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「世界を広げるきっかけ」と捉えたら、プレゼント選びが楽しくなった
「プレゼントは相手の好みに合わせなければ」と思っていたけれど、むしろ「新しい世界の入り口を贈る」ことに意味があるのかも、と思えるようになりました。
先日母が誕生日だったので、ちょっとしたプレゼントを探していました。
我が家にはプレゼントを贈り合う文化があまりなく、気が向いたら贈るという感覚です。
今年は誕生日当日にゆっくりお祝いができなかったので、その分なにかを贈りたいと思ってのことでした。
いざプレゼントを探してみるものの、長年のプレゼント選びに対する苦手意識は今も変わらず…
なぜ苦手かというと、
プレゼントを選ぶ
=相手の好み(正解)を当てにいく
という感覚があるからです。
「相手が喜ぶものを想像する」という行為が、私には「間違えてはいけないクイズ」のように思えます。
相手にとって好みのものは正解で、好みじゃないものは不正解、という感じ。
だから、プレゼント選びにはいつも緊張感があり、楽しめるものではありませんでした。
なるべく失敗しないよう、実用的で便利なものを選ぶ傾向がありました。
母へのプレゼントなら、「最近これで困ってたからこういうのがあると便利かも」という発想で選ぶことがほとんど。
でも今日は、「自分では買わないものを人からもらうことで新しい世界を知れる」ってあるよなぁと思って。
というかそれがプレゼントの醍醐味か!と。
母は物欲があまりなかったり、自分のためにお金を使うことに抵抗があるようで、それこそ実用的なものしか買いません。
だからこそプレゼントでは、母が自分では買わないような、実用的じゃないものを選んでみてもいいのかも!と思いました。
また、相手の好みに合わせたら一時的には喜んでもらえるかもしれないけれど、相手の世界が広がることはないよなぁと。
まだ知らないだけでこれから好きになる可能性や、反対に「これはあんまり好きじゃない」が明らかになる可能性もある。
今いる世界から一歩外に出て、知らないものに触れて、自分が何を感じるかを知る。
それに慣れたら一歩、また一歩と、少しずつ世界を広げていく。
その積み重ねが、人生を豊かにするのかもしれないなと思います。
誰かへのプレゼントを、「間違えてはいけないもの」ではなく「相手の世界を広げるきっかけ」と捉えてみると、なんだか自然とわくわくしてきました。
ちなみに今回は、茨木のり子さんの詩集をプレゼントしました。
母は老眼なので細かい文字を読むのは大変だけれど、詩なら読みやすいかなと思ったり、本を読む習慣がないからこそ、本に触れるきっかけになったらいいなと思って。
あとは私自身気になっていたから、一緒に世界を広げられたら楽しいかなって。
早速読み方がわからない漢字に苦戦しながらも、興味を示してくれました。
今回のプレゼント選びは、母にとってだけでなく、私にとっても世界が広がる経験になりました。
みなさんはどんな気持ちでプレゼントを選んでいますか?
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