、誰かが数日間試していたものだという想像をしてみると、私はあまりいい気分ではないな…と思いました(カバーはつけるのだから、ホテルなどでいろんな人が使っている枕を使うのとあまり変わらないようにも思うけれど)。

求めすぎかもしれません。こういう潔癖な考えが、現代の過剰なサービスを作ったのでしょう。


返品する=ほんの少ししか使っていないのに廃棄する

この事実を知ったら、なにがなんでも返品したくないと思いました。

自分にはお金が返ってくるかもしれないけれど、それは廃棄や輸送時のエネルギー消費など、いろんな犠牲の上に成り立っている仕組みだと思います。


洋服の返品も、廃棄されることが多いそうです。

「返品OK」はネットショッピングにおいて安心材料になるけれど、自分が受けている恩恵の裏側を知らないといけないと強く感じました。

返品しなくて済むよう、できる限り吟味してから買うようにしたいです。


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