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言葉として綴ること

 私の頭の中はいつも言葉で溢れている。
そのくせ、その言葉たちはいつも断片的で文章として成立しない。

 時には言葉のみならず色を持ち、映像として飛び交うこともあるけれど、基本的には意味のなさない文字の概念で埋め尽くされている。

 幼い頃は思いつくままにその言葉を発していたが、いつからか考えて発さないと他の人を傷つけることを学んだ。
 それは、まわりの人にとっては当たり前だったのかもしれないけれど、私には結構難しかった。

 今でも、話そうと思うけれど考えが追いつかなくて言葉に詰まることが結構ある。
 そして、とっさに考えて出した答えは全く本心ではなくその場で取り繕ったものとなっていることも多い。

 だから、話しているうちに自分が何を感じていたのか、本当は何を望んでいたのかよくわからなくなってくる。

 そんな時、私は家に帰ってノートと向き合う。
背表紙のしっかりとした、モレスキンのノートと適当なボールペンを手にして、その時どんな気持ちでいたのか整理する。

 書き出さないと自分の気持ちが分からないのは不器用すぎるって思うけど、書いているうちにようやく忙しい頭の中がすっきり整理されていって、ようやく私は自分に向き合って笑ったり、泣いたりすることができる。

 書き綴るのではなくタイピングする形にはなるけれど、このnoteも家に帰れないときの気持ちを綴れるツールにできるといいな。

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