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【ゲーム雑談】ドラゴンクエスト3 HD2D版をプレイした感想
2024年11月24日(Steam版は25日)に発売された『ドラゴンクエスト3 HD2D版』をトロフィーコンプリートするまでプレイしました。
前回記事で書いたとおり、HD2D版の感想を書いていきたいと思います。
FC版とSFC版それぞれの特徴を書いた前回記事はこちらから。
結論からいいます。めっちゃ面白い最高のリメイクでした!
FC版やSFC版に負けないぐらいの良いゲームでした!
(↑書くことができた!やった!)
ということで感想はポジティブな内容が多めとなっています。
ただしこの感想はFC版大好き勢の感想です。より若いゲームプレイヤーの方、JRPGに馴染みのない方には共感いただけない箇所も多々ありますのでご了承ください。特に操作の利便性、いわゆるプレイアビリティに関連する所感は、巷の評価と大きくかけ離れています。
またこの感想はプレイ時間60時間、難易度「バッチリ冒険」、本編クリアまではまもの使いを一切使用せずプレイした結果のものです。
まもの使いに関してはクリア後コンテンツで触れた印象と、他の皆様の感想やプレイ動画を見て感じたことを書いていきます。
■旅情感を得られるドラクエ3
マップグラフィックが旧作から格段に進化したこと、そしてマップが全体的に大きく拡張されたことで、旅している感覚をより味わえるようになりました。地形の起伏や森林、水辺、砂漠といった特色を、より視覚的に理解できるようになったからですね。
「幼い頃に旅したあの世界はこんな景色だったんだな」と感慨にふけってしまいました。
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こんな風に見えるんだなぁ、と感動していました
洞窟や塔の景観も個別に用意されており実に趣がありました。水辺付近にある洞窟なら水に関連した景観を、盗賊がはびこる施設であれば雑多に物が置き散らかされた景観など丁寧に書き分けられています。
これにより各ダンジョンに対する解像度も飛躍的に向上していました。
移動速度は2段階。デフォルト設定の遅い方がより旅情感を得られたため、新しい土地を冒険する際はこちらを採用していました。
逆に既知の場所を探索する時は速度優先で早い方を使用していました。街中の移動も常時早い方ですね。
個人的に本作は、特にフィールド上は移動速度を遅くした方がゲームの面白さを味わえると思っています。足早にパーッと駆け抜けるのではなくて、景色を堪能しながら寄り道もして進める、それこそ旅を満喫するような遊び方が最も寄り添えそうだなと。ただこれは、FC版SFC版をプレイしたからこそ得られる情感なのかもしれませんね。
またマップ上にアイテムを獲得できるキラキラやミニマップが配置されたことで、マップを移動する際の退屈感も大幅に解消されています。落ちているアイテムや情報、イベントが有能だから積極的に探したい気持ちにさせられるのですよね。
特に本作はドロップアイテムを回収する前提で金銭バランスがコントロールされている側面があり、適切なバランスで遊ぶ意味でも重要です。
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序盤の装備は拾いモノだけで十分です
景色を楽しみ、キラキラやミニマップを探し、戦闘による疲弊も考慮しながら進めるマップ移動は、間違いなく本作一番の醍醐味です。
ここを楽しめるか、冗長と感じて攻略マップを見ながら最短で進めるかで作品全体の印象は大きく異なると思います。
私はめっちゃ楽しみまくったので大満足です。本当に素晴らしい作り込みでした。
なお移動速度はデフォルトだとキャンセルボタンを押し続けることで速くなるのですが、ボタンで速度を切り替える設定にも変更可能です。変えておくと指の疲れが段違いに軽くなるのでオススメです。
■バトルバランスについて
FC版やSFC版とは大幅に異なるバランス調整となっていました。
この違いはどちらが良い悪いというものではなく、いずれもJPRGらしい面白さを得られる良調整です。ただHD2D版は一部職業と特技が強すぎるので、ゲームバランスを考慮して遊ぶ必要があります。
従来のFC版やSFC版は、雑魚と戦闘するとほぼ必ずダメージを負います。
特にFC版は敵から攻撃される前に一掃できるケースは少なく、先手を取れることも稀。基本的にダメージを負うため、回復役の存在は必須でした。
勇者のMPは少なめで回復呪文の習得タイミングも遅く、不慣れな方だと僧侶をPTに入れることは必須に近い戦闘バランスです。
対してHD2D版は、SFC版で猛威を振るったムチやブーメランなど、物理による範囲攻撃が更に強化。攻撃魔法も全体的に強化されており、敵を一掃できることも少なくありません。
勇者のMPも大幅に増加し、回復呪文も僧侶ほどではありませんが早期に習得するようになったため、僧侶無しでの冒険も十分可能になりました。
(まもの使いで低ランクの回復を賄えるのも強みです)
しかし一匹でも敵を打ち漏らすと、敵から凄まじい反撃を貰うことになります。レベル10~15の時点で、敵が2回行動で炎の息を2連続で吹きかけてきますw
状態異常も2連続だったり、痛恨の一撃を3割程度の確率でかましてきたり。
船を手に入れてからは即死攻撃も当たり前のようにかましてきます。
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左のも痛恨をぶっ放してくるため脅威。攻撃させない立ち回りが重要です
ロマサガみたいな「やられる前にやれ」的なバランス変わっているのです。
(さすがにロマサガほどシビアなバランスではありませんが)
僧侶を入れると火力が減り必然と被弾回数も増えるのですが、そこは僧侶の回復呪文でバランス取りしている感じですね。
敵の強さもFC版ではザコでしかなかった存在が脅威になったり、逆に怖かった相手が弱体化していたりと、旧作の攻略法はほぼ通用しないと思って良いです。ガワはドラクエ3ですが、ことバトルに関しては別物です。
なのにプレイして得られるドラクエ3感は失われていないのが凄いのですよね。全然別ゲーやらされてるのに「ドラクエ3遊んでいるな!」って気持ちにさせられる。強すぎず弱すぎず、適度なヒリつきを意識できる戦闘バランス調整がされていてとても嬉しかったです。
ボス戦はさすがに瞬殺できないためFC版SFC版に近い感覚ですが、既存ボスの攻撃ルーチンはほぼ一新されていますし、新規に追加された中ボス達もいい味を出しています。
というか新規ボスの大半が容赦なくて普通に全滅できます。けれど突破無理な難易度ではなくて、ここもまた上手い調整で楽しめました。
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今回は楽な方。ボスが総じて強化されています
ただし、まもの使いをパーティに入れた場合は別です。まもの使いで習得できる特技があまりにも強すぎて戦闘が退屈になりかねません。
クリア後のボスでは逆にこれらのスキルが無いと攻略が難しいため良し悪しではあるのですが、適正バランスでゲームを楽しむのであれば、まもの使いは使用しないことを推奨します。
なにせ難しさは
「まもの使い抜きのノーマル>まもの使いを入れたハード」ですからね。
そのぐらいに難易度が一変します。
逆にJRPGが苦手な方はまもの使いを最初から入れたり、転職で使ったりすると楽に進められるのでオススメです。ライトユーザー救済枠、そしてクリア後コンテンツの救済枠ですね。
■通常戦闘の難易度変遷
これもFC版やSFC版とはだいぶ異なる調整です。
FC版は最序盤から敵が強く、以後は緩やかに敵の攻撃手段が増えて難しくなり、レベル20あたりで雑魚の強さは頭打ちにとなります。
まぁエビルマージみたいなヤベーのはいますが、そこから過度に難しくなることはなく、味方も強くなるため終盤まで無理なく進められる印象です。
FC版で最も難しいのは序盤~中盤入るまでです。(あとバラモス)
SFC版はFC版より難易度は抑えつつも、難易度の変遷は似通っています。
異なるのがラスボス撃破後で、SFC版はそこから難易度が1段階上がります。
が、期間は短いのでゴリ押しでも突破できちゃう感じです。
んでHD2D版はというと、最序盤はどの難易度でも非常に簡単です。範囲武器で殴れば終わるので一切苦戦しません。FC版はおろか、SFC版と比べても楽勝です。
んでレベル10を超えるあたりで初めての中ボス戦を迎えるのですが、この辺りで「ちょっとザコが強くなったかな?」と感じ始めます。
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そして次の中ボス戦を迎えるあたりですね。ザコ敵が牙をむき始めます。
まぁエグイことエグイことw
ここが最初のピークで直後は少し緩やかになるのですが、序盤に比べると明らかに難しく、敵を打ち漏らすと反撃でやられるケースがちらほら出始めます。
以後は難易度が落ちることはなく、むしろ終盤になるほど雑魚は強くなっていく印象ですね。痛恨バンバン即死もバンバン、状態異常もばら撒いて。
やられる前に可能なかぎり敵を潰す、初手全力なスタイルを常に要求されることになります。
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ここにはいませんがガニラスがホント怖い…
従来のドラクエ3をプレイ済みである方は、この辺を意識することをオススメします。次の敵を考えてMPを温存、なんてやっていると一瞬で壊滅させられちゃいますので。リソース消費の無いブメやムチ、武器を道具として使う立ち回りも重要です。
ちなみに私は勇戦魔賢の構成で、戦士以外の3人にすばやさを上げる工夫をして範囲魔法で蹴散らしていました。
特にイオラ・ヒャダインを覚えてからはやりたい放題でしたね。あのクラーゴンもギガデイン→イオナズン連打で溶かしていましたからw
ただ難易度「いばらの道だぜ」だと通用しづらいかも?
■転職システムについて
FC版SFC版では転職後に弱くなり元の強さに戻るまで時間を要しますが、
HD2D版はすぐに元の強さに戻れます。特に転職できるようになるレベル20ぐらいはバンバン転職した方がむしろキャラ強化ができるバランスに。明らかに積極的な転職が推奨されています。
私は仲間達のキャラコンセプトから盗賊→賢者の1回しか転職をしなかったのですが、ボス戦でそこそこ苦戦させられました。賢者と他2人のステータスにだいぶ差が出ていましたし。中盤の転職回数でゲームバランスが大きく変わる構成となっています。
それに大事なスキルの習得が序盤に寄っているのですよね。
僧侶ならザオラル覚えてから転職すればベホイミやマジックバリア、状態異常回復が使いたい放題ですし、魔使ならスクルトにバイキルト、インパスを覚えて転職できちゃいます。
魔法を全部覚えてから転職するよりも、途中で転職した方が楽なのですよね。特技系を習得する商人や盗賊、まもの使いや遊び人にも同じことがいえます。
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積極的に転職した方が強いし楽しくなります
一方で私みたいに転職無しで遊ぶことで難易度を上げることもできます。
本作は最初にゲーム側から提示される難易度だけではなく、転職の有無や回数、まもの使いの使用可否などでもゲームバランスが一変するのですよね。なので初見だとその匙加減がわからず、自分の求める難易度で遊べなくなる可能性もあります。
転職し放題なのはとても楽しいのですが(私も本編クリア後に堪能しました)、自分がこのゲームに何を求めているのかを考え調整する、プレイヤーからゲームに寄り添う姿勢を求められる作品であることは意識しておくと良さそうです。
■ストーリーについて
ドラクエ3は元々ストーリー性の薄い作品なのですが、HD2D版では原作の味を損ねることなく適度に肉付けされており、こちらも存分に楽しむことができました。
父オルテガの存在は旧版でも適度に示唆されていましたが、本作では美麗なビジュアルを用いて丁寧な描写がなされており、より深く父親の存在を意識することができました。
母親の描写が大幅に加筆されていた点も良かったです。
オープニングで主人公を起こす際に一瞬ためらったり、以降も子の背中を押しつつも家に留まって欲しい気持ちも伝わってきて葛藤感を与えてくれました。カーチャン......ってなる。
これはもう旧版をプレイした方向けの調整ですね。というかHD2D版が初プレイの方は描写がシンプルすぎて入れ込めなさそう。
元々が超絶シンプルだったからこそ、僅かな加筆に大きな想像を膨らませることができた気がします。
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僅かなストーリーの中に織り込まれていました
■「おおぞらをとぶ」の表現について
SFC版の表現も素晴らしかったのですが、さすがにクオリティが段違いですね。ラーミアが卵から還るシーン、背中に乗るシーン、飛び立った後に空から見下ろす風景、どれも素晴らしいもので「おおぞらをとぶ」が与える雄大ながらも儚げな情感をより膨らませていました。
加えてHD2D版は、道中の旅情感が増したことで今まで旅してきた道のりを上から見下ろした際の感情がより強まっているように思いました。あれだけ長く歩いてきた道も、上から見下ろすと小さく見えるんだな......みたいな。SFC版でも同じ情感は抱いたのですが、道中で得られた以前よりも鮮明な旅の情景が、空からの景色をより鮮やかなものへと変えていました。
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風を切る音も効果的に用いられていました
HD2D版のレビューで「ラーミアの移動速度が遅くてストレス」という評価を多く耳にするのですが、不死鳥ラーミアは単なる乗り物ではなくドラクエ3、ひいては「おおぞらをとぶ」の象徴として存在しています。
BGMは本来ゲームにより臨場感を与えるための脇役的な存在です。
ですがこの楽曲に関してだけは立場が逆転し、曲のためにゲームが存在しているといっても過言ではありません。
ドラゴンクエストシリーズ、そして作曲者すぎやまこういちの代表作として今なお語られる、ゲーム史に残る特別な曲だからです。
ゆえに搭乗期間の短いラーミアに関しては、利便性を含むユーザビリティを放棄してでも楽曲の持ち味を最大限に生かすため、あえて移動速度に手を入れなかったのかなと。
ラーミアで各地のキラキラやミニマップを巡るのは確かに冗長ではあります。ですが私個人としてはこの仕様に、日本ゲーム音楽を語る上で絶対に避けては通れない楽曲、そして作曲者に対するリスペクトを見出しました。
すぎやま先生が亡くなられてから初となるドラクエ3リメイクです。私は本作の仕様に対し、改めて先生に対する哀悼の意を表したく思います。
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「おおぞらをとぶ」となった理由でもある気がします
■小さなメダルの仕様について
ここからは残念だった点です。
小さなメダルを集めて得られる報酬は、便利ですが無くて困るバランスではありません。本編プレイ中であれば発見できなくても致命傷にはならないと思います。
問題はクリア後コンテンツ。最後のダンジョンでほぼコンプリート(105/108枚)を求められること。そしてゲーム進行の条件としておきながら、未回収のメダルを探す手段が乏しい点。
後から攻略サイトで確認してもどこが獲得した場所か確認することができないため、結局は総当たりをする羽目になるためです。未回収を許容できるのが僅か3枚だけなのも辛い。
それでいて配置場所が容赦ない。特にミニマップはどこを探索したか実際に行ってみないとわからないため、やはり総当たりに。ラーミアの速度の遅さも相まって非常にストレスの溜まる仕様となっていました。
せめてドラクエ7の石版のように、ヒントをくれるNPCを配置しても良かったのではないでしょうか。
■HD2D版専用のクリア後コンテンツについて
SFC版と同じ個所に不満はありません。まもの呼び無しで条件達成するのは大変そうだなーぐらいで。問題はその後のコンテンツですね。小さなメダルの件を抜きにしても難易度がエグい。そして面白くない。
巷で不満の出ているバトル面はそんなに不満はありません。
(例の箱はあまりにも酷いだろ、とは思いますが......w)
問題はそれ以外のコンテンツ。2周目以降は基本的にSFC版までの要素を遊んだらやめると思います。そのぐらい面白くなかった。まぁおまけコンテンツなので、嫌ならプレイしなければいいだけの話ではあります。
■バトルロードについて
モンスターを収集するまではまぁ良いとして、それを闘技場で戦わせる理由付けが弱いです。せっかく魔性?が消えていい子になったモンスターを、娯楽目的で戦わせるとか正気を疑うんですがw
ゲーム性の観点から見てもコンテンツの存在意義に疑問が残ります。
モンスターを収集するまでは良いとしても、集めたモンスターをただ組み合わせて闘技場へ送り出すだけなので戦略性に乏しく、ゲームとしての面白みがありません。バトルも専用技はなくて普通に殴り合うだけですし。
このクオリティで本作の制作陣が満足したとは考えられず、単純に製作期間が足りなかったのかもしれませんね。そのぐらい中身が薄い。SFC版にあったすごろくの方がはるかに出来が良かったです。報酬が非常においしいのも、やらせる動機を強引に付与しただけのように見えます。
本作における数少ない、純粋にダメといえるコンテンツです。
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面白いのですが、それだけでは…
■スタッフロールについて
「おおぞらをとぶ」を最後に持ってきたのは楽曲リスペクトの可能性もある、と先に述べましたが、同時に元々のエンディング曲「そして伝説へ」へのリスペクトが失われていたように思います。
エンディング曲は作品の最後を締めくくる役割を担っており、オープニング曲と同じぐらい重要です。ドラクエナンバリングの各タイトルにおけるエンディング曲も(既出曲のアレンジ版であったとしても)作品に見合った楽曲が提供されていました。
わけても「そして伝説へ」にはドラクエ3のみならず、ロトシリーズ完結編としての集大成的な意味合いも含まれています。作品の大トリに用いるべくして作られた楽曲であることはいうまでもありません。私もドラクエエンディング曲の中でも印象に残っている曲の1つです。
なのに本作では「おおぞらをとぶ」が最後に流れてしまいました。同曲へのリスペクトであることは理解に及ぶのですが、「そして伝説へ」が蔑ろにされたことに残念な気持ちになってしまいました。
(一番最後に映る画面から、ラーミア自身がロトシリーズの象徴となっている可能性もありそうです)
せめてオリジナルスタッフのクレジット部分で「そして伝説へ」を使用し、その後に画面構成を変えて、HD2D版スタッフのクレジット用に「おおぞらをとぶ」を流すことはできなかったのでしょうか。そんなに難しくないはずなのですが。最後は「そして伝説へ」で締めくくって欲しかったです。
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条件を満たしたら絵を差し替えて欲しかったかも
■個人的に好きなドラクエ3は?
どれもそれぞれの良さがあって好き!(またそれか)
というかHD2D版は、FC版SFC版と比べるにはあまりにも別ゲーすぎます。
どちらにも良し悪しがあって優劣を決めるのは困難です。
あえてHD2D版のみの長所を挙げるなら、やはりグラフィックの向上による
旅情感の増幅でしょうね。ゆっくり歩いているだけで楽しいドラクエは後にも先にも本作だけでした。というかゲーム全体を見渡しても稀少な長所です。そしてラーミアと「おおぞらをとぶ」ですね。HD2D版だけの良さがあります。
■最後に
以上がHD2D版の感想です。最高のドラクエ3をこのタイミングで遊べるなんて思いもよりませんでした。私のJRPG原体験となった作品であることからも、その嬉しさはひとしおです。
製作スタッフの皆様には感謝しかありません。ほんとうにありがとうございました。ドラクエ3に関しては、余生はこの3作品だけで満足することができそうですw
私はリメイク作品に対してあまり良い印象を持っていません。
リメイクされたタイミングのユーザに向けられて作られた作品であり、オリジナルとは別物となるケースがほとんどだからです。それはHD2D版も例外ではありませんでした。
ですがここまで原作を丁寧に再構築し、かつ原作が持つ味わいを壊さずに作って下さるのであれば否定なんてできませんよね。好きな作品の新たな一面が見られるわけですから大歓迎です。
今後も本作のようなクオリティでリメイク作品が増えることに期待です。
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ドラクエ3はやはり良いですね!