見出し画像

恐怖を感じたできごと

こんにちは。売れない新人漫画家のあまいろです。
連載コンペに出すネームを描きまくる毎日を過ごしています。

でもネームばかりだと飽きてくるのでXで1ページマンガの連載を始めました。
それも20話を超え、このままだと新規の読者がついてこれないなと思い、1話から最新話までをまとめて投稿したのが先週の土曜日。
なんとこれがバズりフォロワーも一気に増えました。

よっしゃー!と喜んでいたのですが、翌日の昼ごろからおかしなコメントが増えてきました。

「こんな設定ありえない」「気持ち悪い男の妄想だ」

このような内容のコメントや引用リツイートがどんどん増え、気がつくと炎上してました。気持ち悪い男の妄想、というのは否定しませんが、こうもあからさまに敵意を向けられるとは。

炎上を経験するのは初めてです。
知らない人間からこれほどの敵意を向けられたのも初めてで、正直精神的にも肉体的にもまいってしまいました。これが3日間も続いたのだからたまったものじゃありません。Xを見るのをやめればよかったんですが、引用リツイートの通知が来るたびについ見てしまいダメージを負ってました。

すごい数の人間が次から次に引用リツイートで攻撃してくるので拡散もすごく、数字はぐんぐん伸び、インプレッション数は3371万、いいね数は6・1万に。
フォロワーは3万人増えました。

攻撃してくるコメントの中には「わざと炎上させて数字を伸ばしてる」というのもありました。

そんなことするわけないでしょ…
こんなつらい思いをしてまで数字を伸ばそうなんて考えませんよ。

だいたい漫画家に炎上を狙ってマンガを描く人なんていません。
ターゲットを絞り、とんがった作品を作ろうとして炎上することはあっても、炎上目的でマンガを描く人なんていません。
少なくとも私の周りにそんな漫画家さんはいません。

デビルマンを読んだことありますか?
永井豪先生の大傑作です。未読の方はぜひ!
おすすめです。

その作品の中で、理性をなくした人間が同じ人間を襲う狂気のシーンがあります。
この炎上がまさにこれだなと思いました。

「叩かれるのはこのマンガが悪いからだ」「叩いてる我々が正義なのだ」

コメントからこういった狂気が感じられ、めちゃくちゃ怖かったです。
SNSを初めて怖いと感じました。
でもSNSはやめられません。
漫画家として知名度をあげマンガで収入を得るためには、SNSは必要不可欠になってしまいました。
それに自分の描いたものにコメントをもらったりすると、天にも昇る気持ちになりますしね。
なるべく変なコメントはしないようにしてますし、誰か個人を攻撃するようなマンガは描かないように気をつけてはいます。
それでも今回のようなことが起こり得ることを身をもって知ることができました。
いい経験をした、と前向きに考えるしかないですね。

あんなのは2度とごめんですが、SNSには常に炎上の危険があると肝に銘じておきます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?