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【分別】紙マークがあっても、汚れやニオイがついているものはリサイクルできない
お菓子の箱などについている〈紙マーク〉。
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このマークがついているものはすべてリサイクルできると思っていたのですが、必ずしもそうではないようです。
リサイクルの過程で異物になってしまうものを禁忌品と言い、例えば紙マークがついているものでも
・石鹸の包み紙
→再生紙にニオイがついてしまうから×
・ピザの箱
→食品の汚れで腐敗・異臭などの問題があるから×
といった感じで、リサイクルに向かないものもあります。
なぜリサイクルできないものにも紙マークがついている?
紙製容器包装の中には紙とプラスチックの複合素材からできているものもありますが、資源有効利用促進法では、「重量比の大きい素材の識別マークを表示すること」と決められています。
紙の重量比が50%を超える場合は紙マークを、プラスチックの重量比が50%を超える場合はプラマークを表示するということです。
紙マークは、あくまで紙製容器包装であることを識別するためのもののようです。
Q.紙製容器包装の識別表示(紙マーク)とはなんですか
A.資源の有効な利用の促進に関する法律(以下「資源有効利用促進法」という。)」に基づき、紙製容器包装であることを識別するための紙マークのことを言います。
リサイクル出来るものだけにマークをつけた方が分かりやすいのでは?
〈紙マークがついている=リサイクルできる〉という状況になれば、分別の際に迷わずに済むし、禁忌品が混ざることもなくなるのに…と思ったのですが、なぜそうなっていないのかを考えました。
理由はいくつもあるかもしれませんが、私が辿り着いたのは、
地域や施設によってリサイクルできるものが違うから、マークで表すのは難しい
というものです。
処理をする施設によって、禁忌品扱いになる場合とリサイクルできる場合があるとしたら、一律でマークをつけるのは不可能だと思います。
現在使われているマークはあくまで消費者が分別する際の手がかりの一つで、最終的には各々が地域のルールに基づいて判断する必要がある。
私たちが正しい分別を行うためには、マークだけでなく、地域のリサイクルに関する情報をしっかりと理解することが必要なのだと思います。
大変だけれど、この星に住む者としての最低限のマナーだと思って、日々勉強していこうと思います!