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ダム怪談 津風呂(つぶろ)ダム
心霊スポットとされる化けダム=お化けが出るとされるダムについては、どうしてここが化けダムなのかがわからない場所があったりする。
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その代表格が今回ご紹介する津風呂ダムだ。まずは津風呂ダムで云われている怪異譚について説明をしていこう。
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自殺の名所ともされる津風呂ダムでは、顔の区別すらつかぬ腐乱した女性の霊が出る、人気が少なくなる深夜に訪れば自殺された方の霊が徘徊している、
そのほかは動物の幽霊が出るというのもある。
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中でも有名なのが全国心霊マップ様にも掲載されているのっぺらぼうの怪異譚である。もし気になられたら、リンク先を掲載しておくので心霊考察して頂けたらと思う。
全国心霊マップ 津風呂湖
散策をしていたら、見逃してしまいそうな場所にひょっとしたら心霊の怪異譚との因果関係があるのでは?と思うものがあった。
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津風呂ダムの石碑の付近に慰霊碑がある。
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よく読まないと分かりにくいがダム工事により殉難された4名の方々の名前、津風呂湖になるまでに元々この地で供養されていた先祖霊の方々の名前が慰霊碑に一緒に刻まれている。
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前記事にて紹介した池原ダムは、作業着姿の方の霊が見受けられたことから、殉難された作業員の方ではなかろうか?という憶測から怪異譚が生まれたわけだが、人数が違えども殉難された方が発生したにも関わらず、自殺の名所たる所以となる理由が全く分からなくなってしまう。
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津風呂ダムに訪れたのは実は2回目になる。
前回はダムカードの取得のためにダム管理事務所へ訪れた際に、ダムカード1枚お願いしますと言ったはずがダムカード2枚頂き、見えないわたしの傍にいる"もう一人"が見えたのか、おもてなしだろうと思われるが、ちょっとゾクっときた。
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ダムの堰堤には自殺対策になるブルーライトは見受けられず、また街灯も少ない印象だったが、ダムの堰堤より釣り竿を投げて釣りをされる方がいるために注意書きでダム堤体からの釣り行為を禁止するとあった。心霊スポットの内容にも、自殺があったともあったが、この注意書きを見て"ある"可能性が考えられてきた。
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自殺ではなく、釣りによる事故の可能性が高いと思った。はじめてダムカードの取得に来た際のこと、車を停めダム管理事務所へ向かおうとしたときに堰堤に黒いフードを被った男性がいた。男性は警戒をしながらわたしのほうを見てきた。
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ダム管理事務所でダムカードを頂いてダム散策をしようとした際に、まだあの黒いフードを被った男性が同じ場所でこちらを見てきた。訪れた当初はどしゃ降りの雨が降っており、いくらフードを被っているとはいえ、わたしが見た男性は雨に濡れてびしょ濡れになっていないどころか、傘すら持ってない。
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雨宿りが目的にしてもずっと居座るのは明らかにおかしいので声を掛けようかと思いほんの一瞬だったが目を逸らすと、黒いフードの男性が居なくなっていた。さっきまで警戒しながら、こちらを見てきたあの男性は何者だったのかわからない。
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津風呂ダムの堰堤を渡った先に丹生津風呂神社というこじんまりとした神社がある。
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神社として祀ってはいるようだが、お世辞にも丁重に扱われているとは思えず、お社だけがあるといった印象すら受けてしまう。
境内には、極めて稀な慰霊碑があった。
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何と魚と鳥獣の霊を供養している…!
ヘラブナが釣れることでも有名な釣りスポットだから、釣れたヘラブナの供養を行っているというのは丁寧な印象を受けるが野生の鳥獣の供養を行うのはということになるが理由がある。
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堰堤を歩いていたら、山側からキュンキュンとまるで金属で滑るかのような音が聞こえてきたので何だろうと思い見ると木々に隠れるような形で鹿が潜んでいた。実は、津風呂ダムの一帯が鹿の生息地であり、夜になれば活動時間でもあるため肝試し目的に訪れば鹿とかち合う可能性は高い。
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怪異譚にもあった動物の霊とは推測だが野生の鹿を見た可能性が高いと思われる。では、自殺があった云々の話はいつどこで派生したのかという話になるが、それは釣り禁止に由来していると考えられる。
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わたしが見た黒いフードの男性の話を思い出して頂きたい。津風呂ダムは1954年に工事が着手され、1961年に完成している。仮にもし殉難された作業員の方ならば雨の中行う作業着で果たして黒いレインコートなどあるのか、見た目から察して殉難された作業員の方の霊ではないと思われる。
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これは赤いブイより先は危険であるために釣りが禁止されているのだが、殉難された作業員ではなく堰堤から釣りを行った方が過去に亡くなられた可能性が高く、時代の流れと共に事故の事案が自殺になってしまったと思われる。
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これからまた撮影に訪れる予定だが似たような事案の化けダムが関西にある。それは、入水自殺があったとされており、実際そのダムに訪れたときに今回わたしが見たような黒いフードではなかったが防水性の高い上着とズボンを着込んだ方がブイの上に座り込む姿を見て、これは釣りをされている最中に亡くなられた可能性が高いと思った。
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後に地元の方から聞いた情報だが、バス釣りを行っていた方が溺死されたという事故があり、そのため今は堤体からも釣り竿が投げられないように高い防護柵を設けるなど、釣り禁止を徹底している。
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つまり、わたしが見た黒いフードの男性は釣りの最中に亡くなられた可能性が高いということになる。釣りをされている方ならば、黒いフードを被ることで日差しから守っていたのだとしたら話がわかる。釣りの最中に亡くなられた方がいるから釣り禁止にしたのならば果たして注意書きの看板だけで良いのかという話になる。
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実は、釣りが出来る場所がある。
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右奥にある建物でボートを借りて釣りをすることが出来る。ただし赤いブイを超えないことが条件だ。撮影したのがお盆期間ということもあったため、津風呂湖のボート乗り場は非常に賑わっていた。
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日傘がないと暑さにデリケートなWARASHIを持ちながらの撮影は大変だった。
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放流してくれたら良いのになあというWARASHI君の顔だが、常時放流をしている場所がありその付近だけは涼しかったので紹介したい。
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この付近だけは涼しい風が舞い込んできた。もし散策に訪れる際は注目してもらいたい。
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のっぺらぼうの話になるが、今回は撮影していないが津風呂湖と津風呂温泉へと向かう分岐点の道があり坂道を登れば津風呂湖へ、平坦な道だと津風呂温泉へと向かう道があり、恐らくそこだと推測されるが停車スペースがないため撮影はしていない。
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はじめて訪れたときから、分岐点付近に女性の方がいるのはわかっていた。認知しているから女性からのサインを感じてしまう。嫌な予感しかない。実話怪談ならば女性はどうしてこの地で置いていかれ、腐乱した状態で発見したのか、何日間もの間彷徨い続けた末のだとしても車が行き交う道であるのに、なぜが多すぎる。
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60年も前の話とはいえ、今とは交通の事情が違っていたのかもしれない。推測出来るのは彷徨い続けた末に体力を消耗し最期は脱水状態になり息絶えた後発見されるまでに時間が消耗したため遺体が腐乱した可能性があげられる。
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今となればバスの乗客が乗っているかいないか最終チェックを運転手が行った末にバスを出発するのだが、当時はルールとして義務付けもなかったため、簡単な目視確認だけで当たり前ではない。そのため起こるべくして起きたのかもしれない。
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最後にこの地で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りします。