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おっさん昔語り -音楽編-(2-1) 中学1年〜2年

先述の「音楽編(1)」では幼少期から
小学までの自分の音楽との関わりについて
述べた。ただ、その時期は自分の音楽に
関する感性などの部分において確実に
影響はあるものの、自ら能動的に音楽を
聴き始めたのが中学に進学してからと
なるので、ここから内容もより細かく
なっていく。なお、この文章を書くに
あたり、Wikiなどで各ミュージシャン、
バンドのディスコグラフィを確認しているが、
思い出として「この時期だったはず」という
曲のリリースと、Wikiに書かれてる実際の
リリースの時期が若干ズレているものが
あるのは、まあしょうがないことかなと。
自分が「中1の時に聴いてた、買った」と
思ってたものが実際は中2の年にリリース
されてたとかは結構ありましたね。

まず、この年に音楽という趣味に本格的に
シフトした理由として、自分用のCDラジカセを
買ってもらえたことと、それまで趣味と
していた漫画本やファミコン本体、ソフトを
勝手に処分されてしまったことが挙げられる。
要するに親が勝手に俺の趣味を決めて
しまったのだ。当時の親父の考えとしては
「中学生になるんだからゲームや漫画なんか
見てる場合じゃない。だが音楽を聴くのはOK」
という意味不明な線引きをしていたようだ。

前述した通り、親父はフォークソングや
落語のカセットを所有しており、音楽という
趣味は理解出来るが、自分が子供だった頃
(戦後すぐ)には無かった漫画やゲームなどの
趣味は理解出来ないから辞めさせようという
ことだったのだろう。正直、反抗しても
良かったのだが、そこまでする気も
起きなかった。おそらくその時点で音楽を
聴くという趣味が自分には合ってると
感じていたようだし、一方で漫画本や
ゲームソフトに使うカネを「無駄金になる
かもしれない」と感じていたのかもしれない。

僕の中1当時は日本国内の音楽市場が
空前のバブル状態になる少し前、まさに
上り調子の頃だったように思う。
不動産バブルは既に弾けてて景気自体は
下降気味だったんだけど、音楽業界の
バブルとは若干時期がズレるのよね。
CMも今と比べものにならないぐらい
豪奢だったし、トレンディドラマの
主題歌がバカみたいに売れる時代だった。

そんな中でも自分は、世代の近い若手バンド
などではなく、当時の時点で既に売れっ子
だった中堅からベテランバンドや歌手の曲を
好んで聴いていた。それはおそらく、子供の
少ない小遣いの中で聴く以上「カネを払って
聴く価値のあるクオリティの曲」
を当時の
自分なりにシビアに評価した結果だったんだ
と思う。

ちなみに、当時の音楽環境として、
今のようなネット配信など当然存在せず、
貸しレコード屋などは衰退し、代わりに
レンタルCDショップなどが増え始めていた
時期だ。僕は田舎の出身なので地元には
ツタヤのようなメジャーなレンタル店は
無く、個人経営のCDレンタル店や
CDショップがチャリで行ける範囲内に
数軒あった程度。あとはラジオかな。

今の若い人はラジオの存在自体知らない
人も多いし、どこから説明したらいいのか
分かんないので細かいことは言わないけど、
うちはFMが入りづらくてAMが比較的
入りやすい場所だったので、AMラジオを
聞くことが増えて、リクエスト番組
などから当時の流行を知りましたね
(詳細は昔語り・ラジオ編で)。

当時は小遣いもそんなに無かったけど、
その小遣いをほぼ音楽に全振りしてた
ような状態でした。家でメシ食って
寝起きしてたから、カネを使う機会は
あまり無かった上、漫画やゲームなどの
趣味から手を引いたため、音楽を聴くのに
使うか部活の道具代に使うかぐらいしか
選択肢が無かったように思う。ただ
それゆえに自分の中で「レンタルして
カセットにダビングして済ます曲」と
「CDを買って聴く曲」にかなり明確な
線引きがされてたような気がする。
流行曲はレンタルで済まして、本当に
気に入ったミュージシャンだけを
CDで買うようにしてた。

で、状況説明だけでだいぶ長くなって
しまったんで、具体的にどんな
ミュージシャンの曲を聴いてたかなどは
次以降の投稿にします。バックグラウンドを
書かないと伝わらないと思われることが
多いので、どうしても事前説明が長く
なっちゃうんだよね。


続きの記事「-音楽編-(2-2)」

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