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僕は猟師になった


千松さんというある猟師を追った映画。
彼の生きることへの向き合い方が映し出されていた。

映画の冒頭では、
罠にかかった猪の目にカメラの焦点が当たる。
猪の心臓をナイフで一突きした後、
猪の目は、すーーっと意識が遠のくように虚ろになっていく。
命が絶たれる瞬間を感じた映像だった。

なぜ猟師になったのか、
その答えを彼はこう言っていた。

動物が小さい頃から大好きだった。

でも、食べる時には誰かが殺した命の美味しいところだけもらうという事が、違和感だった。

「違和感」を違和感のまま、自分に納得させようとしない。

違和感と向き合う。



折り紙の折り目がズレている時に
違和感を感じるように

いつもと置いている食器が違う位置にある時に違和感を感じるように。


誰が殺したか分からない肉を食べることに違和感を感じたのだろう。


折り紙の重なりがズレていたら、直す。
いつもと違う場所に食器が置かれていたら、いつもと同じ場所に置きたくなる。

誰かが殺したお肉を食べている違和感を感じたら、自分が猟師になって、自分で食べるお肉は自分で調達する。

それくらい千松さんにとっては違和感と向き合うことを自然とやっている様に目に写った。


そして、
それは正直に生きることだと思った。




正直に生きること、
それは暮らしの中で出会う違和感と真正面から素直に向き合うこと。

そんなことを感じた映画だった。



そして自問自答。
見逃してる違和感がたくさんあるんじゃないか?


NATSUKI

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