2021/6/5自分の小ささがバレた話
最近、この本を読みました。とても良かったです。
アサーションとは自分の意見も相手の意見も大事にしてお互いの落としどころを考えるコミュニケーションスキルらしいです。
言語化するのが少し難しいですが、私の職場では「学歴の高い人」の発言が重視され、そうでない人の言うことは軽んじられている傾向があります。(私もやや軽んじられ気味。地方国立大の修士卒、肩身狭し、、、泣)
しかしこの本には、「尊重されなくていい人は一人もいない」「それは人間として当たり前の権利」と書いてあり、(当然のことではあるんですが、)目から鱗でした。
私も学歴に関係なく、自分の意思を主張していいんだ。そう思うと、心の中に小さな火が、それはそれは小さいんですけど、ゆらゆら燃え出した気がして、少しだけ、大丈夫、やってやろう!という気持ちになれました。
ただ、よくよく考えると私自身、振り返ると学歴だけとはいかないにしても、人に序列をつけてコミュニケーションしていたことがあったことに気づきました。
それは会社の等級研修のときのことです。入社5,6年目の社員が5人一組で一つの課題にあたる、というものでした。このとき同じチームに同期のMくんがいました。Mくんはそれこそ学歴は私より高くなく、普段からよく的外れなことを言っているキャラだったので、同期という甘えもあって、「Mの言うことは半分流してもいいだろう」という気持ちがかなりあった、というのが正直なところです。
課題の内容は忘れましたが、制限時間がかなりギリギリに迫ってるときに、Mくんが何か発言をしました。私は「それはちょっと変なんじゃない?」的な感じでMくんの発言を退けようとしました。そこに、一つ社歴が上の先輩が、「いやいや、Mくんの話、もうちょっと続けて。確かにそうかもしれない」とMくん重視の姿勢を打ち出したのです。
すごく驚いたので、私はこのときの心境を今でもはっきり思い出せます。
ああ、私のなんと人間の小さいこと。
完全にバレてる。めちゃくちゃ恥ずかしい。
そして、Mくん軽視のこの空気の中、一人Mくんを軽視せず尊重していた、この先輩を、たまらなくかっこよく、できた人だと思いました。
人の価値は、学歴や、勤務先なんかのステータスじゃ決まらない。
私は、他人の尊厳を守れる人を、尊敬するし、かっこいいし、最高にクールだと思います。
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