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初恋? ストーカー! 同性愛?

高校生になってしばらくの間は、あまりしゃべる方ではありませんでしたが、それでもクラスの人とたまに会話をするなどしていました。

でも、もともと人付き合いは苦手なほうだったので、人と話すのを避けるようになりました。そうなると、まわりの人たちも自分とは関わらなくなり、最終的には、高校3年間のほとんどを、ひとりぼっちで過ごすこととなりました。

男であることを、受け止めないといけなかったつらい出来事

当時はもう声変わりをしていたのですが、高1の1学期頃までは、高い声(=まわりの人から聞けば、裏声)を出していました。

でも、2学期のある国語の授業で、音読に当てられてしまいました。裏声なので、当然声はかすれてしまい出ず、まわりの人からは笑われ、途中から、仕方なく男声(当時の自分にしてみれば、嫌悪感を持っていた声)で音読を続けました。

このことは、とてもショックなことでした。自宅では、高い声で、裏声ではなくてきちんと聞こえる声を、録音しながら何度も練習していました。でも、もう無理なんだなと、自然にあきらめてしまいました。

自分の見た目がとても気になっていた

中学生の時と引き続き、自分は不細工だという気持ちが強くて、鏡もあまり見ませんでした。
男として不細工なのか、それとも女として不細工なのか、性別までは考えが及んでいませんでしたが、とにかく自分の容姿が嫌いでした。

一番気にしていたのは、髪の毛がくせ毛ということです。くせ毛が自分の不細工さをより強めている気がしていたため、ストレートな髪に憧れ、毎朝必死に髪の毛をまっすぐにしようとしていました。

自分がなりたい容姿は、まず髪の毛がストレートなこと。次に、ムダ毛がないことでした。

髪の毛は、クセを伸ばすシャンプーをいろいろと試しましたが、ぜんぜん変わりがありませんでした。
美容師が書いた書籍に、くせ毛を伸ばすパーマのことが書かれていたので、出版社宛に、悩みを書いた手紙を出しました。でも帰ってきたのは、美容室のパンフレットだけでした。

ムダ毛については、特にすねのムダ毛が気になっていましたが、剃ってしまうと毛穴の部分に毛が残ってしまい、逆にみっともないので、諦めていました。

これは初恋なのか?

同じクラスに、自分の理想の容姿に当てはまる男子がいて、恋愛感情かどうかは分かりませんが、いつも意識をしていた人がいました。
意識をしすぎてしまったからだと思うのですが、その人からは、ストーカーのような目で見られてしまい、高校卒業まで、とてもつらい思いをしました。

その子のような容姿になりたいのか、それとも恋愛感情で見ていたのかは、今の自分には分かりません。例えば、待ち伏せ、遠目で見つめるなど……。
だからといって、自分から話しかけたりはしなくて、見つめているだけ。朝学校に来てから帰るまで、ずっと見つめているような感じだったため、その子も、私は変だと思ったのだと思います。

男女別の授業

高校では、体育で「武道」という授業がありました。3年間ずっと剣道だったのですが、女子は武道ではなく、通常の体育の授業でした。なぜ男子だけ武道をやらなければいけないのか、とても不満でした。

体育祭では、男子だけ組み体操がありました。ここも中学校と同じで、女子はダンスでした。騎馬戦も男子だけ。
男子だけで何かをするということに、とても抵抗感がありました。

自分はいったい何者なのか?

高3の後半頃、

「自分は男子だけど、気になる人は男子だし、同性愛者なのか?」

と、薄い考えを持っていました。
でも、女子のような動作をしたり、考え方を持っている。では自分は何者何か、と混乱をしていました。

その他もろもろ

修学旅行でのお風呂は、小学校・中学校とはちがい、学校の先生の監視がなかったため、お風呂には行かず、トイレで体をふいてすませました。

学校で男子トイレに入れない問題は、小・中と違い、高校では個室に入っても何も言われない雰囲気になったので、男子トイレの個室に入っていました。

少女漫画が好きになり、気に入った漫画家の作品を集めていました。今でも持っています。その漫画の本を見ながら、スケッチブックに絵を描いたりしていました。その中でも、特に好きな人物は、さらさらな髪で華奢な男の子です。

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