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【 今日の1曲 】細野晴臣「PLEOCENE」

 

ヒットした曲じゃないし、そもそもアルバム内の1曲に過ぎないんだけど、若い頃に聴いて印象に残ってた曲が、公式からビジュアライズされてアップされてました。

細野晴臣御大の、1989年リリースのアルバム「omni Sight Seeing」のラストに収録された曲。「地底の海」なのにカラッとした明るさを持ち、心地よい風に吹かれたような気分になる素晴らしい曲。一時期の表現を引用するなら「神曲」と言えましょうか。

 

ただ、この曲自体は彼の過去作の発展形であり、原曲は映画「銀河鉄道の夜」サウンドトラックにも収められている「プリオシン海岸」。正直この銀鉄の映画が、俺が初めて細野さんの曲に触れた作品じゃなかろうか。・・・いや、「ナウシカ」テーマ曲の方が先か。

今ググったら「ナウシカ」が84年、銀鉄の映画が85年。だから多分ナウシカの方が先に認知してますね。とはいえ当時はいずれも細野さんの名前を知らずに聴いてて、細野さんの存在を(YMOと共に)知ったのは92年ごろ。

メンバー3人のソロも後追いで聴き始めた中で「omni Sight Seeing」に出会い、アルバムラストにすげえ心地いい曲が聞こえてきて、「あれ、どっかで聴いた事あるメロディだな・・・」と思いつつ聞き流し、銀鉄と結びついたのはだいぶ後のことでしたね。

 

「プリオシン海岸」の方は聴いてて「あ〜、列車の発車時刻に間に合わなかった〜。もう現世に帰るの無理だわ」って思うような置いてかれちゃった感が全身に降り注ぐような浮遊感のある名作なんだけど、当曲「PLEOCENE」では、孤独感がなくなると共に世界全体に包まれるような安心感を覚える響きの良さがまさに神秘的。泣けるぐらい素晴らしい名作。

幻想的なアルバムジャケットと一緒に記憶の奥深くに眠っていたこの曲が、まさか30年以上経って公式の手により動画化されて公開されるとは思わなかった。この「omni Sight Seeing」というアルバム自体名作中の名作で、細野御大の最高傑作という人も多い。「RETORT」に歌詞が付いた時には嬉しかったもん。このアルバムを読者の皆さんに強くオススメしたい。聴いてほしいなあ・・・

 

最後に、この記事よりもっと詳細情報のわかる記事をnote内で見つけたのでご紹介します。

 

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