怪談 山田ダム【※一部写り悪し※】
二川ダムの帰り道に立ち寄ったのが、以前も二川ダムに行ったついでに撮影した山田ダムだった。
因みに、山田ダムは和歌山県にある心霊スポットとしても知られており、言われている怪異譚としては以下の内容が挙げられている。
【山田ダムの怪異譚】
●堰堤から身投げをされる方が方が多く、自殺された方の御霊が出るとされる。
●山田ダムの付近にある橋では、中年男性の生首がフワッと飛んでくるという。
では、実際にどういうことなのかを私が撮影してきた山田ダムの写真を見ながら推理していこう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
因みにこの標識がある付近が唯一の駐車スペースで大まかだが乗用車が3台ぐらい、軽自動車なら4台が停められるといったところだろうか。あまり大きくないために、明るい時間帯は釣り人が駐車している割合が多いために気をつけないと駐車ができるスペースがない事態にもなる。
時刻表をチラッと見たらやはり田舎のバスは本数が非常に少ないことに気づく(;・∀・)
いざ、堰堤へ!
街灯は設置されてあるのに点灯されていないために辺りは真っ暗。懐中電灯の灯りだけが頼りになる。
こんなにも暗いと、二川ダム訪問時の時もだったが恐怖よりも空気が澄んでいるために見上げたらプラネタリウムのような満天の星空が光り輝いているのが印象的で、何回でも見上げたい打つ美しい夜空だった。夜空の良さが撮影出来ず申し訳ない。
写真を見て頂いたら答えに気づけたかと思うが、この高い柵はゲート付近にしか設置されていない。
つまり、柵は関係者以外立ち入り禁止のエリアを示すためにわざと背高の柵を設けることにより、分かりやすく示している可能性が高い。
これがもしも、柵がある付近で身投げされる方が多いために柵を設けたのならば、どうしてゲートがある場所に限定する必要があるのか不自然な上に仮にもし身投げされる方の話が事実ならばダムゲートではなく反対側の山田貯水池へ身投げされる方が多いはず。ところが、山田貯水池側には柵が設けられていない面を踏まえ考えた際に、これは自殺対策ではなく関係者以外立ち入り禁止を分かりやすくするために柵を設けたと考えるのが筋だろう。
先へと進もう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いよいよ堰堤の復路へ。
暗すぎてごめんなさいm(_ _;)m
撮影時は20時を回っていたと思う…。
一応明るめの懐中電灯を目いっぱい照らしているのだが高級品ではないため許して頂きたい。
標識にも明示されているが、山田ダムの水利使用の目的は灌漑用水である。言い換えれば、灌漑が起きるまでに水を予め蓄えておくのが狙いだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
答えが分かるの紹介までに、山田ダムの駐車スペースに隣接する素敵なトイレを紹介しよう。
ここで?となって頂けただろうか。
個室トイレの中を撮影していないのだ。
撮影しなかったのには理由があり、個室トイレは昔懐かしのぼっとん便所になっているのだが、堰堤の街灯が点灯していない辺りからも察して頂きたいが山田ダムは無人のダムの為に常に人が常駐しているわけではない。そのために、個室トイレはバキュームカーの到着を今か今かと待ちわびているようで、和式便器を上から見ても排泄したものが丸見えの状態だったため。とてもじゃないが、汚いために写せるようなものじゃないと判断した。
ってか早くバキュームカーで便器内を吸引したほうがいい。トイレしたくても汚物で溢れた現状では用なんて出せないに決まっている…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここからいよいよ本題の怪談へ(`・ω・´)ゞ
【怪談 泳ぐ中年男性】
山田ダムは1950年に着工、1957年に竣工された灌漑利用目的のダムで農林水産省管轄のダムである。
因みにダム湖の名称は山田貯水池という。
写真は思わず撮影したもので右側の叢の茂みから、中年の男性の方が顔を前にするような形でひょいと現れた。また私が帰る間際にも背後にあった電信柱のところに男性が呆然とした感じで立っていた。
明るい時間帯は昼間は釣り人で多いに賑わう山田ダムだが、ここはそもそも釣りが出来ない地域に指定されているため、勿論駄目なものは駄目。
案内を見る限りでは、設置されてからの年月を非常に感じさせるレトロ感が漂っているが、山田ダムが竣工したのは1957年のことであり、仮に若しダムの景観を守るために案内板が設置されたのならばもっと色褪せているはずだ。
つまり、ダムが出来た当初から案内板があったのかについては非常に怪しいところがある。
そして、中年男性の生首が飛んでくるとされる橋へと念の為に撮影検証を行った。
橋には"山田貯水池"と山田ダムのダム湖の名称が山田貯水池ということを教えてくれるプレートがある。
因みに梅ケ内橋では特にこれと言って目立つような心霊現象には出会さず、前述したことになるが叢の茂みから現れた男性こそが生首が飛んでくると言われている事の顛末ならば、考えられる答えは一つ。
普通、御霊として現る場合はまず全身が可視化されて現る場合が通例で、御霊の手だけとか足だけといったように身体の一部だけが可視化されて現ることは先ず考えられない。
では何故、体の一部しか見えないのかということになるが、見えた方の霊能力の個人的が多いに影響を与えている点も否めないところがあるが、例えば今回のように中年男性の生首が飛んでくるように見えたというのは実際に目の当たりにした私もどうして首が飛んでくるように錯覚してしまうのか、色々原因を探るために山田ダムの堰堤を往復を繰り返ししたりして見出だせた答えがある。
私が見た中年の男性は釣り人の格好をしていた。
恐らくだがバス釣りに訪れ、不遇にも亡くなられた方の可能性が高い。首だけが飛ぶように見える理由がその男性が何かしらの理由で山田貯水池に投げ出され、泳いで陸路へ辿り着かねばいけなくなったとして考察をしよう。
生き延びようと男性は必死になって泳いだが陸地までは辿り着けず着用していた服が水を吸った重みで体力は消耗された末に力尽き溺死された方だと推測される。首が飛んでくる、その理由は男性がSOSを求め必死になって山田貯水池を泳いだ最期の姿が残留思念として遺った可能性が高い。
つまり、ボート乗り入れ禁止や釣り禁止等の案内板は山田ダムが出来てから景観を守るために設置されたのではなく、あくまでも個人的な憶測だが何かしらの事故があったために自治体として設置した可能性のほうが高まってきたと云える。最近の事例ならばネットニュースで拾えるが、いくら調べても山田ダムで最近発生した事故の報道がないために、最近発生した事例ではない。
そこで、案内板がいつ設置された時期や理由さえ分かれば山田ダムの心霊の謎が分かってくる筈だ。
最後に電信柱の陰に隠れるように立って居た男性は何処かしら呆然としたような感じで、亡くなったことに対する納得のいかなさよりも、こっそり現れ私が気付き背後を振り返った際には既に姿を消していたあたりから察しても、残された家族に対する後悔や懺悔の念が強いように感じた。
きっと、男性は男性なりにあの世へ旅立つまでに反省しなければいけないことがあり、それが心残りとしてあるのならば、男性にはやはり何かしらの危険行為と思えるアクションがあったのかもしれない。
真相はどうであれ、現れた男性の御霊のご冥福を心よりお祈りしたい。
【怪談 泳ぐ中年男性 おわり】