2021/3/15 先輩、会社辞めるってよ

「最近、大丈夫ですか?上の人と面談めっちゃしてません?」

と聞いてみた。相手は7年の付き合いの先輩。社歴も年齢も一つ上で、7年一緒に仕事をしてきた。

「4月末で、、、、うん、、、、。」

多くを語らず相手に悟らせるこのしゃべり方も、もう慣れている。こういう人だ。

辞める辞めると言ってた人

辞める辞める詐欺ってよく言いますよね、辞める辞めると言ってる人に限ってなかなか辞めないという(笑)。この先輩も全く同じクチだと思ってました。かれこれ3年くらい前から後ろ向きな発言が増えて、辞めたいってぽつぽつ言ってましたが、あまりにも助走期間が長かったので、てっきり詐欺のクチかと思ってました。まさか、本当に辞めるとは。

こうなると、ずっとそばで一緒に仕事してきた立場だからこそ、思うことがありますね。

楽しかった時間、一緒にグチグチ言ってた時間、一緒に酒飲んで失敗したこと、一緒に植物見て興奮したこと、特許も一緒にとりました。

ああ、思い出がありすぎて走馬灯です。

でも、それを通り越えてなお、辞めたいと思ってしまったんだもんなぁ。他人の自分には干渉できないけれど、やっぱり寂しいし、何かできたんじゃないかと、思ってしまいますね。

なんとなくですが、先輩の曇った表情の裏に、くやしさが読み取るような気がしました。何に対するくやしさなのかははっきりとしませんが、スタンドプレーの上手な後輩たち、永遠に分かり合えない上司、かな。「自分はもっとやれるのに、その気力を奪った者たち」に対するくやしさなのかなぁと、なんだかそのように感じました。

つらかったら逃げていいじゃんといつぞや書きましたが、この類の悔しさには鈍感である方が、自分の本当にやりたいことをやるうえでは大事だろうと思います。

後輩が気に食わなかろうが、上司の頭が固かろうが、きっとこれからもいい仕事、一緒にできたのにな。

ちょっと感傷的です。

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