衣更真緒から考える「彼氏面」という言葉
※徹頭徹尾ネタ記事なので色々ご容赦ください
彼氏面とは何なのか
「彼氏面」という言葉がある。
「彼氏ではないのに彼氏のような振る舞いをする人物」をどちらかといえば揶揄する意図で使われる言葉だ。
一般的にはアイドルのファン(※1)とかマッチングアプリで知り合った男(※2)に使うことが多いようだが、二次元の男性キャラクターに対しても使われる。
※1 後方彼氏面:「俺くらいのファンになるとライブも最前で大騒ぎしたりせず、後ろの方の席で頷きながら見るってわけ。あの時の俺は完全に○○の彼氏だった」みたいなやつ
※2 このnoteを書くために「彼氏面」という言葉で検索をかけたら「マッチングアプリで知り合った男に彼氏面をされた時の対処法」みたいな記事がずらずらっと並んだ。
Fate/Grand Orderの巌窟王(※3)とかが代表例だろうか。
※3 主人公がピンチに陥るとどこからともなく現れて助けてくれるイケメン。初登場が期間限定イベントだったこともあり、後から参入した多くのプレイヤーが「メインストーリーの佳境で、初めて会ったやつが、妙に親しげに接してくるんだけど……?」と困惑した。なお、初登場シナリオを読んでも何故彼氏面をしているのかはよく分からない。
前置きが長くなってしまったが、筆者のメインジャンルであるあんさんぶるスターズ!!にも彼氏面をしているイケメンがいる。
衣更真緒である。
衣更真緒が彼氏面をしていると言われる理由
まずはこちらのイラストを見て頂きたい。
先日(2020/06/25)追加されたカードを紹介する公式ツイートである。
この真っ赤に染まったほっぺた。嬉しそうな笑顔。なんともいえない「大好きな彼女を前にした彼氏」感が出ていないだろうか。
イラストの表情だけを見てそういうことを言うのはこじ付けではないか、と思うかもしれない。しかし、衣更真緒がプレイヤーキャラである『転校生』に妙に好意的に接しているのは、ストーリーからも明らかなのだ。
キャラクター別ストーリー 高峯翠 「バスケボン誕生」 より
このあたりはまだ良いとしても
「新星団 輝きのBIG BANG! 始動 第2話」より (以下2枚同)
身近に女の子がいて良かったね。
あんスタには転校生に対して好意的なキャラクターは他にも登場する。しかし、そういったキャラクターに比べると、衣更真緒は妙に転校生との肉体的な接触が多く、しかもそれを意識している描写が多いのだ。
軌跡★電撃戦のオータムライブ 「劇毒/第一話」より(以下2枚同)
(中略)
思春期丸出しである。
転校生は台詞が無いタイプのプレイヤーキャラなので、塩対応になるのもしょうがない、と思うかもしれない。しかし他のキャラと接する際は、恋愛対象として意識しているような描写も存在するのである。
キャラクター別ストーリー 葵ひなた 変の魔法より (以下1枚同)
中略
以上のように、「衣更真緒は転校生のことを異性と認識し、分かりやすく好意を示している」のに、「転校生は他のキャラクターと比較して、衣更真緒のことを恋愛対象として意識していないように見える」ので、現実世界のプレイヤーから「衣更真緒は(彼氏ではないのに)彼氏面をしている」とネタにされることが多いのだ。
ところで、衣更真緒には他作品の「彼氏面」をしているキャラクターとは一線を画す点が一つある。
それは衣更真緒に対して「彼女面」をしているキャラクターがいるという点だ。
衣更真緒と朔間凛月の関係
朔間凛月は衣更真緒の幼馴染だ。
一人で孤独に過ごしていたところを真緒に救われた経験があり、彼に強い親しみを持っている。
強い親しみを抱いているというのはどういうことなのか。
分かりやすいワンシーンを引用する。
「コーラス★始まりのオペレッタ Brothers/第4話」より。以下2枚同。
いくら幼馴染だからって、いくらギャグっぽいシーンだからって、言葉がちょっと過激じゃない?
これに対して衣更真緒の返答がこれである。
(中略)
いや、スルースキルすごいな!?
向こうから来られると燃えないタイプなんだろうか。
完全に余談だが、以下のような台詞があるので、メインライターの日日日氏は恐らく意図的に「朔間凛月は衣更真緒に対して彼女っぽい立ち居振る舞いをするキャラクターである」と描写している。
「あんさんぶるスターズ! ! メインストーリー第1部 第187話Romance 」より
「感情の不均衡」は「彼氏面」が成立するための条件
話が順調に逸れていってるような気もするのだが、衣更真緒が朔間凛月に対して「転校生と接するときと同じような態度」を取っていたらどうだろうか。
それはもうただのバカップルである。
逆に、衣更真緒が転校生に対して「朔間凛月と接するときと同じような態度」をとっていたらどうだろうか。
それはもうただの友達である。
以上の例示から、冒頭で触れた「彼氏面/彼女面」とは「彼氏ではないのに彼氏のような振る舞いをする人物」のことを指す、という解説が正しいことが証明できるのではないだろうか。
つまり、2人の関係性が存在する人間がいる状況で、互いに向けている感情が不均衡であるという前提が存在するとき「○○は○○に対して彼氏面/彼女面をしている」と言えるのである。
おしまい
こんな分かり切った結論を書くために、なんで2000字も費やしてしまったのだろう。
現在、夜中の2時前である。
間違いなく深夜テンションというやつだ。いい加減寝よう。
最後に、真緒と凛月を微妙にネタっぽく弄ってしまって申し訳ない。
筆者は二人とも大好きです。
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