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漫画家が足りないと言ってるのに応募してきた漫画家を雑に扱うのはどうなのか?というお話

漫画家募集と言ってるのに漫画家が足りないと言ってる出版社がめっちゃ多いと思いませんか?
年がら年中募集していたり、登録制度→いつになるかわかんないけどマッチング案件あれば連絡しますとかそういうのも増えました。

ブラック企業と同じなので労基署が入るレベルだと思っています。

・漫画家募集→やっぱり漫画家が足りない?


どういうことだってばよ

まあこれは大きく分かれるんですよ
募集しているんだけど
①(求めているレベルが高すぎてそれに見合った)漫画家が足りない
②(原稿料が低すぎたりして契約してくれる)漫画家が足りない
③(編集者と合わなくてもめて)漫画家が足りない
④(依頼した漫画家が逃亡して)漫画家が足りない
⑤(応募内容を全部満たす)漫画家が足りない
⑥(社内コンペに出す企画を無償で作ってくれる)漫画家が足りない
このどれかがほぼ当てはまります。

全部出版社側のせいですね

①なら育てればよろしいことですし、即戦力が欲しいなら
「即戦力になるレベルでジャンプなどで通用する実力を持つ漫画家さん募集」って書けばいいのですから。
②なら出版業廃止したほうが良いです。向いていません。
③なら編集者を教育してください。編集者募集から始めましょう。
④ならそもそもの待遇を見直しましょう。意味もなく逃亡する作家はいません(無職になるから)。
⑤なら欲張り過ぎです。ポートフォリオ必須とか実績必須とか連載経験ありとかそういうのを求めてるならもっと上のランクの会社を狙います。作業の一部に生成AIを使用してても応募不可とかいうんじゃないかなと。
⑥なら募集詐欺です。ちゃんと「社内コンペに参加する企画を作るコマになる漫画家を募集」と書きましょう。コンペは無償なケースが多いですし。

そもそもなのですが漫画家は可能な限り最速で漫画・・・最低でも読み切り、出来るならさっさと連載をもちたい前提で応募します。とにかく作品を世の中に出してお金が欲しいのです。
その辺を品定めするように時間かけてるようでは遅いです。ブームの鮮度は秒単位で落ちるので、会議してる暇あるなら何か4ページ程度でも描かせた方が建設的です。時間が空けば空くほど作家のモチベも下がります。
あのらき☆すたなんか最初3ページの枠から始まったんですから、いきなり20~ページ描かせるためにあれこれ練り込むのは時間の無駄じゃないでしょうか。

・現在の物価から考えると原稿料は1ページ15000円くらいでも安い

時給に換算したらわかると思います。
あとそもそも漫画は特殊技能です。漫画家さんと接しすぎて麻痺しているのかもしれませんが

あんた(=編集部サイド)は描けるのか?

むりなら専門技術を依頼している自覚を持ちましょうよ。描けるなら漫画家募集しなくてもいいじゃないですか?

慣習と言うか、仮に売れず打ち切る場合でも生活を保障するくらいの原稿料を払わないのも悪手です。
作家の事をコマとしか見てません、と言ってるのと同じです。
そんな出版社の悪評なんかすぐに広まりますし、最近は作家さんが耐え切れず暴露しているケースも増えています。

なのにいまだに昔からやってきたことに胡坐かいてるんですかね。
殿様商売は時代錯誤です。

ちなみに、
「商業は学校じゃないのだから即戦力を求めるのは当たり前、描きたいものを描きたいなら同人へ行くべき」
という編集さんも結構います。
その結果が今の状況だということを理解してないんでしょうね。

・編集部内でも原作などを書いているから作家と一丸となって作品を作れる!という勘違い

調べた限り3社くらいありましたがもっとあるかもしれません。代表的なのはコミックルームだったと思います。

しかしヒット作はTUYOSHIくらいではないでしょうか?後の作品は不倫モノか令嬢モノばかりでどれもヒットすれど一般認知とまでは出来てません。
門戸を広げているように見えて、主力作品は不倫モノや令嬢モノばかり。原作描いててもこのジャンルばかりがヨイショされていては作家と一丸というより、このジャンルしか描かせませんという印象を受けます。
そりゃ、年中漫画家を募集するわけです。漫画家が寄り付かないのでしょう。

代表取締役の石橋氏を調べると悪評が出てくる出てくる…。
業界内ではそれでもけっこうな有名人らしいですが、だからといってそれがヒットに関係あるのか?と言われたら多分無いでしょう。

これが出来てるならもっと大手になってるはずなんですけど何でなってないのか疑問

ちなみに編集部内で原作を作っているらしいですが、原作生産数が追い付かずに結局漫画家を待たせているだけか、原作無しで描かせているようです。

そんな状態と知らないなら漫画家が勘違いしませんか?ブログなどをめちゃくちゃ明るく希望があるように書くのは自由ですが、それが経営者という立場なら内容に違わない待遇やジャンルの広さがないとイメージ詐称と言われても仕方ありません。
作家を応援するとか漫画制作スタジオとかいう部分は一体どこへいったのか?復讐不倫令嬢系作品制作スタジオに名前を変えてはどうでしょう?

・「そういう業界だから」で通じないからこそ大手は色々やっている


ジャンププラスなんかそうなんですけど、争奪戦では基本的にルーキーで勝ち取った連載内容をそのまま連載させます。
編集があれこれニーズを出すよりも勝ち取った作品のほうがより読者層に近いニーズに応えているとわかっているからです。
当然担当につく編集者もそのジャンルが分かりませんではダメですから必死に勉強します。
自身の作品をそのまま連載なので作家のモチベが変わりにくいのもメリットですね。

最大大手の集英社でもそのくらい手を尽くして作家を発掘しているのです。

大手がこれなのに
漫画家はほっといても次から次にやってくるから募集ってしとけばレベルの高い人が来るやろと考えてた結果
→漫画家が足りないよーぴえん。

あたりまえやん

作家なんか後からでも湧いてくるわ、虫のようにな(上から目線の高笑い)・・・ってコードギアスR2に出てきた変な白い顔のキャラですか?(名前忘れた)

会社の運営も確かに重要ですが、その安定を重視する出版社は新しい挑戦が出来ずにヒット作が出せません。
絵が下手だから蹴るでは少なくとも進撃の巨人や鬼滅の刃、鬼灯の冷血などは生まれませんでした。

・まとめ

そもそも漫画家は連載に人生をかけています。
それを重く見ているかどうか?一人の人生をどう見ているのか?
その辺をもっともっともっと考えないとこの先中小出版会社はつぶれると思います。
作家は人生をかけてるんですから、出版サイドもそれ相応のかけを行わないとどうしても守りに入ります。それでは最終的にGOを出せない、挑戦もなにもない会社になるでしょう。

先の①~⑥に当てはまる出版会社はまあもって2~3年だと思います。


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鳴神刹那
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