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自分の性別に違和感があるのですが

私は、生物的には、男として生まれました。
そんな私が、自分の性別に、明確に違和感を感じ始めたのは、小学5年生頃のことでした。
女の子っぽい仕草をからかわれたり、いじめられたりと、子どもの頃にはあまり楽しい思い出はありません。

「なんで、男とか女とかあるのかなぁ。」

そんな風に思い、次第に自分の性別に違和感を持つようになっていきました。

そんな私ですが、中学校、高校、大学、そして就職と、皆と同じような人生を歩んでいきました。
性別に違和感を持っていましたが、これがいったいどういったものなのか、全く分かりませんでした。

性同一性障害を知る


性同一性障害というものを初めて知ったのは、今から15年位前のことです。ずいぶん遅い感じもありますが、実際そうなのです。

最初は、自分では、自分のことを同性愛者だと思っていました。恋愛対象は男性でした。でも、自分自身に対する認識として、男性が男性を好きになるというよりは、もっとちがうなにかだと感じていました。自分は男性?

偶然インターネットで性同一性障害についての話題を目にし、これで自分が感じていた違和感が、性同一性障害であると言うことを理解しました。自分に対する違和感、「自分は男性?」、これは、性自認が女性であることを示していました。

私は最初、病院に通う勇気がありませんでした。でも、それでは前に進んでいけません。でも病院に行くのは抵抗がある。
そこで私はどういう行動をとったかというと、インターネットで調べた多くのサイトに書かれていた、女性ホルモン剤を個人輸入し、服用するという方法をとりました。

今考えれば、病院に行った方が安全な治療が受けられるのに、なんでインターネットに書いてある情報をまねたのか、よく分からないのですが、とにかく自己判断で、女性ホルモン剤を服用し始めました。

自己判断での服用は、5年間ほど続きました。その間は、気分が悪くなったり、鬱のような状態になったりと、副作用だらけ。仕事にも影響が出るほどでした。どのくらい支障がでたかというと、イライラして大声で怒鳴り散らしたりすることもあったほどです。

副作用ばかりで、つらい毎日。これ以上は我慢できないかな……。そう思い始めた頃、あることがきっかけで、病院に通い始めました。きっかけとは、ネットで知り合った、当事者の方からのアドバイスです。

病院に通い始める


病院では、フライングで女性ホルモン剤を服用していることを責められることもなく、まずは血液検査をして、その結果を見て、女性ホルモン剤の注射を打つようにしていきましょうと言うことになりました。

通い始めた頃は、先生が怖くて仕方がありませんでした。でも先生は、いつもおだやかで、治療をすすめていってくれました。

世界が変わっていく

治療を進めていくにあたり、いろいろな人との関わりがありました。
当事者の方と実際に会ったり、交流会をしたりと、実にたくさんの出来事がありました。
今までの自分の人生が、大きく変わっていっているのを感じました。
そんな自分の人生を、少しでも文章にできればいいなと思っています。




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