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41歳。普通自動二輪に挑戦⑤

私がお世話になっている教習所は乗車後 普通免許みたいに教習手帳にハンコを貰う流れが無かったので(どこもそうなのかな?)、自分が今 遅れているのか順調なのか不明だった。
補講や検定等追加料金無しの少々高めコースで入校したので、なんならストレートだと損という歪んだ解釈な私が進捗を気にする理由。それは······

雪だ。


稚拙な運転技術で悪路を走行となれば卒業が遠退くのは明々白々。なによりモチベーションが持たないし教習期限がギリギリになる可能性もある。
なんとしてでも冬の到来、初雪を教習所で迎えることは避けたい。隙間時間を見つけては予約を入れたいところだが純度の高い社畜であるため、仕事終りにトラブルが起きて予約をキャンセルする流れになる事が怖くて自ずと予約は週末の2時間のみに限定されていくのだった。

そう。ミーハーは小心者なのだ。

なんせこの頃は「タイヤは2つなんだけど自転車では無いデカくてうるさくて言うこと聞かない動く機械に乗っている」状態だったので、気になりつつも私ごときが進捗を伺うなんておこがましいと思っていた。

そんな感じなので3,4時限目は外周内周をひたすらグルグル回っていただけで特に新しいこともなかったので記憶もほぼ無し。意志疎通の取れない4号車をエンストさせたり、エンストさせたり、そしてエンストさせたりしていた。


雪とか気にしてる身分じゃなかった。

車の運転免許を取得した時のように
このまま何となく出来て
何となくうまく行って
危なっかしいながらもなんとか卒検合格

みたいなぼんやりした達成感を得ることになるのかと危惧し始めた5時限目の教習。
私はようやくライディングとやらに開眼することになる。

次回。いつもと違う先生現わる······!!!!!!!!!!




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